赤ちゃんのお昼寝と畳は相性抜群!? 清潔でハイハイもしやすい和室の魅力

皆さんは、畳が赤ちゃんと非常に相性が良いのをご存じでしょうか。
それは、柔らかい素材でできた畳が赤ちゃんの肌を傷つけにくいだけでなく、吸放湿性・クッション性・吸音性などの優れたメリットを数多く持っているためです。保育園の0歳児クラスで畳を取り入れている例も多く見られるように、特にハイハイ期の赤ちゃんにとって畳は非常に大きなメリットを持つ素材だといえます。
ただ、赤ちゃんはよく飲み物を倒しますし、その影響による耐久性やカビやダニの心配もあり、わざわざ畳の部屋を作るのはちょっと……と躊躇している方もいると思います。
そこで今回は畳を取り入れるメリットに加え、い草製以外の高機能な畳についてもご紹介します。
汗かきの赤ちゃんでも快適!! 畳の吸湿性・放湿性

赤ちゃんに欠かせないお昼寝の時間には多くの場合、ベビー布団やお昼寝マットが使用されていることと思います。
ところが、赤ちゃんには汗をかきやすいという特徴があります。特に肘や膝の裏側、脇の下などの皮膚が擦れ合う場所や、後頭部や背中のような寝具と接する場所は汗が蒸発しにくく、注意しておかないとすぐにあせもができてしまいます。
その点、畳は吸放湿性に優れているため、汗っかきな赤ちゃんの肌を守るにはピッタリです。また、汗をかきやすい暑い時期に重宝するだけでなく、冬の寒い時期に冷たくなりにくいというのも畳の大きなメリットでしょう。
柔らかい畳はクッション性が抜群

もちろん、畳のメリットは吸放湿性だけではありません。
柔らかさやクッション性の高さも赤ちゃんや子どもがいる家庭には大きなメリットとなります。
1.転倒から守ってくれる
畳はハイハイ期の赤ちゃんに優しいだけでなく、つかまり立ちや伝い歩きが始まっても役に立ちます。赤ちゃんは頭が重く重心が高いため、転倒しやすいのが特徴です。
しかし、畳のクッション性が赤ちゃんの体を優しく守ってくれるため、ケガをしにくいというメリットがあります。
2.足音が響きにくい
また、赤ちゃんは音に敏感でお昼寝中はより一層敏感になるものです。足音などのちょっとした音で赤ちゃんが起きてしまったという経験のある方も多いことでしょう。
畳は吸音性にも優れているため、お昼寝をしている赤ちゃんの周りを歩く際にも足音を気にしなくて済むほか、赤ちゃんや子どもが元気に走り回っても畳の上なら足音が響きにくいので安心です。
い草だけじゃない! 畳の種類とその特徴
畳に使われる素材はい草だけではなく、和紙や樹脂素材のものも存在します。
それぞれの素材にはどのような特徴があるのでしょうか。メリットとデメリットを見比べてみましょう。
い草畳 | 和紙畳 | 樹脂畳 | |
---|---|---|---|
メリット |
・天然素材でい草の香りが楽しめる ・肌触りがよくべたべたしない ・調湿性能がある ・価格が手ごろ |
・い草に近い肌触りでべたべたしにくい ・カビ、ダニが発生しにくい ・変色しにくい ・耐久性が高め ・揮発性に優れ、掃除がしやすい ・カラーが豊富 ・床暖房に対応できる |
・耐久性が高い ・耐水性が高く、掃除がしやすい ・クッション性が高い ・カビ、ダニが発生しにくい ・変色しにくい ・カラーが豊富 |
デメリット | ・耐久性は低め ・耐水性は低め ・カビ、ダニが発生することがある ・変色しやすい |
・い草の香りが楽しめない ・い草の畳より価格が高め |
・夏はべたべたしやすく、冬は冷たい ・熱に弱い ・い草の香りが楽しめない ・い草の畳より価格が高め |
いかがでしょうか。
従来の畳もい草ならではの魅力がありますが、和紙や樹脂の畳には、い草畳にはない機能性がありますので、用途や好みで採用する畳を検討してみましょう。
赤ちゃんのいる部屋に使うことを前提とするならば、飲みこぼしなどがあった際に掃除がしやすく、カビやダニが発生する心配も少ない和紙・樹脂畳が便利かもしれません。どちらも耐久性が高いので、派手に動きまわっても傷がつきにくく、安心です。
い草の香りが好きならば従来の畳、い草畳に近い肌触りで機能性が高いものを選ぶなら和紙畳、耐久性を優先するのであれば樹脂畳が適しているといえますが、好みもありますので、ショールームなどで実物を見て決めるのが良いでしょう。
後から設置可能な畳のスペース!

ここまでは畳と赤ちゃんの相性が良いということについてご説明してきました。
ただ、現在新たに和室をつくる余裕はないし、常時畳を置いておけるスペースもないという方もいることでしょう。
そのような方には、使いたい時だけ設置して、不要な時は収納できる「置き敷きタイプ」の畳がおすすめです。赤ちゃんに遊ばせたり、お昼寝させたりする時だけ畳を敷いて、それ以外のときはフローリングとして活用するなど、状況に応じた自由な使い方ができるのは、置き敷きタイプの畳ならではのメリットといえるでしょう。
吸放湿性・クッション性・吸音性に優れた畳は、赤ちゃんにとって最適な素材です。
い草畳、和紙畳、樹脂畳など、素材ごとのメリットとデメリットを理解した上で、用途や好みに合わせて選択する畳の種類を決めましょう。
また、保育室の環境改善については下記の記事で詳しくご紹介していますので、ぜひご覧ください。
⇒「狭い保育室の環境を改善したい! 仕切りやスペースの有効活用で利便性をアップ」
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