肥満度チェックで子どもの健康管理! 肥満度計算と個別指導時のプライバシー対策

肥満度 

近年、子どもの肥満が増加し、問題視されています。子どもの肥満は、糖尿病や脂肪肝などの生活習慣病の原因となるため、年齢が低いからといって油断はできません。また、子どもの頃に肥満だった人は、成人になっても肥満となる可能性が高いため、学童期に肥満の対策をすることが重要です。そのため、子どもたちが通う学校には肥満の児童や生徒を見つけ、改善の指導をしていくなどの役割が求められています。学校が実施する肥満予防の指導では、子どもの肥満は何が問題なのかや、肥満度チェックの方法を伝えていくなど、細やかなサポートが必要です。
今回の記事では、子どもの肥満度をチェックする方法や、学校の役割について解説します。

子どもの肥満が問題視される理由

肥満度 

肥満とは、体内の脂肪が過剰に蓄積された状態のことです。子どもの肥満は、高血圧や糖尿病などの生活習慣病につながるだけでなく、動脈硬化を進行させる懸念材料にもなります。さらには重い体重を支えるため、腰や膝、股関節を痛めるリスクを抱えることにもなります。

また、学童前期肥満の約40%、思春期肥満の約80%が成人肥満に移行する傾向があります。特に思春期は体格が形成されることや、生活習慣が定着してしまうことから、肥満を元の状態に戻すことが難しくなります。健やかに年を重ねていくためにも、小児期に肥満対策をすることが非常に重要なのです。

学童期の肥満度をチェックする方法は

肥満度 

肥満は見た目だけでなく、内臓脂肪の多さから診断されるため、「どのくらいから肥満なの?」と、判断に迷う方もいるかもしれません。子どもの肥満度をチェックするためには、体重を用いる肥満度計算を用いるとよいでしょう。

学童期や青年期(6~17歳)の肥満度は、「肥満度(%)= 100 x(体重 - 標準体重)÷ 標準体重」の式で算出することができます。
肥満度とは、現在の体重を標準体重と比較して、どの程度の肥満なのかをパーセンテージで示したものです。標準体重については、文部科学省が公開している下記の「令和3年度調査の平均身長の場合の標準体重」の表が参考になります。

また、肥満度計算で出た数値から、肥満度の目安を知ることができます。

肥満度の目安
標準体重±20%以内
軽度肥満+20~30%まで
中等度肥満+30~50%まで
高度肥満50%以上

出典: 中野こどもクリニック「こどもの肥満

なお、生後3カ月から5歳までの肥満度を測定するには「カウプ指数」、小学生から中学生までの児童には「ローレル指数」という体格指数があります。詳しくは下記の記事をチェックしてみてください。
⇒「カウプ指数・ローレル指数で子どもの肥満度をチェック コミュニケーション力を高める運動で肥満解消!

子どもを肥満から守るために学校が果たす役割

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子どもを肥満から守り、心身ともに健康な生活を送れるようにするためには、学校で肥満の児童や生徒を見つけられるような機会を作ることが大切です。さらには肥満の予防的観点から、児童や生徒全員に向けた健康教育も必要となるでしょう。

学校で行われる健康診断では、地域の保健関係者と連携し、子どもの肥満にアプローチすることができます。学校の健診では、肥満だと思われる児童をスクリーニング(選別)し、血圧などの検査結果から肥満を判断します。個別指導では、自分自身の体について関心を高めたり、生活を振り返ったりできるようなサポートをしていくことで、健康的な生活を送るきっかけがつくれるでしょう。

また、子どもの肥満予防対策としておすすめの外遊びや、予防に役立つ設備などを下記の記事にまとめていますので、こちらもぜひチェックしてみてください。
⇒「子どもの肥満予防におすすめの外遊びと欲しい設備 カウプ指数やローレル指数、成長曲線にも注視を

学校の個別指導は保健室などで行われますが、その際は個人情報やプライバシーを保護することも大切です。子どもが安心できるように、個別指導時の会話が漏れないような配慮が求められるでしょう。居室全体の防音対策はもちろん、開口部への配慮も重要です。安全に開閉でき、高い遮音性能を備えた室内ドアで対策をしてみてはいかがでしょうか。

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