子どもの成長に適した環境とは? 建築デザインにこだわった楽しい幼稚園・保育施設づくり

楽しい 幼稚園

少子化の時代において、選ばれる幼稚園・保育施設になるためには、子どもの成長に適していると保護者に感じてもらえる施設づくりが必要です。
文部科学省の指針においても、「子どもが興味や関心をもてる環境」「安全を確保しながら自発的な遊びを促す設備」などが大切であるとされています。 では、具体的にはどのような設備・デザインが幼稚園・保育施設にはふさわしいのでしょうか。今回は子どもの成長に貢献し、楽しく安全に過ごせる施設のポイントを紹介します。

幼稚園・保育施設に求められているもの

楽しい 幼稚園

現在の幼稚園・保育施設に求められている環境や設備とはどのようなものなのでしょうか。まずは、文部科学省の幼稚園施設整備指針(2018年3月改訂)をもとに作成された事例集「これからの幼稚園施設」についてみていきましょう。この事例集の中では、これからの幼稚園・保育施設整備において重要な7つの視点を取り上げています。
ここで、その一部をご紹介します。

●幼稚園・保育施設整備において重要な視点(抜粋)

・幼児自身の興味や関心に応じて様々な活動が展開される屋内環境整備
・教職員の活動を支えるための施設整備
・安全を確保しつつ自発的な遊びを誘発する施設整備

※文部科学省 事例集「これからの幼稚園施設(2019年6月)」
https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/shisetu/044/toushin/1421996.htm

幼稚園・保育施設では、伸び盛りの子どもたちの感性を刺激し、自発的な遊びを促す環境づくりが求められます。一方で、子どもたちの活発な活動にはケガのリスクが常に潜んでいることも忘れてはいけません。遊びを通して危険を回避する能力を身に着けられる場合もあるため、「走らせない」「危険なものをすべて撤去する」などの過保護すぎる状況を作り出してしまうのは子どもの成長のためにも良くないでしょう。
いかにして子どもたちの多様な活動を制限せずに、安全性の高い環境を作り出すかは幼稚園・保育施設の大きな課題となります。

木目柄やカラーを取り入れて空間にアクセントを

楽しい 幼稚園

子どもたちの好奇心を掻き立てて、楽しく過ごしてもらうため、そして保護者の方に安心して預けられる施設だと感じてもらうためには、建物の空間デザインにも注力する必要があります。
これまでDAIKEN製品をご採用頂いた幼稚園・保育施設の傾向をご紹介します。

<ナチュラルな空間コーディネート>
これまでの幼稚園・保育施設の空間コーディネートで多かったのは、自然の温もりを感じさせる木目柄をメインに扱ったナチュラルテイストな空間デザインです。特に床に関してはほとんどのケースで木目柄が採用されており、木造の場合は梁を露出させたデザインが多いのも特徴です。室内に清潔感のある木目柄を取り入れることで、気持ちよく快適な時間を過ごせるようになります。

<カラーを取り入れたコーディネート>
加えて最近の傾向としては、木目柄を基調としたナチュラルな空間に、アクセントとなるカラーを取り入れたデザインも増えています。エントランス・廊下・階段室などのゾーン分けや、扉・棚・フックの目印としてカラーを活用することにより、見た目がカラフルで楽しい雰囲気になるだけでなく、まだ文字が読めない子どもでも空間や物の区別がしやすくなる効果があります。

楽しい 幼稚園

<形や色で楽しさを演出>
また建具や壁、天井などに丸みのあるデザインを取り入れて柔らかさを演出したり、木や雲など子ども達に馴染みのある形を取り入れるのもおすすめです。子どもたちの目を引くカラーや形で空間を彩ると、子どもの感性を刺激する、幼稚園にふさわしい楽しい雰囲気を演出することができます。

楽しく学べて安全に過ごせる施設のポイント

楽しい 幼稚園

ここで、子どもが楽しく快適に過ごせる施設のポイントを具体的に確認してみましょう。

<安全への配慮>
床材には子どもがのびのびと遊んでも傷や汚れがつきにくい製品があるのでチェックしてみましょう。
また、幼稚園・保育園において、ドアの指挟み関連のヒヤリハット事例が多いため、指挟みに配慮できるドアの採用も検討しましょう。

<自主性を伸ばす環境>
子どもたちが自主的に動ける環境を整えるのも大事です。例えば、収納棚にもいろいろな種類のものがありますが、大人目線で考えず子どもが利用しやすいサイズから、興味を引く楽しいデザインのものを選びたいところです。
加えて、視覚的に見分けがつくように、カラーを活用するのもおすすめです。見た目がカラフルで楽しいだけではなく、自分の収納スペースが判断しやすくなり、整理しやすくなるなど、デザインと実用性を兼ね備えた環境にすることができます。ドアや床・壁などを色分けして、子どもに「自分の教室は○色」といった形で認知してもらうのも有効です。

<保育士への配慮:メンテナンス性>
デザインだけでなくメンテナンスのしやすさも見落とせない要素です。掃除しづらい備品や、手入れに時間がかかる設備はただでさえ忙しい保育士の時間を奪ってしまいます。子どもたちの身近にある物は、汚れや破損のリスクが常に伴うものです。だからこそ、丈夫で掃除しやすい素材をつかった設備を選ぶことは重要です。サッと汚れが拭き取れるものを採用することで保育士の負担を低減し、より子どものために時間を使えるようになります。

幼稚園・保育施設には、子どもの成長に適した楽しく学べるデザインで、なおかつ保護者にも安心してもらえる安全性や保育士に負担をかけないメンテナンス性も求められます。必要な設備について総合的に検討したうえで、魅力的な環境づくりを目指しましょう。

recomended item

おすすめ製品