
間仕切り収納でおしゃれに部屋を分ける メリット・デメリットと棚の活用法
室内の空間をおしゃれに、かつゆるやかに仕切る方法として、間仕切り収納が便利なことをご存知でしょうか。
本記事では、間仕切り収納のメリット・デメリットや設置時のポイントにも触れながら、間仕切りとしても活用できる、DAIKENの『フィットシェルフ』をご紹介します。
間仕切り収納とは
間仕切り収納とは、空間を区切りながら収納としても利用できる、一挙両得な家具のことです。
大掛かりな工事を必要としないため、リビングや子ども部屋などに手軽に取り入れられています。
間仕切り収納のメリット

限りある空間を効率的に使える間仕切り収納には、様々な魅力があります。主なメリットを見ていきましょう。
●空間を仕切りながら収納としても使える
最大のメリットは、空間の仕切りと収納という2つの役割を同時に果たす点です。空間を仕切りつつ収納も確保できるため、狭小住宅などで空間を有効利用したい場合に便利です。
●おしゃれなインテリアとして演出できる
間仕切り収納は部屋の中央など比較的目立つ場所に配置されることが多いため、デザイン性の高いものを選ぶのも良いですし、ディスプレイするおしゃれなアイテムやアートが映えるシンプルなデザインもおすすめです。サイズが大きいので、インテリアテイストに合うカラーを選びましょう。
●空間に開放感とメリハリを生み出せる
背板のないオープン棚タイプの間仕切り収納で室内を仕切ると、視線や光が通るので圧迫感が減って開放感が生まれます。
また、空間を区切ることによって、部屋全体にメリハリが出ます。
例えば、くつろいで過ごしたいプライベートエリアと、集中して仕事をしたいワーキングエリアを間仕切り収納で区切ると、同じ空間でありながら2通りの使い方ができる上、部屋全体の一体感も損ないません。
間仕切り収納のデメリット
便利な間仕切り収納ですが、いくつかのデメリットもあります。導入を決める前に注意点を確認し、理解しておきましょう。
●設置スペースが必要
間仕切り収納には、一定の設置スペースが必要です。部屋の広さと間仕切り収納の大きさとのバランスを考慮しましょう。
特に、高さのあるタイプは視覚的にも存在感が出るため、設置場所や部屋全体の家具配置をしっかりと考えましょう。
●プライベート空間を確保しづらい
間仕切り収納は壁とは異なり、音や視線のすべてを遮ることは難しいです。寝室など高いプライバシー性が必要となる空間に採用する場合には、間仕切り壁の施工を検討した方が良いかもしれません。
●欲しいサイズのものを見つけるのが難しい
市販の間仕切り収納はある程度サイズ展開が限られており、部屋の寸法にぴったりと合う家具を見つけるのが難しい場合もあります。フルオーダーメイドでつくることもできますが、コストが高くなる点はデメリットでしょう。
間仕切り収納設置の際のポイント

間仕切り収納を設置する際は、以下のポイントに注意して家具を選びましょう。
●間仕切り収納のサイズをよく確認する
設置場所が決まったら、正確な寸法を測っておきましょう。その上で、間仕切り収納のサイズをよく確認し、設置後の使い勝手や動線に問題がないか検討することが大切です。本体が置けるかどうかだけでなく、引き出しや扉がスムーズに開閉できるか、家具を置いた状態で通路を確保できるかなど、実際に使う時の動きをシミュレーションすることをおすすめします。
●部屋の雰囲気に合ったデザインを選ぶ
先述した通り、間仕切り収納は部屋の目立つ場所に設置されることが多いので、部屋のスタイルやカラーなど、全体の雰囲気に合った素材やデザインを選びましょう。既存の家具はもちろんのこと、壁紙や床材との相性も意識すると、より調和した空間に仕上がります。
●移動式と据え置き式のどちらを選ぶか
間仕切り収納には“移動式”と“据え置き式”の2タイプがあります。
移動式は簡単に動かせるので普段の掃除がしやすく、レイアウト変更もしやすいのがメリットです。対して据え置き式は安定感があり、重量のある物を収納したい場合に便利です。ご自身のライフスタイルに合わせて選択しましょう。
部屋を間仕切りでギャラリーに!『フィットシェルフ』

DAIKENの『フィットシェルフ』は、棚板と方立(ほうだて:垂直方向の板)の厚みを統一した、スタイリッシュなデザインかつ機能的なオープンラックです。
壁付けで設置できるほか、背板がないので室内の中央部に置き、両サイドから取り出し可能な間仕切り収納としても使えます。また、一部の製品にはオプションで「インセット引戸扉」や「引出し」を付けることもできるため、見せる部分と隠す部分を使い分けられます。物をギャラリーのようにおしゃれに飾ることができ、インテリア性を一層高めることが可能です。
DAIKENが提供している専用の収納プランニングソフト(※Windows専用)で好みの形にアレンジし、部屋にジャストフィットするようプランニングできるのも魅力です。
まとめ
間仕切り収納は、空間を効率的に利用しながらインテリアとしても楽しむことができる便利な家具です。導入を検討する際には部屋の用途やライフスタイル、インテリアテイストなどを十分に考慮することも重要です。機能的でおしゃれな間仕切り収納を取り入れて、快適な住空間を実現してください。
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監修者
淀川 美和(よどがわ みわ)
株式会社アートアーク一級建築士事務所代表。一級建築士、インテリアコーディネーター、2児のママ建築家。「ママをきれいにする空間づくり」 をミッションの一つに掲げ、住宅・店舗・ホテル等の設計、内装コーディネート、メディア出演等を行う。自身も仕事と家事と育児のバランスをとりながら、忙しいママがいかに快適に家族と暮らせるかに焦点をあてつつ「お部屋のコンシェルジュ」として皆さまのお役に立てるよう奮闘中。
保有資格:一級建築士、インテリアコーディネーター、建築士会インスペクター、健康住宅アドバイザー、整理収納アドバイザー2級、アロマ検定1級