天井をおしゃれにするには?
ポイント例やおすすめ建材を紹介
天井の印象を決める要素
天井をつくり出したいイメージにマッチさせるためには、3つの構成要素の意識が必要です。それぞれのポイントを組み合わせて、ご自身が望む空間を生み出してみましょう。
高さ(天井高)
天井の高さによって、圧迫感が出るか、開放感が生まれるかが変わります。建築基準法によると、居室の天井高は2.1m以上と定められており、一般的な住宅は最低基準よりもやや高く、2.4m設定が多いです。
2.2m程度だと窮屈に感じる人もいますが、低い天井と部分的に高い天井を組み合わせることで、圧迫感のない空間の演出も可能です。例えば、開放感が欲しいリビングの場合は天井の一部を低くし、部分的に吹き抜けなどの高い天井を設置してもよいでしょう。
逆に落ち着いた雰囲気が欲しい寝室などの場合は、2.4m前後に留めておくと安心感のある空間を作れます。このように高さによって受ける印象が大きく変わることを利用して、お好みの空間を作りましょう。
形状(天井の形)
天井の形状には、様々な種類があります。選ぶ形状によっても、お部屋の雰囲気は大きく変わります。勾配や曲線をもつ天井は、それだけでオリジナルな空間を演出できます。個性的なお部屋を求める場合は、天井の形状にもこだわってみることをおすすめします。
形状の種類 | 特徴 |
---|---|
平天井 | まっすぐ水平な天井 |
勾配天井 | 屋根などに合わせて斜めに勾配がある天井 |
折り上げ天井 | 部屋の中央部分の天井がほかよりも一段高くなっている天井 |
下がり 天井 | 天井の一部が一段低くなっている天井 |
船底天井 | 船底を逆さまにしたような形状で、中央部分が高く周囲にゆるやかな勾配がある天井 |
掛込み天井 | 小壁を設けて平天井と勾配天井を組み合わせたもの |
腰折れ天井 | 天井の中央部分が水平で、壁に向かって勾配のある天井 |
デザイン
天井に使われる素材などが生み出すデザイン性もこだわりポイントの一つです。存在感のあるむき出しの梁(はり)は、自然の風合いを存分に発揮した空間に。打ちっぱなしのコンクリートや漆喰など、素材を生かした表現もあります。木材を使用すれば、ナチュラルで落ち着きのある癒し空間に。もちろん、一般的なクロス仕上げで、壁紙との組み合わせを楽しむのもよいでしょう。このように、素材だけでも印象は大きく変わります。
さらにカラーにもこだわれば、天井の高さを変えることなく、あたえる印象を変えられます。天井を高く、空間を広く見せたい場合はホワイトやベージュ系の明るい色を選ぶと効果的です。あえて暗めの色を選ぶと、落ち着きある空間演出もできます。
・そのほかにも費用コストで選ぶことが挙げられます。天井材の選び方として、コストを優先したい場合は、クロス仕上げが一般的です。その中でもビニールクロスは比較的コストが低いと言われています。
一方で吸音性能や消臭などの機能性はないため、環境の改善効果は少なくなります。
性能で選ぶこともあるでしょう。天井仕上げ材はデザイン性以外にも、機能性を持った製品を選ぶことで、家の環境を改善することができます。
作りたい部屋の目的や改善したい悩みごとに合わせて天井材を選ぶと、家の満足度を上げることができます。
①吸音性能②消臭性能③調湿性能④シックハウス対策(原因物質の吸着分解)⑤メンテナンス性
などがおおまかには挙げられます。
おしゃれな天井を作るポイント
基本の構成要素の意識がもてたら、ここからはもうワンランク上質な空間を生み出すためのポイントも抑えておきましょう。落ち着ける空間を作るためにも、次の要素のバランスを参考にしてみてください。
お部屋での過ごし方をイメージする
お部屋での過ごし方を具体的にイメージしましょう。例えば、リビングのソファや畳でくつろいでいるときに目線はどこにいくか、ダイニングでイスに座ったときにどんな雰囲気なら落ち着いて食事ができるか、寝室で寝転がったときにどんな天井なら疲れが癒されるかなど、おしゃれかつ居心地の良い空間づくりのためには、過ごし方に合わせることが大切です。そうすれば、自ずと天井の高さ・形状・デザインのアイデアが浮かんできます。
統一感をもたせる
天井のデザインや色だけが浮くようなチョイスはおすすめできません。空間全体のバランスを考えたときに、統一感は特に大切です。天井の色味を壁紙と同系色で整えると、統一感と開放感を同時に得られます。濃い色の家具に合わせたカラーを選ぶと、開放感はやや落ちますが、空間の引き締まりを演出することが可能です。壁紙と床の色、家具の色やデザインなども含めて、天井の構成を考えてみましょう。
ほかの部屋とのバランスを考慮する
一つの部屋だけで考えてしまうと、地続きの部屋とのバランスが損なわれる可能性があります。このため、ほかの空間とのバランスも考慮するようにしましょう。わかりやすいのは、リビングとキッチン・ダイニングです。空間としては区切られていますが、印象の全くちがう天井にしてしまうと、ちぐはぐな印象になってしまいます。このように、区切られた空間でも連続性を意識することが大切です。
機能性にも配慮する
天井の見た目だけでなく機能性にも配慮すると、より快適な空間をつくり出せます。調湿性のすぐれた素材なら、余分な湿気を取ってくれるため快適に過ごせます。あるいは吸音性に優れていれば、音を吸収して反響が少なくなるため、人の声やTVの音などが聞こえやすくなり、周辺への音漏れも軽減されます。このように天井の機能性が、長く過ごす住宅の暮らしやすさを向上してくれるのです。DAIKENでは吸音性と調湿性にすぐれた天井材を用意していますので、ぜひ一度チェックしてみてください。
天井まわりをおしゃれにするインテリア
高さ・形状・デザインといった直接的な要素だけでなく、インテリアでさらに天井をおしゃれに演出することが可能です。ここでは、天井まわりをおしゃれにするインテリアを3種類紹介します。
照明

間接照明など照明器具のデザインによって、天井の印象はがらりと変わります。また、家具の雰囲気と照明器具を合わせることで、統一感も醸し出せます。落ち着いた雰囲気のモダンでシックな家具が多いなら、ダウンライトやペンダントライトを。ヨーロピアン調の家具が基調なら、シャンデリアもすてきです。
また、ダクトレールと呼ばれるレールを天井に据え付けておくと、ペンダントライトやスポットライトなどの照明を自由に付け替えできます。季節や気分に合わせて空間演出を変えられるので、おすすめです。
天井に取り付けられる照明の特徴
シーリングライト |
|
---|---|
ペンダントライト |
|
スポットライト |
|
シャンデリア |
|
ダウンライト |
シーリングファン

シーリングファンは、天井に据え付ける扇風機のことです。照明がついているものもあります。吹き抜けの天井でよく設置されており、おしゃれな印象をあたえます。
またシーリングファンは本来、空気の循環を行うもののため、デザイン性以外の役割があります。特に冷暖房効率を上げてくれるため、電気代を安く抑えることが可能。ただし、天井が低いとあまり効果が高くないため、設置する場合は高めの天井にしましょう。
シーリングファンの主な役割
- 室内の温度を一定に保つ
- 冷暖房効率を上げる
- においの滞りを防ぐ
装飾

天井の装飾品には、布・観葉植物・ドライフラワー・モビールなどがあります。気軽に付け替えられるため、季節や気分に合わせてアレンジが可能です。布はドレープ状に取り付けることで、非日常的なおしゃれさを取り入れることもできます。模様替えを楽しむようなイメージで、様々な装飾品を試してみましょう。
DAIKENおすすめのおしゃれな天井事例
DAIKENでは、おしゃれな天井材をご用意しています。デザインと機能性に富んだ3つの建材をご紹介します。導入事例の写真もご覧になって、イメージを膨らませてみてください。
空間に高級感をあたえる『グラビオルーバーUB』
天井に立体感をもたせることで、高級感溢れる空間を実現するグラビオルーバーUB。照明と組み合わせることで、ホテルライクな仕上がりに。存在感とともに重厚感も感じますが、部材は軽量な不燃材ダイライト製のため、天井にかかる負担を軽減。豊富な色柄バリエーションから選べるため、演出したいお部屋の雰囲気を実現できます。
心を魅了する美しい風景をつくり空間の主役となる天井造作材。立体感という新たな表現力を手に、美しさがさらに深まりました。空間に溶けこみ、時に存在を主張する意匠。住まいに新たな美を想像するグラビオルーバーUBの詳細は以下リンクからどうぞ。
爽やかな空気を作る天井材『クリアトーン12SⅡ』
ホワイトを基調とした透明感と開放感をもつ『クリアトーン12SⅡ』は、お部屋を快適にする機能を搭載。湿度の高い時期は湿気を吸収し、空気が乾燥する冬場は湿度を発散してくれるため、オールシーズン快適な湿度を保ちます。既存のクロスの上からでも施工可能※なため、リフォームにもおすすめです。ホワイト1色でも14種類の柄バリエーションから選べるため、おしゃれの幅も広がります。湿度は高すぎても低すぎても良くありません。日本は1年を通して非常に湿度の変化が激しく、梅雨時はジメジメ、冬場にはかさかさした空気になります。湿度が高ければ(70%越)ダニやカビが発生し、湿度が低い(35%以下)とインフルエンザや風邪のウイルスが活性化。私たちにとっては、いずれにしても健康に害を及ぼすものが活性化するわけです。そんな中でDAIKENのクリアトーン12SⅡは「次世代省エネ建材の実証支援事業」の補助対象に登録済の調湿建材です。経済産業省が、住宅の省エネ改修を目的として2018年度から実施している補助金で、例えば断熱パネル改修と同時に調湿建材を採用すると、補助対象経費(材料・工事費等)の半分が補助されます。詳細については(一社)環境共創イニシアチブホームページにてご確認ください。そんなクリアトーン12SⅡの詳細情報については以下リンクよりご確認ください。
※ただし、同じクリアトーンシリーズである『クリアトーン9』『クリアトーン9ラインアート』はクロスの上からの施工はできません。
施工が簡単な木目調の不燃『グラビオ羽目板Ⅴ』
不燃性にすぐれた木目調の羽目板です。木目が自然の風合いを表現し、ナチュラルな空間をつくり上げます。豊富な色柄バリエーションから選ぶ天井は、壁紙との組み合わせによって唯一無二の空間をつくり出します。さらに、ダイライト軒天羽目板と組み合わせると、屋内外の連動が可能に。統一された天井によって、空間を広く見せることが可能です。そんなグラビオ羽目板Ⅴの詳細については以下のリンクからご確認ください。
おしゃれな天井を実現するDAIKEN建材
天井の印象を決める要素は全部で3つ、高さ・形状・デザインです。実際に生活することをイメージして、部屋に欲しい雰囲気やテイストをイメージできれば、自ずと3要素のアイデアが決まることでしょう。さらに、照明器具や装飾などにこだわることで、お好みのスタイル を実現することが可能です。部屋の機能を手軽にアップさせる方法として、天井リフォームに挑戦してみてはいかがでしょうか。岩綿吸音板のクリアトーン12SⅡなどは既存のクロスの上からも張れるので、一般的な内装リフォームよりも工期が短く、手軽に天井リフォームが可能です。 リフォームの目的として日々のお手入れを楽にしたい方は、表面を拭ける天井材を設置することで手軽にお手入れができるようになります。 さらに嫌な臭いやジメジメを解消したい方は、調湿・消臭機能を持った天井材を使うことで、部屋の空気を快適にすることも可能です。 最近ではテレワークスペース用に吸音効果のある天井材を使った部屋作りも増えています。
DAIKENの天井材は、洗練されたデザインだけでなく、快適性や災害時の安全性も考慮しております。新築やリフォームをお考えの場合は、ぜひ一度DAIKENの天井材をご覧ください。
※ここに掲載されている情報は2023年11月13日時点のものであり、最新の情報と異なる場合があります。あらかじめご了承ください。