マイクロツーリズムで地元の魅力をアピール コト消費・トキ消費を生み出す施設演出
コロナ禍の影響等により国内外の旅行の機会が減るなか、自宅から1~2時間という近場への小旅行「マイクロツーリズム」が注目されています。近場とあって主に保養を目的とすることが多く、演出次第では地域の新たな魅力を広くアピールすることができます。そのために、地域としてだけではなく施設としても何をすべきか、マイクロツーリズムを多面的に見ていきましょう。
新しい旅行スタイル マイクロツーリズム
●マイクロツーリズムとは?
自宅から1~2時間ほどの距離の地域に旅行する新たな旅行スタイルをマイクロツーリズムと呼びます。地元や近隣エリアにある魅力を再発見することができ、近場とあって気に入った場所ならリピートしやすいのも魅力です。
●マイクロツーリズムのメリットとは?
①移動手段の選択肢が多く感染症リスクを軽減できる
比較的近場への移動で済むマイクロツーリズムなら、電車はもとより車やバイクでも移動ができますので、感染症のリスクを軽減できます。さらに交通機関の予約やダイヤに縛られることなく好きなタイミングで行動開始することができます。
②移動時間が少なく自由な時間が多くなる
遠方への旅行の場合、移動だけで半日費やすこともありますが、マイクロツーリズムなら移動距離も少なく、現地での自由な時間が多くなります。さらに移動途中の寄り道も自由自在。新たな魅力発見のチャンスも生まれます。
③荷物が少なく活動の自由度が高い
マイクロツーリズムでは、日帰り、もしくは短期滞在が主体なので、必然的に持っていく荷物も少なくて済みます。旅行の準備に要する時間も少なくなり、荷物を持ったまま移動もしやすく、自由度が高い旅行を楽しめます。
④気に入ればすぐにリピートできる
マイクロツーリズムは基本的に地元や近隣エリアを旅行するので、気に入った場所や施設が見つかれば気軽にリピートすることができます。旅行する側は気軽に何度も訪れることができますし、受け入れる側も安定した経営や運営が見込めます。マイクロツーリズムは旅行する側・受け入れる側の双方にメリットがあります。
⑤地域交流を深めやすい
マイクロツーリズムは近場への旅行ということもあって、旅先が居住地と同じエリアであることも多く、その地域の人との共通の話題もあるはずです。共通の話題があれば、地域の人との交流も深めやすくなりますし、何度もリピートすればその交流もさらに深まり、新たな魅力の発見にも繋がることでしょう。
マイクロツーリズムで地元の魅力をアピール!コト消費・トキ消費へ
●マイクロツーリズムはコト消費・トキ消費向き
マイクロツーリズムは準備と移動に手間や時間がかからない分、行動に余裕が生まれるので、地域で体験を楽しむ「コト消費」や、地域での時間の過ごし方を楽しむ「トキ消費」に時間を充てることができます。その地域ならではのツアーに参加したり、地域の雰囲気を感じることができる宿や施設でのんびりしたり、時間に追われることなく自由に過ごすことができるのが魅力です。
●気に入ったコト消費・トキ消費があれば気軽にリピートできる
マイクロツーリズムは旅行自体を気軽にできるのはもちろんのこと、気に入ったコト消費・トキ消費が見つかれば、気軽にリピートできるのも魅力です。さらにツアーショップや宿泊施設などで常連になれば、より詳しい地元の情報を得ることもでき、新たなコト消費・トキ消費に巡り会うこともできるでしょう。
●コト消費・トキ消費をより充実させるためには受け入れ側の施設も重要
マイクロツーリズムでコト消費・トキ消費をより充実させるためには、受け入れる側の施設もとても重要です。コト消費・トキ消費自体が充実していても、それらをフォローする施設に不満があっては台無しになってしまいます。宿泊施設はもちろんのこと、ビジターセンターやお店でも充実した時間を過ごせる空間を提供する必要があります。
マイクロツーリズムでは施設も重要! 地元の魅力を施設からも演出
●地域産材を活かして施設からも地元の魅力をアピール
マイクロツーリズムではコト消費・トキ消費が主体ながらも、過ごす時間は関連施設や宿泊施設の方が長くなります。受け入れ側の施設でも地元の魅力をアピールできれば、更なる効果を期待できることでしょう。施設は機能的であることはもちろん、地域産材を積極的に活用し、空間的にもその地域ならではの雰囲気を提供。コト消費・トキ消費以外の時間でも、施設で地元の魅力を味わえる演出を施しましょう。地元の魅力が伝わる施設であれば、おのずとマイクロツーリズムの宿泊先として選んでもらえるようになるはずです。
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