雄大な景観に調和する床材・天井材で「日本一空に近いテラス」を演出

ホテル千畳敷

ホテル千畳敷 SO・RA・TO・KI|長野県

日本で一番空に近いホテル「ホテル千畳敷」は、標高2612mという日本最高所に建つ宿泊施設です。中央アルプスの宝剣岳直下に広がる千畳敷カールを一望でき、夜には美しい星空を大パノラマで堪能することもできるのは、同ホテルならではの魅力。2023年、登山客に限らず様々な人がゆっくりとくつろげるような場所にしたいという想いから、テラスの新設とレストランフロアのリニューアルが行われました。
レストランには、床材『コミュニケーションタフ FW』と天井材『グラビオ羽目板Ⅴ』をご採用。
ホテルリニューアルへの想いと、製品採用の経緯などを伺いました。

  • お話を聞いた方

  • 長谷川 豊美氏
  • 窪田建設株式会社
    営業工務部長
    長谷川 豊美 氏

中央アルプスを大パノラマビューで堪能。開放感あふれるレストランと屋外テラス

ホテル千畳敷

目の前にはさえぎるものなく広がる絶景。開放感あふれるテラス「SO・RA・TO・KI」

―リニューアルの概要と経緯

宿泊客や登山客はもちろん、様々な人が気軽に立ち寄ることができ、大自然を感じながらゆっくりとくつろぐことのできる場所にしたい。そんな想いのもと、屋外テラスの新設と、レストランをメインとした内装のリニューアルを行いました。
これまでホテルの周りは勾配がきつく、歩きづらい状態でした。そのため居心地のよい環境ではなかったと思います。そこで、広々としたテラスを新設し、足元の悪さを改善。さらにレストランの内装、メニューも一新させ、長く滞在したくなるような空間を目指しました。

ホテル千畳敷

座席数を減らし、一人ひとりにゆったりとしたスペースを確保。大型窓からは大自然を一望できる。

―デザインコンセプト

「ちょっと贅沢な山小屋風」をコンセプトにデザインを検討。テラスは“日本一空に近いテラス”として、来訪者が景観をより間近に感じられるようなものにしたいと考えていました。曲線を描くウッドデッキは、景観と調和した上質な空間を演出します。レストランは、テラスとの一体感を重視。屋外デッキと室内フローリングの板目方向、位置を揃えることで、外と中の繋がりを感じられるような設えとしました。また、全面に大型のガラス窓を設置し、大自然を感じながらゆったりと過ごすことのできる贅沢な空間になっています。

テラスから繋がるレストラン。一体感を持たせるためのデザインと耐久性の両立

―床材『コミュニケーションタフ FW』の採用

ホテル千畳敷

ナチュラルテイストの家具と相性のいい、あたたかみのあるフローリング。

レストランの内装は、テラスとの境目を感じさせないデザインにしたいと考えていたので、デッキ材を張ることを検討していました。しかし、デッキ材では床暖房の対応ができません。次に出た案はタイルカーペット。タイルカーペットであれば床暖房は問題ありませんが、外との一体感が無くなってしまいます。何かいいものはないかと検討していた中で、条件に見事に合致したのが『コミュニケーションタフ FW』でした。天然木の豊かな質感や風合いと広幅なデザインがデッキ材にマッチしたことに加え、床暖房対応だったことが決め手になりました。また、耐久性の問題も欠かせない条件の一つです。レストランは土足での利用となります。冬は雪で靴が濡れているので、水濡れやすべりに配慮され、キズや汚れに強いことも大きなポイントとなり採用に至りました。

―天井材『グラビオ羽目板Ⅴ』の採用

ホテル千畳敷

天井高の低さを感じさせない、広々と開放感のあるレストラン。

レストランの天井は、梁を隠すため天井高が少し低くなっています。そのため、濃い色の天井材では圧迫感が出てしまうと考えました。そこで、明るめでありながら落ち着いた印象を持つ色味で、木目が美しい『グラビオ羽目板Ⅴ〈ライトオーカー〉』を選定しました。不燃材であることも採用に至った理由の一つです。実際の仕上がりを見て、床材との色柄の相性も良く満足しています。

山好きの方もそうでない方も。日本屈指の観光スポットとして愛される施設に

ホテル千畳敷

電気暖炉を設置したスペースはSNS映えすると話題。

今回のリノベーションで、ホテルの雰囲気は一変しました。これまでは、なかなかレストランへの誘導ができず、来訪者の滞在時間が短いことが課題でしたが、リニューアル後は、自然とレストランへ足を運ぶ方が増えています。特に暖炉スペースが人気で、施設の中で写真を撮っている方が多くみられるのも印象的です。
改めて仕上がりを見て、大建工業さんの床材と天井材の色柄は、千畳敷の大自然に溶け込みながらも、従来の山小屋のイメージとは違った上質な空間を演出してくれていると感じます。また、プレオープンの時期はまだ雪が残っていましたが、利用者の方が床に足を滑らせてしまうなどのトラブルもなく、採用して良かったと実感しています。

 

ホテル千畳敷 SO・RA・TO・KI

●施設データ
ホテル千畳敷 SO・RA・TO・KI

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