市役所の内装設計が重要な理由とは?内装設計のポイントと施工事例
※掲載している画像は、記事の内容をわかりやすくするイメージであり、実在する製品や実現するものとは異なる場合があります。
市役所の庁舎は市民サービスの提供拠点であると同時に、自治体の姿勢や価値観を体現する公共建築です。また、災害時には地域の防災拠点としての役割も果たします。そのため市役所の内装設計には、意匠性だけでなく業務効率や安全性、ユニバーサルデザイン、災害対応力など、多角的な視点が求められます。
特に建築士や設計関係者にとっては、限られた面積や予算、法規制の中で、いかに機能性と地域性を両立させるかが重要な検討課題となります。
この記事では、市役所における内装設計の重要性を整理した上で、計画時に押さえておきたい設計のポイントや、実際の施工事例を通して建材選定のヒントを紹介します。
市役所において内装が重要な理由
市役所の内装は、来庁する市民の使いやすさだけでなく、職員の業務効率や市の印象、安全性にも大きく関わります。ここでは、市役所において内装が重要とされる理由を解説します。
●市民の利便性に影響するため
市役所の内装は、市民にとっての利便性につながる要素です。市役所には、転入・転出手続きや各種証明書の発行、生活相談など、さまざまな目的を持った市民が日々訪れます。
そのため、誰もが迷わず目的の窓口へたどり着ける動線計画や、わかりやすい案内表示、業務内容に配慮した窓口配置が欠かせません。内装設計が適切であれば、待ち時間や移動の負担を軽減でき、短時間でスムーズに手続きを完了できます。
【第1回】設計前におさえておきたい「庁舎の使いやすさ」について考える
●業務効率に影響するため
執務スペースや打ち合わせスペースのレイアウトが適切であれば、書類の受け渡しや情報共有が円滑になるため、業務のスピード向上につながります。特に部署間の距離や動線を意識した配置は職員同士の連携を強化し、無駄な移動時間の削減にも効果的です。
●「まちの顔」としてのイメージ形成に関わるため
市役所の庁舎は、市民や来訪者にとって「市の玄関口」や「まちの顔」として認識されやすい存在です。中でもエントランスホールやロビーの内装デザインは、来庁者が最初に目にする空間であり、市全体の印象にも関わります。明るく開放的で、統一感のある内装にすれば、安心感や信頼感を与え、住みやすいまちのイメージ形成に役立つでしょう。
●災害時の拠点となり得るため
市役所は、災害発生時に指揮・情報発信の拠点となる重要な施設です。そのため、平常時だけでなく非常時にも機能する内装設計が求められます。災害に強い市役所は非常時の市政への影響を軽減し、早期の復旧や市民の安心にもつながります。
市役所の内装設計のポイント
市役所の内装設計では、利便性やデザイン性に加えて、安全性や災害対応力も求められます。ここでは、庁舎づくりで押さえておきたい内装設計のポイントを解説します。
●安全性と運営効率を考えた動線を計画する
市役所の内装設計では、安全性と運営効率を両立させた動線計画が重要です。具体的には来庁者や職員、物品搬入といった動線を内装レイアウトで整理して交差しないよう配慮することで、混雑や事故のリスクを低減できます。
●ユニバーサルデザインの視点を持つ
市役所は高齢者や障がいのある方、ファミリーなど、幅広い市民が利用する施設です。そのため、内装設計ではユニバーサルデザインの視点が欠かせません。具体的には、段差の解消や手すりの設置、見やすい色彩やサイン計画、利用しやすいカウンターの高さといった部分への配慮が求められます。
また、明るさを確保した照明計画や聞き取りやすい音環境も整えることで、誰もが安全・快適に利用できる空間づくりにつながります。
建築に求められるユニバーサルデザインは?導入の視点や建築資材の例
●他庁舎のエントランスと差別化を図る
市役所のエントランスは、自治体のアイデンティティを来庁者に伝える重要な空間です。画一的で凡庸なエントランスではなく、地域の歴史や風景、文化、名産品などを内装デザインに取り入れることで、他庁舎との差別化を図れます。
入庁した瞬間に「その自治体らしさ」を感じられる空間は、来庁者が親しみや誇りを覚えやすく、市に対する良い印象を形成するのにも役立ちます。
●地域産の素材を選定する
市役所の内装に地域産の素材を使用すると、その地域らしさの表現と持続可能性の両立につながります。また、輸送距離が短くなるため、コストや環境負荷の軽減にも寄与します。
DAIKENは国産材(地域産材)の利用に取り組んでおり、地域の木材を床材や天井材、造作材に活用できます(※)。内装に地域産材を取り入れることで、温かみのある空間づくりと、地域経済への貢献を同時に実現できます。
※地域産材は、その年の気候などにより床・壁材に適した材が確保できない場合があります。調達状況については事前に必ず弊社営業窓口にお問い合わせください。
●災害時を想定して設計をする
市役所の内装設計では、平常時だけでなく災害時の利用を想定した計画が不可欠です。内装材には不燃材や耐火性、耐久性、耐震性に優れた建材を採用し、火災や破損による二次被害を防ぎましょう。
また、停電や混乱が生じた場合でも安全に行動できるよう、非常口や避難通路が直感的にわかるサイン表示や、蓄光・高視認性素材の活用が求められます。災害時に拠点機能を維持するためには、内装設計の段階から安全性と視認性を重視することが大切です。
市役所の内装設計の事例
ここでは、DAIKENの製品が採用された市役所の内装設計の事例を紹介します。地域性や機能性を反映した空間づくりの例として、ぜひ参考にしてみてください。
※製品は採用当時のものです。生産中止品も掲載されている場合があります。
●魚沼市役所本庁舎/新潟県
【採用製品】
床材:コミュニケーションタフ DW(地域産材対応突板)
●八代市役所 本庁舎/熊本県
【採用製品】
床材:コミュニケーションタフ DW(地域産材対応突板)
【採用製品】
天井材:ロックウール化粧吸音板 ダイロートン
●鳴門市役所新庁舎/徳島県
設計・施工 前田建設・吉成建設・内藤廣建築設計特定建設工事共同企業体
【採用製品】
天井材:ロックウール化粧吸音板 ダイロートン
●大崎市役所本庁舎/宮城県
【採用製品】
天井造作材:グラビオルーバーUS 直付式
耐震天井工法:ダイケンハイブリッド天井
【採用製品】
天井材:大崎産材スギ突板張り ダイライト不燃パネル
床材:コミュニケーションタフII FW(地域産材対応突板)
市役所の内装設計で質の高い庁舎づくりを実現
市役所の内装設計は、市民の利便性や職員の業務効率、「まちの顔」としての印象形成、さらには災害時の安全性まで、多面的な役割を担っています。動線計画やユニバーサルデザイン、地域産材の活用などを総合的に検討し、機能性と地域らしさを兼ね備えた庁舎を設計しましょう。
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