建築用語集

見積合わせ

見積合わせ

見積合わせとは、発注者が複数の施工業者や取引先に対して同一の条件で見積書の提出を依頼し、内容や金額を比較・検討することで、最適な業者を選定するための手続きです。またの名を「相見積 」とも呼ばれます。建築分野では、工事費用の妥当性を確認し、予算内で品質や対応力の高い業者を選ぶために広く活用されています。見積合わせは、入札とは異なり契約の義務が発生しないため、柔軟な選定が可能です。

ただし、見積条件が曖昧な場合は、業者ごとの理解度に差が生じ、金額や工事範囲にばらつきが生じることがあるため、仕様書や図面、工期、支払条件などを明確に提示することが重要です。また、単に価格だけでなく、過去の実績や対応力、提案内容なども総合的に評価することで、信頼性の高い業者選定につながります。

  • 相見積

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<監修>

  • 塩野 良 (しおの まこと)

    ■資格
    一級建築士、管理建築士

    1979年生まれ。一級建築士事務所シオノマコトアーキテクツ代表。東洋大学工学部建築学科卒業後、総合建築設計事務所にて教育施設・福祉施設・住宅・店舗・オフィスビル・機械製作工場など、幅広い用途の建築設計・監理業務に携わる。

    現在は医薬、飲料・食品プラントエンジニアリング会社にて、建築設計から施工管理までを担当し、全国各地の様々な工場立ち上げに関与。
    実務経験を通じて、機能性を重視した意匠性の高い空間づくりを追求している。

    個人事務所では、これまでの経験を活かした執筆活動から、住宅設計やリノベーション、移動式住宅の設計、工場敷地の遵法化調査・是正提案なども手がけ、クライアントの多様なニーズに寄り添った提案を心がけている。

    人と環境にやさしい建築を目指し、ユーザーの視点を大切にした設計を信条としている。ユーザーの日々の暮らしに寄り添い、喜んでもらえる建物をつくることが、建築士としての喜びであり原動力となっている。