訪日外国人に配慮した部屋づくり!靴を脱がずにくつろげる快適空間

訪日外国人

宿泊業・観光業ではコロナ禍による苦境が続いていますが、状況が落ち着けばまた多くの外国人観光客が日本に訪れ、インバウンド需要が増加に転じる可能性もあります。そのような状況を見越して、今のうちから準備をしておきたいものです。
日本を訪れる外国人に特別な時間を過ごしていただくためには、それをもてなすホテル側にも様々な文化やライフスタイルに対応する配慮が必要です。外国人宿泊客に居心地の良い空間を提供する方法について考えてみましょう。

将来的な訪日外国人に対する準備をするなら「今」がチャンス

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コロナ禍の影響を受け、訪日外国人の数は大きく落ち込みましたが、実はそれ以前の日本では観光業が絶好調だったことを覚えていますか? 訪日外国人は年々右肩上りに増えていて、2019年には過去最多の約3200万人が日本を訪れていたのです。
つまり、状況が落ち着けばまた多くの外国人が観光などを目的に日本を訪れる、いわゆるインバウンド需要の増加が期待できますので、その際の対応を見据えて今のうちに「おもてなし」の準備をしておくべきでしょう。

外国の方の宿泊先はやはり日本ならではの旅館が多いのでしょうか。
2019年に観光庁がまとめた「観光や宿泊業を取り巻く現状及び課題等について」に掲載されている、日経リサーチ調べの「旅館のニーズに関する調査」では、最も利用することが多い宿泊施設はホテルが75%、旅館が18%で、意外なことにホテルを選択する方も多いようです。
もちろん、日本ならではの雰囲気を楽しめる旅館には一定のニーズがありますが、宿泊費用の問題や利便性、さらには「仲居さんが部屋に入ってくるのが嫌」といった理由から、ホテルを選んでいる方もいるようです。

ただ、ホテルを選んでいる外国人が多いからといって、日本的なものが求められていないわけではありません。観光庁による2019年の「訪日外国人の消費動向」において、訪日前に最も期待していたことには、主に「日本食を食べること」「自然・景勝地観光」「ショッピング」「温泉入浴」などが挙がっています。日本ならではのものを楽しみたい人は多いようですが、訪日外国人の滞在日数は平均で9.1日と長く、地方を回る人たちも多いため、コスト面や利便性でホテルが選ばれる傾向にあるのが現状のようです。
外国人に選ばれるホテルになるためには、日本的な良さを打ち出しつつ、ゆったりとくつろいでもらえる高級感のある空間を演出し、他の施設との差別化を図りたいものです。

また、同じく観光庁が2018年に行った「訪日外国人旅行者の受入環境整備に 関するアンケート」において、旅行中に困ったことを調査したところ、「施設等のスタッフとコミュニケーションがとれない」「多言語表示の少なさ・わかりにくさ」「無料公衆無線LAN環境がない」「クレジット/デビットカードの利用ができない」などが問題点として挙がっているため、対応できるものについては積極的に対応していくべきでしょう。

エントランスや居室にもこだわりを!

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訪日外国人に満足してもらうためには、施設のインテリアにもこだわりが必要です。
宿泊客が日本に来てすぐ目にする施設のエントランスやロビー、滞在中の長い時間を過ごすことになる居室空間などはホテルの顔といっても良い重要な場所といえます。

日本の文化と居心地の良さをさりげなく感じさせる木質空間にすることで、外国人宿泊客をおもてなしするのはいかがでしょうか。温かみのある自然素材の木目インテリアは、ホテルの第一印象をきっと良いものにしてくれるでしょう。

居室においても、素足で歩いた時の感触が良い天然木フローリングを設置するなど、長時間くつろげるカフェのような居心地の良さを取り入れたいものです。ただし、注意したいのは、様々な文化やライフスタイルを持った人が泊まることになるので、それぞれのお客様がリラックスして過ごせるように対応できる体制を整えておくことが重要です。

靴を履いたままでもリラックスできる空間に

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宿泊客が最も長い時間を過ごすことになる居室は、特に居心地の良い空間であるべきです。
世界には日本のように靴を脱ぐ地域もありますが、室内で靴を履いたまま過ごすのが当たり前の国の人も多くいます。それらの国から来た人にとっては、靴を履いた状態が最もリラックスできるため、土足にも対応した部屋作りが必要です。
また、滞在中に特別な時間を過ごしてもらうためにも、音に対する配慮は必須といえます。

外国人向けの部屋では宿泊者が靴を履いて移動することが多くなるため、どうしても足音が響きやすくなります。就寝時に上階の足音が気になるようでは宿泊客の満足度も下がってしまうため、床の防音には気を配りたいところです。ただ、カーペットは安価で防音効果もありますが、汚れが目立つので土足の客が多い場合は清掃が大変です。カーペットは消耗が激しく、高級感が損なわれやすいのも難点といえます。

そこでおすすめしたいのが、防音性能を備えた土足対応フローリングです。階下への音の伝達を低減するので、宿泊者が気持ちよくくつろぐことができます。また、傷や汚れに強い、メンテナンス性に優れたタイプを採用すればスタッフの手間も軽減できて一石二鳥です。
コロナ禍終息後に増加することが期待される外国人観光客の訪日に備えて、今から導入を検討してはいかがでしょうか。

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