ロックウールとは?
アスベストのような危険性はある?おすすめ製品も

ロックウールは、断熱材の原材料としてよく用いられる鉱物繊維です。アスベスト問題が取り上げられて以降、代わりになる物質として、ロックウールに注目が集まっています。このコラムでは、住宅等の建材として利用されるロックウールの特性や気になる安全性、DAIKENが独自開発したロックウール建材の魅力をお伝えします。

ロックウールとは

ロックウールとは、玄武岩などの天然岩石や、溶鉱炉で生成された溶融スラグといった鉱物を原料につくられる人工の鉱物繊維です。別名「スラグウール」「岩綿」ともよばれます。優れた特性を持っており、マットや断熱材などに使用されています。

ロックウールとは

ロックウールの特性

ロックウールの大きな特性は上記の3つです。住宅建材にも使用され、住む人の暮らしを守るために重要な役割を担っています。

断熱性

断熱性が高く、断熱材として採用されています。冬は暖かく、夏は涼しく室温を保つことができるのが特徴で、冷暖房効率に貢献するため、電気代の節約につながります。また、ロックウールの密度が高いほど、断熱性能もさらに向上します。

耐火性

耐火性能が高く、燃えにくさや溶けにくさにおいて非常に優れています。ロックウールは、コンクリートや鉄鋼などに並ぶ、法定不燃材としても認められているほど、高い難燃性を備えています。

吸音性

音がロックウールに吸収されると熱エネルギーに変換されます。そのため、ロックウールは吸音材にも使用されます。ロックウールの吸音率は高音域ほど高くなる性質がありますが、厚みを増すことで音の高低に関わらず吸音効果は高まります。

ロックウールと似た性質を持つ「グラスウール」との違いはこちら

ロックウールの安全性

ロックウールは安全性の高い素材です。発がん性物質は含まれておらず、重大な健康被害を引き起こす可能性は低いことで知られています。ただし、細かい繊維の集まりなので、多量吸入には注意が必要です。

アスベストとの違い

ロックウールに似た物質にアスベスト(石綿)がありますが、ロックウールとは違い、アスベストは発がん性の天然鉱物繊維で、吸入し続けるとがんになる危険性があります。

アスベストは、ただ置かれているだけなら問題ありませんが、吸入によって人体に悪影響を及ぼします。以前はビル等の建築工事において、保温・断熱の目的でアスベストを吹き付ける作業が行われていましたが、昭和50年に原則使用禁止になり、現在では製造等も原則禁止となっています。

ロックウールを使用したDAIKENの建材『ダイライト』シリーズ

DAIKENが開発した『ダイライト』は、火山性ガラス質堆積物とロックウールを原料とした無機質素材です。木質素材よりも腐食しにくく、防火性に優れているほか、シロアリも寄せ付けません。

ダイライトMS

DAIKENの耐震・防火建材『ダイライトMS』。無機質素材の『ダイライト』は燃焼しにくく、火災の類焼や延焼を防いでくれる上、高い耐震性を誇り、災害に強い住まいづくりに貢献します。湿気を良く通し、シロアリの食料となる成分も含まれていないため、腐敗の心配が少なく、安心して過ごすことができます。

ダイライトMU

DAIKEN耐力クロス下地素材『ダイライトMU』。耐火性に優れたロックウールを原料とした壁面下地建材で、従来の筋かい工法を使用せず、面で力を分散して支えることから安定した耐震性をもちます。筋かいがない分、断熱材の充填がしやすく、断熱性が高まるのもメリットです。また、『ダイライトMS』と併用することで住宅の耐火性・耐震性をさらに強化することもできます。

ダイライト耐震かべ かべ大将

DAIKENの耐震改修対策キット『ダイライト耐震かべ かべ大将』。『ダイライト』を使用した耐震パネルで、既存の住宅の耐火性・耐震性を強化します。天井や床にダメージを与えることなく、施工できるため、時間やコストが節約できるのも嬉しいポイント。現在、住んでいる住宅の災害に対する強度に不安のある方におすすめです。

ロックウールからつくられた建材ならDAIKENの『ダイライト』・『ダイロートン』

ロックウールは、断熱性・耐火性・吸音性に優れた、人工の鉱物繊維で、建築物の建材によく利用されています。また、アスベストと異なり、人体にとって有害な成分も含まれていないため、安心してマイホームに取り入れることができます。

DAIKEN『ダイライト』『ダイロートン』シリーズは、ロックウールのメリットを最大限に生かした建材です。リフォームや新築をご検討中の方はぜひDAIKENにお問い合わせください。

※ここに掲載されている情報は2023年11月21日時点のものであり、最新の情報と異なる場合があります。あらかじめご了承ください。