
靴を収納するだけではもったいない“玄関収納”! 玄関から時短! 多忙な朝を快適にするリフォームとは
※掲載している画像は、記事の内容をわかりやすくするイメージであり、実在する製品や実現するものとは異なる場合があります。
(※)写真のhapia(ハピア)は2025年6月生産中止予定です。後継品は2025年6月発売予定のieria(イエリア)をご検討ください。
目次
家の中をあちこち移動して何かと慌ただしい朝、「家族の出かける時間が重なり、いつも玄関が混み合ってしまう」「それぞれの準備がスムーズにいかない」というようなお悩みがある方におすすめしたいのが、家族全員の動線の見直しです。
今回は、出かける前の忙しい時間の時短化につながる“動線”に着目し、玄関の収納スペースを活用するヒントをご紹介します。
朝の時短化 まずは家族それぞれの動線をチェック!

動線とは“生活動線”のことです。生活動線には、家事をする際に通る“家事動線”に加え、トイレや洗面所、浴室などのような水回りを利用するときに通る“衛生動線”、お客様が玄関からリビングまで移動する際に通る“来客動線”、そして通勤・通学の支度をするために通る“通勤動線”などがあります。
今回注目するのは通勤動線です。毎朝、出かける前の行動は人それぞれですが、洗顔や朝食のようにある程度共通する行動の動線はほぼパターン化されています。そこでおすすめしたいのが、朝の“通勤動線”を家族が互いに把握し、全員が効率的に行動できるよう、時間や順番の確認をすることです。お手洗いのような“衛生動線”を通るタイミングは意識してずらすのは難しいですが、それ以外は互いにタイミングを少しずらせば個々の通勤動線がよりスムーズになります。
動線に合わせた部屋の収納、ポイントは玄関!
家族それぞれの動線を確認できたら、次は収納の配置を考えます。
「子どものものは子ども部屋」「洋服はすべてクローゼット」と決めてしまうよりも、使うときに合わせて収納場所を決めた方が動線に無駄がなくなって効率的です。
外出時にしか使わない鍵や帽子などを部屋に置くと、忘れたことに気づいても部屋まで戻らなければならず、すぐに見つからないこともあるでしょう。朝の忙しい時間にあちこち探すのは大きなタイムロスにつながります。
通勤・通学時に使うものは部屋に持ち込まず、玄関の収納スペースにしまうのはいかがでしょうか。
玄関での収納を活かすことで得られるメリットとは

通勤・通学前の身支度をスムーズにするため、玄関に収納しておきたいアイテムはどのようなものでしょうか。
・アウター(コートやジャケットなど)
・帽子
・マフラー、ストール
・アクセサリー
・傘、レインコート
・マスク、除菌スプレー
・ポケットティッシュ
・手袋
・鍵や時計
コートや帽子などを室内に持ち込まず玄関に収納すれば、埃や花粉などの室内への侵入をある程度抑えられます。こうすると室内の収納スペースを節約できますし、忘れ物を防ぐことも期待できるでしょう。
ついつい忘れがちなマスクやポケットティッシュなどは目につきやすい場所に置くのがポイントです。
玄関収納の量を増やす リフォームにおすすめしたい下駄箱のタイプは?

アウターや小物を出し入れしやすくすることで身支度を効率化し、朝の時短につながる収納場所を生み出す下駄箱のリフォームを検討しましょう。
下駄箱の設置方法には床に接したセットオン施工と、床から浮いた状態にするフロート施工があります。床の掃除がしやすく安定感があるのはセットオン施工で、モダンな雰囲気と開放感があるのはフロート施工です。
下駄箱の形と設置方法で玄関のイメージも変わります。
それぞれの形のメリット・デメリットを比較しつつ、ご家庭に合った玄関収納棚を想像してみましょう。
●カウンター(ローカウンター)タイプ
腰ぐらいの高さの下駄箱です。下駄箱の上に花や絵画などを飾れば玄関の雰囲気を自分好みに演出できるでしょう。カウンタータイプへのリフォームは、比較的リーズナブルです。しかし、高さがない分、玄関収納の容量は少なめなのがデメリットです。
●セパレートタイプ
カウンタータイプの下駄箱の上部に吊戸棚を設置したもので、下駄箱と吊戸棚が上下に分離しているものは二の字型と呼ぶこともあります。
下駄箱と吊戸棚の左右を背の高い収納棚でつないだ“ロの字型”、片方を背の高い収納棚でつないだ“コの字型”もセパレートタイプに含まれます。上部に吊戸棚があるのでカウンタータイプよりも収納力があり、カウンタータイプと同じく下駄箱の上を飾り棚として使えるのがメリットです。上部の吊戸棚に手が届かないと出し入れがしにくくなるため、実際に使う人の身長を考慮してサイズや位置などを決めましょう。
●壁面収納タイプ
壁面全体を使って設けるタイプの下駄箱や収納棚で、壁に設置するものと壁に埋め込むものがあります。壁面収納タイプの魅力は収納力です。高さのあるブーツなどの靴も収納できるだけでなく、背の高い収納棚にはコートや傘もしまえます。しかし、デザインや色によっては圧迫感を感じるかもしれません。
●シューズクロークタイプ
靴を履いたまま出入りできる玄関収納のための小部屋やスペースを、シューズクロークやシューズインクローゼットといいます。シューズクロークタイプへのリフォームは、下駄箱単体を設置するというよりも、新たに部屋を設けるようなイメージです。
これまでご紹介した玄関収納の中で収納可能な量が多く、設置したシューズクロークの広さによっては自転車やアウトドア用品、大きめのベビーカーなども収納できます。しかし、シューズクロークをつくるには玄関に広い空間が必要です。部屋を減らさなければならないなど、間取りによっては設計が難しく、また、工事の規模によってはコストもかかるでしょう。
新しい下駄箱やシューズクロークの設置を検討する際は、収納力や収納するものの出し入れがしやすいかなどを考慮して、通勤動線のスムーズ化を図ると同時に、玄関のインテリアとのバランスにも配慮しましょう。
玄関で時短を叶える収納 魅力的な靴箱リフォームの建材

(※)写真のhapia(ハピア)は2025年6月生産中止予定です。後継品は2025年6月発売予定のieria(イエリア)をご検討ください。
通勤動線の時短化を叶える下駄箱のリフォーム用建材としておすすめなのが、DAIKENの『hapia(ハピア) 玄関収納』シリーズです。デザインやカラーバリエーションが豊富なので、玄関の雰囲気に合う色をお選びいただけます。
収納をより便利にするオプションパーツも数多く揃っており、便利でデザイン性の高い玄関収納を実現できます。

(※)写真のhapia(ハピア)は2025年6月生産中止予定です。後継品は2025年6月発売予定のieria(イエリア)をご検討ください。
オプションの「ハンガーユニット」(上記画像内、左の収納)は、オープンタイプの収納ユニットです。家族全員のコートを掛けても簡単に出し入れできて便利です。
(※)レインコートが濡れている場合は十分に水気を切ってから収納ください。

場所を取るものの収納には「トランクユニット」がおすすめです。大きなスペースを確保できる「トランクユニット」なら、折り畳んだベビーカーや背の高いゴルフバッグなどの収納物に応じたフレキシブルな使い方ができます。

収納棚の扉裏も有効活用できます。いろいろな使い方ができる「扉裏スリッパラック」「扉裏傘収納」「扉裏小物収納」などをオプションで取り付ければ、傘やポケットティッシュなどの小物がサッと取れるので、忙しい朝には重宝するでしょう。
同じくオプションで取り付けできるDAIKENの調湿建材『さらりあ〜と』は、湿気や悪臭をしっかりと吸収して収納スペースを爽やかな環境に保ってくれるでしょう。
(※)調湿効果によって、室内の湿度が低減しても①室内での水蒸気発生量、②換気不足、③窓や壁の断熱性能不足、④外気条件などの原因が組み合わされることによって、結露やカビが発生する場合があります。
こちらの記事もチェックしてみてください。
関連記事⇒「梅雨の湿気対策! 部屋の結露を防ぎ、夏本番前にエアコンのカビ対策を!」
リフォーム時には、下駄箱に収納以外の機能を持たせることも考えてみましょう。
DAIKENの『hapia(ハピア) 玄関収納』シリーズなら収納扉を鏡にできるので、お出かけ前の全身チェックに便利です。

玄関に補助イスがあると、かがんで靴を履くのが困難な高齢者だけでなく、小さなお子様にも重宝します。ロングブーツを着脱する際も便利に使える『格納イスSS』は、普段は壁に格納されていますが、使いたいときだけ出せるのでスッキリとした玄関をキープできます。

(※)歩行中にぶつかったりなどして大ケガにつながる恐れがありますので設置場所には十分ご注意ください。
通勤・通学時間は1分1秒でも無駄にしたくないですよね。
DAIKENの『hapia(ハピア) 玄関収納』シリーズは、豊富な品揃えの中からライフスタイルや好みに合わせてセレクトし、自分だけの玄関収納をつくり出せるのが大きな魅力です。
慌ただしい朝を収納面からサポートする玄関収納のリフォームを、ぜひ検討してみてください。
下記のページもぜひご参照ください。
⇒「玄関収納選びの基礎知識」
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関連記事⇒「階段収納『階段箪笥』に見る空間活用術。壁面収納の発展形、“壁厚収納”に注目!」
(※)記事内で使用されている『hapia(ハピア)』は2025年6月生産中止予定です。2025年6月に発売予定の後継品『ieria(イエリア)』をご検討ください。
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監修者
志鎌のり子(しかまのりこ)
一般社団法人日本模様替え協会 理事/COLLINO一級建築士事務所代表。日本女子大学住居学科卒業、五洋建設でマンション・ビルの設計監理/内装デザインを10年担当。その後、日本ERIにて住宅検査など10年担当、設計・検査・審査した住戸数は延べ5,000件以上にのぼる。現在は部屋を「機能による空間分け」「動線」「収納」の観点から模様替えする独自のメソッドにより、機能的な部屋づくり/仕組みづくりなどを提案。書籍「家具配置のルール」のほかSUUMO、AERAwithKids、建築知識ビルダーズ、住まいの設計など著書多数。
保有資格:模様替えアドバイザー 一級建築士 建築基準適合判定資格者 住宅性能評価員 建物耐震診断士 フラット35適合証明検査員 など
公開日:2019.10.28 最終更新日:2025.05.20