地震が起こるメカニズムと特徴
地震が起こるメカニズムと特徴
日本は、水平運動を続けているプレートの境界に位置していることから、頻繁に地震に襲われます。プレートとは、地球の表面を包んでいる十数枚の岩の板。年間に数センチという速度で移動しているプレートは、たがいにぶつかり合ったり、一方が一方の下にもぐりこんだりしています。過去の巨大地震は、主に、海のプレートが陸のプレートの下に沈みこんでいる場所で発生しています。
①右横ずれ断層型地震(熊本地震の概要と被害状況)
※2016年5月13日現在 出典:地震調査研究推進本部地震調査委員会
地殻内部にかかる力の状態は複雑で、その状況によって様々な型の断層運動が生じます。
断層面が傾いている場合、両側の岩盤のうち、浅い側を「上盤」、深い側を「下盤」と呼びます。
断層面を境として両側のブロックが上下方向に動くときを「縦ずれ断層」と呼びます。「縦ずれ断層」のうち、上盤側がずり下がる場合を「正断層」、のし上がる場合を「逆断層」と言います。
一方、両側のブロックが水平方向に動くときは「横ずれ断層」と呼び、断層線に向かって相手側のブロックが右に動く場合を「右横ずれ断層」、左に動く場合を「左横ずれ断層」と言います。
断層型地震の起きるしくみ



被害状況
熊本地震により、外壁や内装が一部損壊した家屋





②直下型地震=プレート内地震(阪神・淡路大震災)
陸のプレート内部で岩盤のひずみが起こり、その結果「活断層」と呼ばれる地盤のずれが発生。地表に近い位置で起こるため激しい揺れをともない、前ぶれもなく大きく揺れるのが特徴です。局所的に大きな被害を発生させます。
- 陸のプレート上で発生するため、生活エリアを直撃します。
- 建物の倒壊が発生しやすくなります。
- 住宅密集地では大火災が発生しやすくなります。

直下型地震の起きるしくみ

③海溝型地震(東日本大震災)
「陸のプレート」は摩擦力によって、沈み込む「海のプレート」に引きずりこまれます。しかし、摩擦力の限界を超えると、「陸のプレート」は元にもどろうとして跳ね上がり、巨大地震が発生します。広範囲に被害が発生するのが特徴です。
- 巨大なプレートが引き起こすため、被害が広範囲におよびます。
- 海水も大きく揺れることで、大津波は発生しやすくなります。

海溝型地震が起きるしくみ


恐ろしい「余震」や「誘発地震」「連動型地震」!
「東日本大震災」ではM7.0以上の「余震」が5回も発生しました。また、震源から遠く離れた富士山付近でM6.4、新潟県でもM6.7などM6.0以上の「誘発地震」が5箇所で発生しました。くり返す「余震」や遠隔地での「誘発地震」による建物被害にも、充分に配慮する必要があります。
地震対策お役立ち製品
関連コンテンツ
- 関連記事コンテンツ
- 地震への備え・対策・大切な行動10選-家具の転倒防止策や必要なグッズを解説
- 地震に強い家の特徴とは?構造や形など様々な観点から解説
- 耐震基準とは?旧耐震から新耐震への改正や確認方法など網羅的に解説
- 耐震補強工事はどのような方法がある?目安や補助金は?
- 住みながら耐力壁(耐震壁)が作れる”耐震リフォーム”! 天井や床を壊すことなく耐震壁を設置
- 耐震・防火は壁材から。”ダイライト”が地震大国日本の家族の安心を支える
- 自宅の耐震対策は大丈夫? 在宅避難も考慮に入れた耐震補強リフォーム
- 複合施設とは? 公共施設における複合化のメリットや防災拠点・フェーズフリーとしての施設設計
- 避難場所と避難所の違いとは? 公共施設にも地域住民が安心して過ごせる耐震性能を
- BCP(事業継続計画)が2024年から高齢者施設で義務化 その内容とやるべきこと
- 防災対策には事前の準備が重要! 子どもを守るための心構えと施設の耐震化
- 地震被害を最小限にするためのヒヤリハット事例と対策! 災害に強い宿泊施設へ
- 採用者に聞く 耐震性が求められる教育施設に、省施工・短工期の『ダイケンハイブリッド天井』
- 海と緑を感じさせる「スカイロビー」に長く美しさを保てる木目突板ダイライトを
- 地震から子どもを守る! 学校における天井の耐震対策