軽天工事
軽天(けいてん)は「軽量鉄骨天井下地」の略称で、主に天井や壁の下地材として使用される軽量鉄骨(LGS:Light Gauge
Steel)を指します。木材より変形や腐食が少なく、耐火性・施工精度・耐久性に優れているため、オフィスや商業施設、集合住宅など縦枠となるスタッド、上下枠のランナー、天井下地の野縁(のぶち)、野縁受け、吊りボルト、ジョイント金物などがあり、規格化された寸法で組み立てられます。
標準的な野縁ピッチは303mmまたは455mmで、仕上材の重量や用途に応じて調整されます。軽天工法は工期短縮や高精度施工を実現し、エコ素材やプレカット部材の導入により廃材削減やメンテナンス性向上にも寄与しています。設計段階では設備配管や照明器具との干渉を避ける割付計画が重要です。
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<監修>
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塩野 良 (しおの まこと)
- ■資格
- 一級建築士、管理建築士
1979年生まれ。一級建築士事務所シオノマコトアーキテクツ代表。東洋大学工学部建築学科卒業後、総合建築設計事務所にて教育施設・福祉施設・住宅・店舗・オフィスビル・機械製作工場など、幅広い用途の建築設計・監理業務に携わる。
現在は医薬、飲料・食品プラントエンジニアリング会社にて、建築設計から施工管理までを担当し、全国各地の様々な工場立ち上げに関与。
実務経験を通じて、機能性を重視した意匠性の高い空間づくりを追求している。個人事務所では、これまでの経験を活かした執筆活動から、住宅設計やリノベーション、移動式住宅の設計、工場敷地の遵法化調査・是正提案なども手がけ、クライアントの多様なニーズに寄り添った提案を心がけている。
人と環境にやさしい建築を目指し、ユーザーの視点を大切にした設計を信条としている。ユーザーの日々の暮らしに寄り添い、喜んでもらえる建物をつくることが、建築士としての喜びであり原動力となっている。