DX化で保育士の業務負担が軽減?! 次世代の施設・スマート保育園が子どもを育成

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現在、全国的な保育士不足が社会問題になっています。業務負担の重さもその要因のひとつで、資格をもっていても保育士を選ばない方が多くいます。そのため、人材を確保するには、多忙な保育士の業務負担をどうすれば減らせるのか考えなくてはなりません。

今回は、保育士の業務負担を軽減する取り組み「保育のDX化」についてまとめました。保育にICTシステムを導入することでどのような業務改善が見込めるのか、具体的に紹介していきます。さらには設備面でも保育士の負担を軽くするメンテナンス性・安全性に優れたドアや床材についても提案します。

保育現場もDXで業務効率化を目指す

保育士の人材不足はここ何年も社会問題となっています。女性の就業率が増加している現代、保育園の需要は高くなる一方です。しかし保育の担い手となる保育士が増えなければ、子どもの預け先を確保することはできません。
子どもの人数に対してどれだけの保育士を配置しなければならないかという最低基準は国が規定しています。保育園では、この基準を満たす数の保育士を確保しなければなりません。保育士の数が十分でなければ、子どもにとって安心安全な保育環境は実現できないでしょう。

厚生労働省の「職業安定業務統計」によると、2022年1月の保育士有効求人倍率は2.92倍という高い数値を示しています。全職種の平均が1.27培であるということを踏まえれば、保育業界がどれほど人手不足の傾向にあるのかがよく分かります。
(出典:厚生労働省「職業安定業務統計」

東京都福祉保健局の「平成30年度東京都保育士実態調査報告書」では、退職意向のある現役保育士を対象に行った調査では「仕事量が多い」が理由の2位になっています。また、就業後「保育以外の業務が多い」というイメージを持った保育士は、全体の90.9%に上りました。保育士の人手不足は業務負担が大きすぎることが一因と考えられます。
(出典:東京都福祉保健局「平成30年度東京都保育士実態調査報告書」

この問題を解決するキーワードとして注目されているのがDXです。DXはデジタルトランスフォーメーション(Digital Transformation)の略語で、簡単に言えばデジタル技術による社会変革のことです。このデジタル技術を活用することで、多忙な保育業務の負担軽減が期待できます。

保育現場ではどう活用できるのか

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では、保育現場でDXがどのように活用できるのか、具体的に見ていきましょう。
近年、保育施設に広く導入されているのが、ICT(Information and Communication Technology=情報通信技術)システムというデジタル技術です。ICTシステムを使えば、情報管理や事務作業の負担が軽減されます。

例えば、今までは1つ1つ手書きで行っていた指導要録や連絡帳の記録が、タブレットで入力可能になります。また、共有したい情報は保護者のスマホに一斉送信できるので、配布書類も1枚1枚印刷する必要がありません。園側では手渡し忘れが、保護者側では書類紛失のリスクがなくなり、確実に配布できます。

朝の保育園では、欠席連絡の電話対応に追われる保育士も多いでしょう。出席園児の人数把握は大変重要ですが、電話による伝達ではヒューマンエラーが起こらないとも限りません。アプリで欠席連絡ができるようになれば、出欠の伝え漏れを防げる上に電話対応の業務負担も軽減されます。 また、計算、集計、分析もICTの得意とするところです。保育料の計算や保育士の勤怠管理などもICTシステムによってスピーディーに行えます。さらには園児のデータを蓄積し、連続的な視点で見直せることもメリットです。データを活用すれば、発達上の気づきを得たり、小学校への接続に活かしたりなど、保育の質向上が期待できます。
各種書類や連絡帳が無くなりペーパーレス化が進めば、用紙代・インク代が削減できるので、園にとってはコスト面でも大きなメリットになります。

メンテナンスが容易なドアや床材で保育士の負担をより軽減

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保育士の業務負担を軽くするためには、デジタル技術の活用に加えて施設の使いやすさも追及していきたいところです。
例えばドア。小さな子どもの中には、力いっぱいドアを開け閉めして、自分や友達の手足を挟んでしまう子も少なくありません。忙しい業務の中、保育士自身が死角に入った子どもの指をドアで挟みそうになってしまうこともあるでしょう。こうした場合に備え、戸先にクッション素材が付いている、扉と枠の間に隙間ができる等の工夫がされたドアが導入されていると安心です。

また、保育業務の中では掃除に割く時間も馬鹿にできません。子どもたちが遊びや食事をする環境で、床は「汚れるのが当たり前」と考えている保育士が多いのではないでしょうか。食べこぼしや泥汚れを拭き取りやすい、メンテナンス性に優れた建材が床に使われていれば、掃除の時間もぐっと節約できるでしょう。

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