狭い保育室環境で気になる子どもの健康問題 ホルムアルデヒドや室内の結露への対策を

狭い 保育 室 環境

保育施設の室内環境は、乳幼児の安全と健康にとって何よりも重要です。そのためには「災害に強い丈夫な建物」「事故の起こりにくいレイアウト」にくわえ、「健康的な空気環境」も大事な要素となります。特に、待機児童の解消を図るため都心部を中心に増えた小規模な保育施設では、狭い保育環境でも安全性を確保する工夫が必要でしょう。今回は保育園における適切な空気環境づくりのポイントなどについてご紹介します。

保育園内の空気環境を考える

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近年は建物の高気密化・高断熱化により、換気を十分に行わないと室内におけるホルムアルデヒドなどの化学物質の濃度が高くなり、空気環境が悪くなる可能性があります。

また、高気密な建物では結露により湿度が上がりやすく、カビ・ダニなどが発生しやすい状況になります。さらに、窓を閉め切ったままにしてしまうと室内の二酸化炭素濃度が上昇したり、ほこりが滞留してしまうなど、子どもたちの健康面に悪影響を与える可能性もでてきます。

空気環境を良好にして、結露を防ぐには

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室内の空気環境を良好に保つためには、既存の建物では定期的な換気を行い、新鮮な外気を取り入れるように心がけることが大切です。換気する際はサーキュレーターや扇風機を併用することで、より効率的に空気を循環させることができます。

また、化学物質を含む芳香剤や消臭剤、殺虫剤の使用を最小限にとどめることをおすすめします。新築やリフォーム時には、化学物質の含有率が低い材料を選択し、風通しのよい窓の配置や間取りにすることで化学物質対策を行うことができるでしょう。

カビの対策においては、結露を防ぐことが最大のポイントです。日常的に換気や掃除をこまめに行い、適正な湿度を管理することが大切です。梅雨時期は換気をよくして、湿度を40~60%に保つようにしましょう。 また、冬場は外との温度差を低くするために、建物全体の断熱性を高めることが大事です。

室内で身体が痒いと感じる場合は、ダニの発生が考えられます。カーペット、布団、カーテンを定期的にきれいにすることを意識しましょう。布のおもちゃは直接日光に当てて干す、日光消毒がおすすめです。

1日の多くの時間を保育施設で過ごす子どもたちの健康のためにも、安全で清潔な環境を保ちたいですね。

保育室では空気健康に配慮を

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子どもが空気から体内に取り込む物質の量は、体重1kgあたり大人の2倍といわれています。また、乳児は手を口に入れることが多いため、付着したものを体内に取り込んでしまうこともあるでしょう。大人に比べて免疫力が弱い子どもたちのためにも、保育施設では空気環境に配慮することが重要です。

空気環境を良くするためには「換気」がとても大事なポイントです。小規模保育園や認可外保育施設など、コンパクトな保育環境においては特に空気環境が気になるところですが、季節や天候によっては十分な換気が難しいケースもあるかもしれません。
そのような状況を考慮して、室内の湿度環境を整える調湿機能があり、ホルムアルデヒドなどの化学物質を吸着する効果が期待できる天井材の活用を検討してみてはいかがでしょうか。

子どもたちの健やかな成長のためにも保育室内の安全性を見直し、快適な環境づくりをしましょう。

狭い保育室環境に関する記事については、下記でご紹介していますので、こちらもご確認ください。
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