セカンドライフを考えよう 高齢者施設で充実した生活を送るには

セカンドライフ

誰もが等しく迎える“老い”と、どう向き合うか考えたことはあるでしょうか? 自分はまだまだ大丈夫、と思っていても、自分や配偶者の親についてはどうでしょう。身体や認知機能の衰えで介護が必要になったときには、同居家族であっても大変なものですが、一人暮らしとなるとなおのことです。外出や他人との交流がおっくうになり気力が萎える、外出が減ると筋力がさらに衰えますます外出がおっくうになる、と負のスパイラルにはまってしまいます。長い人生ですから、定年後のセカンドライフもよりよく過ごしたいものです。まずは自分の親が、そして自分自身がそのステージに立つようになったときの選択肢のひとつとして、高齢者施設を利用するということも検討してみてはいかがでしょうか。施設利用には抵抗がある、という風潮も根強いですが、家庭での介護では得られないメリットもご紹介します。

充実したセカンドライフを送るための選択肢

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日本の住宅の多くは、家の中に部屋の敷居などのわずかな段差があります。ほんの数cm、若く健康なうちは意識せずとも越えられていたこのわずかな段差に、高齢になると足腰の衰えからつまずいてしまうことがあるのです。

そのような家で高齢者が一人暮らしをするのは危険でもあり、大変な困難もともないます。住宅のバリアフリー化がすすめられてはいますが、国土交通省の発表によれば「一定のバリアフリー化(2箇所以上の手すり設置、又は屋内の段差解消)」がなされた住宅は、平成30年でわずか42%と、半分にも満たないことが分かりました。
それまで住み慣れた住宅でのセカンドライフが理想的ではありますが、住宅を丸ごとバリアフリー化させることの難しさが数字に表れているといえるでしょう。

また、厚生労働省「国民生活基礎調査(平成28年)」によると、高齢者が要介護状態になる原因として「認知症」「脳血管疾患」「高齢による衰弱」に次いで「骨折・転倒」が第4位になっています。

要介護状態になれば、気分の落ち込みや身体の衰えから外出を避けて引きこもりがちになり、ますます身体の衰えやさらには認知症の進行につながるという悪循環を引き起こすことも。認知症は何より予防が大切です。それには「人との会話・交流」「豊富な知的活動」が重要なポイントであるといわれます。

高齢者施設を利用するメリット

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家庭での介護には限界があります。何より外に出たがらない高齢者を、どのようにして人と交流してもらえばよいのでしょうか。

高齢者施設を利用することで、この問題を解決できる場合があります。

同世代の方々、特に自分と近い状況の方々と接する機会が増えることで、孤独感をやわらげ共感しあうことができるでしょう。スタッフなど若い世代の方々とも交流することは、新鮮な驚きをもたらすかもしれません。
レクリエーションなどによる刺激で、認知機能や身体能力を含む総合的な健康状態を維持し、また必要な場面において専門スタッフのケアを受けられることは、高齢者施設ならではのメリットといえそうです。

高齢者施設選びのポイント

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高齢者施設を選ぶとき、ほとんどの人は初めての経験に戸惑います。どのようなポイントを押さえればよいのでしょうか。
DAIKENが、ご家族が高齢者施設に入居中の方にアンケートを取ったところ、高齢者施設を選ぶポイントとして1位は「条件(立地・費用)」、2位は「サービス(レクリエーション・医療・リハビリ体制・面会対応)」、3位は「設備(居室設備・間取り・共有設備・内装)」という結果になりました。高齢者施設に望むこととしては1位「心地よく過ごせる」はもちろんのこと、2位「安全に配慮している」、3位「健康に配慮している」と続きました。

支える側の自分にとって大切な条件は優先しつつも、入居する高齢の家族にとっての快適さ・安全性に配慮した設備や環境を求める心情が浮かびますね。たとえ毎日一緒に暮らすことができなくとも、家族への思いは同じということです。

高齢者施設選びをする際には、まず下記のような設備があるかをチェックしましょう。

●部屋を行き来する際に使用するドア

・車椅子や高齢の方でも軽い力で簡単に開け閉めできるか
・段差がなく、歩行に困難を抱えた人でも使いやすいか

●骨折・転倒の要因にもなりうる床材

・床材が滑りやすい材質ではなく、滑りに配慮したものを使用しているか

●移動や立ち座りをサポートする手すり

・握りやすい形状の手すりが施設内の要所に設置されているか

高齢者の充実したセカンドライフのために、またそれを支える家族のために、高齢者の健康、安全に配慮した施設を選びたいものですね。

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