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ウェルビーイングを実現するオフィス空間で、従業員のQOL向上を

様々な理由によりストレスを抱えるワーカーが増えている現代社会。
この状況を改善するために、企業のあり方として注目を集めているのが、心と身体、そして社会の全てにおいて幸せを感じられる状態を表す「ウェルビーイング」という考え方です。

今回は、従業員のQOL(クオリティ・オブ・ライフ=生活の質)を向上させてウェルビーイングを実現し、企業の成長につながるオフィスの環境づくりについてご紹介します。

ウェルビーイングとは

ウェルビーイング デジタルウェルビーイング QOL

ウェルビーイング(well-being)とは、WHO(世界保健機関)の憲章によって定義されている言葉で、身体・精神・社会の全てにおいて満たされた状態にあることを指します。健やかな心身や社会的に満足のいく状態は一時的なものでなく、長期的に持続できる状態でなければなりません。

従業員にとって職場は1日のうち8時間もの長い時間を過ごす場所で、ウェルビーイングと職場環境は密接な関係にあります。例えば、職場環境が悪く仕事に集中できない、モチベーションが上がらないような場合、大きなストレスを抱えながら日々の業務に従事することとなります。このような状況下では、従業員は優れたパフォーマンスを発揮できず、企業側にとってもマイナスにしかなりません。
そこで、従業員のQOLを向上させるためのウェルビーイングが重要視されるようになったのです。

これからの時代はウェルビーイングが経営課題に

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働き方改革が盛んに叫ばれていた当時は、経営課題として健康経営への関心が高まり、従業員の健康を高めることが生産性と企業の業績向上につながるとされていました。しかし、実際には心身の健康増進にとどまっているのが現状です。

そこで、ウェルビーイングという従業員のQOL向上を目指した取り組みが、企業をより発展させるための新たな経営課題として浮上したのです。従業員のQOLを高めて仕事に対するモチベーションを上げることで、業務の効率化や生産性を向上させ、最終的には企業の成長につなげることを目標としています。

現代は、パソコンやスマートフォン、SNSの活用というように、デジタル機器がもはやビジネスにおいて欠かせないアイテムとなっています。しかしその反面、デジタルの過度な利用による負担が問題点として挙がっています。そのため、健康的にデジタルと共生する一方で、ウェルビーイングも実現する「デジタルウェルビーイング」という考え方が、企業の経営課題として重要視されるようになりました。勤務時間外にメールや電話がつながらないようにするなど、デジタル機器から少し距離を置く「デジタルデトックス」を行うことで、従業員のストレスを緩和して心身の充電時間をつくります。これにより仕事へのモチベーションが保たれ、長期的に良好な状態で働けるようになるのです。

働きやすい職場環境を整えればおのずとQOLの向上につながり、従業員が長く働きたいと思うようになります。つまり、人材の流出も防げるということです。従業員一人ひとりが自分らしく働けるオフィスの環境をつくることが、これからの時代を担う企業にとって大きな要となるでしょう。

ウェルビーイングの視点によるオフィスづくり

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ウェルビーイングを高めるために職場環境の改善に取り組む企業が増えています。ここでは、快適なオフィスづくりに必要な要素と、具体的な改善方法をご紹介します。

まず、従業員のモチベーションを上げるオフィスをつくるには、次に挙げる3つの要素が必要です。

●働きやすく、自分の職場に愛着を持てる環境が整っている
●従業員同士のコミュニケーションが活発に行われ、交流を通じて幸福感を得られる
●仕事の合間にくつろいだりリフレッシュできたりする憩いのスペースがある

これらの環境を整えれば、従業員のQOLを向上させることが可能です。では、具体的にどのようにオフィス環境をつくればいいのでしょうか。ポイントは3つあります。

1.レイアウトを工夫する

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オフィスには仕事に集中できるスペース、打ち合わせをするためのスペース、リラックスできるスペースなど、目的や用途に合わせて使える空間をつくりましょう。また、仕事と休憩のオン・オフがしっかりと切り替えられるような雰囲気づくりも大切です。

2.空間にナチュラルな要素を取り入れる

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自然の心地良さを感じる植物を飾り、内装材や什器には天然素材を取り入れましょう。一日中過ごすオフィスには、屋外空間を感じさせるようなナチュラルな雰囲気を演出すると、閉塞感を軽減させ、ストレスも緩和し従業員のパフォーマンスの向上が期待できます。業務時間を快適に過ごせるような配慮をすることが大切です。

3.デザイン性に優れた吸音パネルや防音ドアを導入する

オフィス内のどの場所にいても仕事に集中できるように、内装には機能性と意匠性の高い吸音パネルや防音ドアを導入しましょう。雑音を軽減しながら、見た目もおしゃれな環境をつくることがポイントです。
近年、空間を仕切らないオープンオフィスが増えていることもあり、声の反響を抑えたり、外部への音漏れに配慮したりすることが求められています。そのためには必要な部分を防音性の高い壁やドアでしっかりと区切ることも重要です。そうすることで仕事や打ち合わせに集中しやすくなり、コミュニケーションスペースでは気兼ねなく会話を楽しめる快適なオフィス空間に仕上がります。

企業の成長を促すためには、社内環境を整えて従業員のQOLと仕事に対するモチベーションを向上させることが重要です。従業員にとっても企業にとっても満足できるオフィス環境を実現するため、ウェルビーイングの考え方を経営に取り入れてみてはいかがでしょうか。

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