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漆喰や立体感のある壁材をアクセントウォールにしてリビングを演出しよう

漆喰や立体感のある壁材をアクセントウォールにしてリビングを演出しよう



趣向を凝らしたリビングを演出したい人におすすめなのが、特徴のある壁材を使ったアクセントウォール、アクセントクロスの採用です。
そして、魅力的なアクセントウォールづくりにおすすめしたい壁材の一つが“漆喰(しっくい)”です。
本記事では、漆喰の特徴や種類に加え、珪藻土(けいそうど)との違いや仕上げ方法・デザインの違い、そしてメリットなどを解説するとともにアクセントウォールとしての活用例もお伝えします。
また、魅力的で立体感のある壁として、『グラビオエッジ』についてもご紹介します。

漆喰とは? その特徴や種類 珪藻土との違い

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●漆喰とは

漆喰とは、石灰(消石灰)を主原料とし、海藻などからつくられる「糊(のり)」や、麻などの繊維を刻んだ「スサ」を加えた天然素材の建材です。日本では古来より城郭や寺院をはじめとする建物の壁材として使われてきました。

●漆喰の特徴

天然素材である漆喰の特徴は、優れた耐久性、調湿性、不燃性などです。また消臭効果や抗菌作用もあるので、健康的な住環境をつくる際に適しています。

●漆喰の種類

漆喰には、西洋漆喰と和漆喰があります。
西洋漆喰のはじまりは、およそ5000年前と言われています。エジプトで行われていたピラミッド建造から、ヨーロッパを中心として世界各地に広がっていきました。西洋では構造物である石やレンガなどの上に漆喰を分厚く塗って壁にするため、石灰モルタルに厚塗りできるような素材を混ぜ合わせて使われています。

一方、和漆喰はおよそ1500年前、仏教伝来とともに中国より伝わりました。飛鳥時代や奈良時代の寺社仏閣に漆喰が使用されるようになり、戦国時代には城の建造に伴い発展していったといわれています。
日本の漆喰は、西洋のものとは異なり、日本で採取しやすい海藻のりを原料の一部として使うといった工夫をすることで独自の進化を遂げました。江戸時代に入ると土蔵の壁にも漆喰が使われるようになりました。

●漆喰と珪藻土との違いは

漆喰と比較される壁材に、珪藻土があります。
漆喰と珪藻土はどちらも天然素材を使った壁材ですが、原料や性質に違いがあります。

・主原料
漆喰は石灰、珪藻土は植物プランクトンである珪藻の殻の化石が原料です。

・使用場所
漆喰は内壁・外壁の両方に使えますが、珪藻土は水に弱いものが多いため、基本的には内壁に使用されます。

・施工性
漆喰を扱うには専門的な技術が必要ですが、珪藻土は漆喰よりも扱いやすいため、施工しやすい材料といえます。

・メンテナンス性
漆喰は耐久性が高く長持ちします。珪藻土は漆喰に比べると耐久性は低くなります。

・コスト
一般的には材料費・施工費ともに、珪藻土より漆喰のほうがコストがかかる傾向があります。

仕上げ方法によるデザインの違い

漆喰は、コテを使って壁に塗っていきますが、塗り方にはいくつか方法があります。代表的な仕上げ方法とデザインの違いを見ていきましょう。

●フラット仕上げ

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フラット仕上げは、コテを使って平らな状態に漆喰を塗る方法です。職人の高い技術はもちろんのこと、塗る面の下地の状態が仕上がり具合を大きく左右します。表面が均一に仕上がるため、モダンな印象になります。

●ウェーブ仕上げ

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ウェーブ仕上げは、波のような模様を付けて塗る方法です。おしゃれなカフェやレストランなどでもよく見る仕上げで、柔らかいナチュラルなイメージのあるデザインです。

●ラフ仕上げ

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ラフ仕上げは、コテで漆喰を引っ張って模様を付ける仕上げです。カジュアルで自然な仕上がりになるため、シーンやインテリアを選びません。

上記の他にも、道具を使って模様を付ける仕上げ方法がいくつもあります。

漆喰のメリット

漆喰をお部屋に取り入れることで、様々なメリットがあります。

●経年劣化しづらい

漆喰は石灰からつくられている、耐久性の高い材料です。しっかりとした下地、適切な材料と正しい技術を使って施工し、メンテナンスをしていくことで非常に長持ちする素材です。

●湿度調整ができる

漆喰の表面には無数の小さな穴があいており、この穴が空気中の水分子を捕まえたり離したりすることで、室内の湿度を一定に保つ力があります。気密性の高い空間を漆喰で仕上げるのもおすすめです。

●燃えにくい

漆喰は、国土交通省に不燃材料として認められています。日本では古くから漆喰を建物の壁に使われてきましたが、その大きな理由の一つが、燃えにくいことです。 この燃えにくい性質によって寺院や城郭、土蔵などの壁材として重宝されてきました。

●消臭効果がある

漆喰には優れた消臭効果もあります。漆喰の表面にあいている無数の穴は、臭いの元となる物質や生活臭を吸着します。また、漆喰の主原料である石灰が持つ強アルカリ性により、臭いの原因物質を分解してくれます。

アクセントウォールに漆喰や立体感のある壁材を

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漆喰はアクセントウォールとして採用するのもおすすめです。

●アクセントウォール、アクセントクロスとは

アクセントウォールとは、壁や天井などの一面または一部を他の壁面と異なる素材や色、デザインで仕上げた壁のことです。アクセントウォールを取り入れた空間は、より個性的でおしゃれな印象を与えられるため、住む人が自分らしい住空間をつくりたい場合に大いに役立つでしょう。 アクセントクロスはアクセントウォールの一種と考えると分かりやすいです。部屋の一面または一部に 違う色や柄のクロス、つまり壁紙で仕上げます。

●壁の一面を漆喰で仕上げれば一味違うリビングに!

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リビングの一面を漆喰の壁にすることで、空間全体に深みと質感を加える効果があります。漆喰の自然な風合いはインテリアとも調和しやすく、自然素材ならではの温かみを感じさせてくれます。

●アクセントウォールなら『グラビオエッジ』もおすすめ

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近年は、漆喰のような立体感のある壁材が注目を集めています。DAIKENの『グラビオエッジ』も、まるで本物の石材や織物生地のようなリアルな質感を演出できる深彫調不燃壁材です。新たにラインアップされた木目柄の『グラビオエッジ レグノ』は木板調のランダム感がアクセントウォールにぴったりです。
通常の壁紙や塗装などでは表現できない存在感のある豊かな質感が、空間のグレードをワンランクアップさせてくれます。

まとめ

漆喰は伝統的な建材でありながら、現代の住宅にも適した優れた特性を持っています。環境への配慮や健康面での利点、デザイン性の高さという観点からも、注目され続ける建材といえるでしょう。また、漆喰や『グラビオエッジ』に代表されるような意匠性の高い壁材をアクセントウォールに取り入れることで、より自分らしいインテリア空間の演出も可能となります。

  • 原田宗亮
  • 監修者

    原田 宗亮(はらだ むねあき)
    原田左官工業所 代表取締役

    1974年東京都生まれ。2000年に有限会社原田左官工業所に入社。2007年に同社の代表取締役に就任。二級建築施工管理技士・左官基幹技能者を取得。東京都左官組合連合会副会長、(一社)日本左官業組合連合会の青年部本部長を務める。左官の技能講習会やワークショップを企画、開催し、左官の啓蒙活動を行っている。左官職人を短期間に育成する技法「モデリング育成」が注目され、様々なメディアに出演、講演も多数行っている。著書に「新たなプロの育て方」「世界で一番やさしい左官」「オルタナティブ 原田左官工業所の仕事」。

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