おしゃれな腰壁を設置するには?
おすすめのコーディネート事例を紹介
そもそも腰壁とは?
腰壁とは、腰の高さ(床から1m程度)くらいまでに板を張りつけた壁のことを指します。壁に装飾を加えて印象を生み出すデザイン面と、壁を傷から守る機能面で効果のある建材です。
メリット
- 壁に高級感が生まれる
- 個性的な空間づくりができる
- 壁紙の劣化や傷を防げる
- 壁掃除が楽になる
腰壁のパネルには種類があり、デザインやカラーの違いによって様々なテイストを演出できます。家具やカーテンなどのファブリックと合わせれば、部屋を理想のテイストにぐっと近づけることができます。
また、腰壁パネルは木材でできていることが多いため、汚れたり劣化したりしやすい下方の壁を守れるのも魅力です。
デメリット
- 段差部分にホコリがたまりがちになる
- 部屋が狭く見える場合がある
- 壁紙よりも費用がかかる
一方、厚みのある腰壁だと、上部にホコリがたまりやすいのが難点といえます。装飾のあるパネルだと定期的な溝の掃除が必要です。
また、腰壁のメリットである空間にメリハリをもたらす作用は、狭い部屋にとっては圧迫感を生んでしまうこともあります。事前のシミュレーションと工夫でクリアできるので、準備を入念にしましょう。
腰壁で部屋をおしゃれに見せる工夫
腰壁は部屋をおしゃれに引き立ててくれますが、さらに工夫することで空間の雰囲気を格段に変えることが可能です。
壁紙との組み合わせを考慮する
一般的な住宅では白い壁紙が採用されることが多いですが、ニュアンスカラーや柄の入ったものもおすすめです。たとえば、エレガントな部屋にしたいときは、薄いベージュ系の壁紙に真っ白な腰壁がマッチします。子供部屋や洗面所などの壁紙には、思い切って花柄や水玉模様を選び、ナチュラルカラーの腰壁を合わせると、可愛らしい印象になるでしょう。
フローリングや扉と色を統一する
同じ木材であるフローリングや扉と腰壁の色味を統一すると、空間がすっきりとまとまった印象になります。清潔感のある部屋にしたい方は、ホワイトやナチュラルカラーがおすすめ。反対に、書斎や寝室など、高級感やエレガントさ、上質さを求める部屋の場合は、ダークカラーで統一すると落ち着いた雰囲気になります。
部屋の色味を2、3色程度に抑える
部屋をトータルコーディネートするときに気をつけたいのが、色味を取り入れすぎるとごちゃごちゃした雰囲気になってしまう点です。基本的な部屋のカラーコーディネートの考え方として、ベースカラー・アソートカラー・アクセントカラーの3色程度に揃えると、すっきりとした印象になります。
【部屋別】腰壁を設置する際のポイント
部屋別に腰壁を取りつける際に気をつけたいポイントを紹介します。ご自身が腰壁を設置したい部屋の項目をチェックしてみましょう。
リビング・ダイニング
リビングやダイニングは家族が長時間集まる場所なので、明るく居心地のよい空間づくりが重要です。後述する陣笠・框組・板張り・フラットのデザインに、ホワイトやナチュラルカラーの組み合わせが特におすすめ。また、リビング・ダイニングは、食べこぼしやホコリによる汚れがつきやすく、壁とテーブルや椅子などがぶつかることによる傷にも配慮したいところ。腰壁を設置することで、壁紙を長持ちさせることができます。
キッチン
調理時の油や水分のはね返りによる汚れが気になるキッチン。腰壁を設置することで、汚れから壁紙を守ることができ、掃除も楽になります。また、腰壁と同時に対面キッチンカウンターを設置することでおしゃれさも叶えながら、手元をカバーしたり、調理時や片付け前の器具の散らばりなどを隠したりできます。
寝室
とにかくゆったりくつろぎたい寝室は、ブラウンなどの落ち着いたカラーの腰壁がおすすめです。間接照明も設置すれば、贅沢な癒し空間に。また、壁紙にダークカラーを取り入れて、腰壁をホワイトなど明るいカラーにすればメリハリも生まれます。寝室に腰壁を設置すると、木材のぬくもりを感じながらゆっくりと休息をとることができるのでおすすめです。
子供部屋
子供部屋は白い腰壁に淡いブルーやピンク、グリーンなどのパステルカラーの壁紙を合わせると可愛らしく爽やかな印象になります。また、壁紙より腰壁の色を明るくしてもおしゃれです。ただし、部屋全体が明るい色味だけで統一されていると、落ち着かない空間になってしまうため、ラグなどのファブリックや家具をナチュラルカラーにするとよいでしょう。
和室
和室を洗練された印象にするには自然の風合いを大事にしたいところ。畳に合わせて天然木の腰壁を設置すれば、ナチュラルな要素を強くしながらもすっきりと統一感のある空間になります。天然木特有の質感を味わうことができ、芸事の稽古やお客様のおもてなしに使われる和室にぴったりです。
廊下
廊下はあまり家具を置くことがないため、壁の印象が強くなる場所です。のっぺりとした印象になることを避けるために、腰壁はもってこい。リビングやダイニングに色味を合わせても良いし、ホワイト系の腰壁を合わせて海外風にするのもおしゃれです。
玄関
玄関は家に入ってきたときにはじめに目にする場所であり、「家の顔」ともいえます。お客様を出迎える場所でもあるため、腰壁で高級感をプラスできると良いでしょう。お気に入りのインテリアイメージに合わせてデザインや色味をチョイスしてみましょう。
トイレ
水撥ねによる汚れや劣化が気になるトイレ。耐水性の高い素材の腰壁を設置することで劣化対策が可能です。掃除やお手入れも簡単になるので、清潔な空間を維持しやすくなります。また、トイレは狭い空間なので、圧迫感が少ない明るめカラーの腰壁をチョイスするのがおすすめです。
腰壁デザインの種類とDAIKENのおしゃれコーディネート例
腰壁のパネルには代表的な5つのデザインがあります。それぞれの特徴を施工例とともにみていきましょう。部屋全体をコーディネートした事例をご紹介しますので、腰壁の設置を検討されている方はぜひ参考にしてみてください。
陣笠(じんがさ)
陣笠(じんがさ)とは、昔、下級武士が戦いの際に兜の代わりに頭にかぶっていた笠のことを指します。腰壁パネルの陣笠デザインは笠の形を模した模様です。洋風で高級感があり、クラシックな印象をもたらしてくれます。お客様をおもてなしする客間などにぴったりです。
框組(かまちぐみ)
木の角材を四角に組んだ枠を框組(かまちぐみ)とよびます。たんすなど、箱状の家具やドアなどでも伝統的に用いられています。腰壁パネルのデザインとしては図のように四角く溝を掘った形。陣笠よりもシンプルですが、上質なイメージをもたらしてくれる点が魅力です。
板張り
板張りは細めの板を並べたスタイルの腰壁です。様々なテイストの部屋に合いやすく、特にぬくもりのあるカントリー調の家具によく似合います。ライトなカラーを選ぶことで、明るい印象をもたらしてくれます。柔らかで開放感のある雰囲気を演出できるため、広々と見せたいリビングやダイニングにもおすすめです。
フラット
フラットは板張りに似ていますが、より幅の広いパネルを使用した腰壁です。どっしりと落ち着いた雰囲気を醸し出しながらも、主張が強すぎないため、家族が集まるリビングやダイニングにおすすめです。家具をダークカラーで統一して、ファブリックをホワイトに、差し色で絵やオブジェ、観葉植物を置けばメリハリのあるおしゃれ空間を演出できます。
和風
スギなど、日本の銘木を使用した腰壁パネルは和室にぴったりです。はっきりとした木目により、壁面に立体感が生まれ、のっぺりとしがちな空間にもメリハリをもたせます。高級感のある上質な雰囲気を演出できます。
腰壁デザインとカラーの組み合わせによる印象
カラー\デザイン | 陣笠 | 框組 | 板張り | フラット | 和風 |
---|---|---|---|---|---|
ダークカラー | クラシック | クラシック | クラシック | - | |
ナチュラルカラー | エレガント | ナチュラル カントリー |
ナチュラル | 和風 | |
ホワイト | エレガント | カントリー カフェ風 |
エレガント カントリー |
- |
腰壁のデザインにはそれぞれのイメージがありますが、カラーを合わせることで、さらに様々なインテリアテイストを作り出すことができます。陣笠や框組は、ダークカラーを合わせると重厚感と高級感が生まれ、明るいカラーを合わせれば気品に満ちた雰囲気に。板張りは、ベースとしてカントリー調ではあるものの、色の作用によって表情が変化します。
フラットは、カラーの影響を受けやすく、クラシックからカントリー調まで七変化するのが面白いところです。和風のパネルは、樹木の色柄が、自然で落ち着きのあるイメージをもたらしてくれるでしょう。
腰壁で部屋の印象をおしゃれに彩ろう
腰壁には主に5つのデザインがあり、カラーとの組み合わせによって似合うテイストが変わってきます。「各部屋をどのようなテイストにしたいのか」「求める要素は何か」を決めることで、おのずと設置したい腰壁が決まってくることでしょう。迷った際はご紹介した内容を参考にしてみてください。
DAIKENでは、紹介した5つのタイプの腰壁を取り揃えています。それぞれカラーも豊富に用意しているので、ご希望の製品がきっと見つかるはず。腰壁をご検討中の方はぜひDAIKENにお問い合わせください。
※ここに掲載されている情報は2023年11月13日時点のものであり、ご覧いただいている日と情報が異なる場合があります。あらかじめご了承ください。