家を強くする
家を強くする
家を強くするポイント
①建物の構造(外側)を強くする

屋根や土台、柱や壁でできている建物の構造(外側)を、地震の揺れに耐えるために強くする必要があります。また、建物が建っている地面そのものも重要なポイントです。
※詳しくは自治体で登録された耐震診断士に相談しましょう。
建物の強さは足下から!
たとえ強い建物を建てたとしても、地盤(深さ100mまでの部分)が軟弱なら地震の揺れに耐えられません。建築する前には必ず地盤調査を行いましょう。軟弱な場合はくい打ちなど地盤改良が必要です。
建物の基礎は、地面全体をコンクリートでおおう「ベタ基礎」がおすすめです。

屋根は軽い方がいい!
建物は重心が下にある方が安定します。瓦屋根のように、屋根が重くなると倒壊の原因にもなります。できるだけ、軽い素材の屋根を選びましょう。

壁が強い建物ほど地震に耐えられる!
木の家は、柱だけでは地震の揺れに耐えられません。最近の木造住宅は、柱と柱の間に筋かいという斜めに取り付ける角材や、耐力面材という柱と柱の間に張るパネルで、建物の強度を確保します。

②建物の内装(内側)を強くする

建物の内装(内側)では、ふだん使っているものが、地震の揺れによって安全をおびやかす凶器に変わってしまいます。きめ細かく配慮する必要があります。
※詳しくは最寄りの消防署に相談しましょう。
避難通路を確保しましょう!
玄関は大切な避難通路です。スムーズに逃げられるように、ふだんから避難のじゃまになる物を片づけたり、家具の転倒を防ぐ配慮が必要です。

飛び散ったガラスの破片は、素足での避難を困難にします。飛散防止フィルムなど、割れたガラスが飛び散らない工夫をおすすめします。
家具の転倒防止を万全に!
阪神淡路大震災では、家の倒壊だけではなく、家具の転倒による被害が、大きかったといわれています。家族があつまるリビングや就寝する寝室には、できるだけ背の高い家具類を置かないようにしましょう。家具を置く場合には、転倒防止金具などで壁や天井に固定することをおすすめします。

地震の揺れによって扉がひらき、飛び出した物で負傷する危険もあります。勝手に扉が開かない工夫をしておきましょう。
防火はみんなの責任です!
地震の激しい揺れの中では、コンロの火を消すことも難しくなります。ぜひ、火の気がある場所には消火器をそなえましょう。火を使わない暖房器具や自動消火できる機器を選ぶことも大切です。また、いざという時に素早く避難できるよう、火災警報器をそなえておくことも重要です。

心配なときは、専門家の「耐震診断」を
耐震診断士は以下のような調査によって、地震に対する強度を調べます。
木造住宅の耐震診断士の資格について
建築士の資格(1級、2級)が必要です。資格の取得条件は、講習会の受講や試験、あるいは実務経験や名簿への登録など、自治体によって異なります。



診断結果が1.0に満たない家は対策が必要といわれています。
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