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保育園に求められるホスピタリティマインド 保育園見学者に選ばれるためのポイントは?

保育園選びをする上で、より良い園を見つけるため、複数の園を見学する保護者の方も多くいます。選ばれる保育園になるためには設備が充実している事も大切ですが、本当に重要なのは保育園全体の「ホスピタリティマインド」といっても良いかもしれません。
ホスピタリティは接遇やマナーのような対人的な要素になりますが、そのマインドは園舎や設備などの掃除、メンテナンスといったことにもあらわれます。
保育園に求められるホスピタリティとはどのようなものか、また、それをサポートする汚れや傷に強く、掃除しやすい建材をご紹介します。

保育園に求められるホスピタリティとは

ホスピタリティ

「ホスピタリティ」とは具体的にどのようなことを言うのでしょうか。
ホスピタリティの啓発・普及などの推進活動を行っている「NPO法人日本ホスピタリティ推進協会」の言うホスピタリティの定義は以下のように言われています。

  • ホスピタリティとは接客・接遇の場面だけで発揮されるものではなく、人と人、人とモノ、人と社会、人と自然などの関わりにおいて具現化されるものである。

    それは一方通行のものではなく、主人が客人のために行なう行動に対して、それを受ける客人も感謝の気持ちを持ち、客人が喜びを感じていることが主人に伝わることで、共に喜びを共有するという関係が成立することが必要だ。すなわち、ホスピタリティは両者の間に「相互満足」があってこそ成立する。

    また、客人のみならず、従業員や地域社会に対してもホスピタリティを発揮することが大切で、それによって社員の働きがいを高め、社員同士がチームとして創造性を高めたり、地域社会との関係性を高めたりすることで好ましい経営環境をつくりあげること、それが「ホスピタリティ」である。

出典/日本ホスピタリティ推進協会

もう少し易しく言えば、保育園としての業務は「サービス」のひとつであり、業務以外の潜在化した事象に対して気持ちをかけることが「ホスピタリティ」となります。奉仕・おもてなしの心意気「ホスピタリティマインド」が身につけば、指示された仕事ではなくとも、相手に対して心を掛けることで子どもや保護者がさらに安心し、快適に過ごせるのではないかと考えて行動できるようになります。

保育士や職員は、子どもや保護者など人との関りも仕事であり、保育現場の中でいかに「ホスピタリティ」を発揮するかが大切になります。
保育士や職員間で、どのような心配りや配慮=「ホスピタリティ」を提供できるのか日常的に話し合うことで共通認識することが大切です。

先の「ホスピタリティ推進協会」の中にあったホスピタリティの定義でも触れられていましたが、保育士の仕事は子どもの安全を守り成長を促すことと、保護者に対して安心して子どもを預けていただくという「ホスピタリティ」こそが仕事の根幹ともいえます。
ですが、子どもや保護者に対してホスピタリティを発揮するには、保育士をはじめとする職員間でもホスピタリティを大切にしなければ、充実した気持ちで業務に向かうことはできません。
園長や事務局長などを始め、園の職員が快適に充実した気持ちで業務に取り組むことができるよう、配慮しなければならないでしょう。

ホスピタリティを向上させるには

ホスピタリティ

それでは、「ホスピタリティ」を向上させるためには、どのように取り組むのが良いのでしょうか。まずは、保育士が前向きで充実した気持ちで仕事に向かえることが気持ちの余裕となり子どもや保護者へのホスピタリティの提供になるはずです。

そのためにできることとしては、下記のようなことがあげられます。

●園長が保育士等の思いや考えを肯定的に受けとめることが重要。
●各職員の持ち味や良いところに目を向け、それを他者にも伝えることを率先して意識する。
●主任は、現場のリーダーとして個々の主体性を大切にし、共に考える姿勢が、互いに認め合い、学び合う雰囲気を作る。
●個々の保育士等の思いを把握し、課題となっていることの背景や要因を整理しながら、日々の実践を捉えるためのヒントを提示して本人の気づきを促す。
●保育士は職員同士で気軽に、誰もがほっとした気持ちで子どものことや保育のことを話せる場をつくっていくようにする。
出典/厚生労働省「保育をもっと楽しく」2020年3月

上記の内容を心に留めて、施設運営に取り組んでいきたいものです。

ホスピタリティマインドは施設面にもあらわれる?

ホスピタリティ

保護者が保育園を見学する際、保育士と子どもの関わりや保育士の雰囲気と同様に注目するのが園舎や設備でしょう。
清掃や整頓が行き届いているかどうかはもちろん、安全であるか、子どもが過ごしやすい環境であるか、楽しい雰囲気であるか、思わず遊びたくなるようなカラーリングやインテアリアであるか、もよく観察しているはずです。

子どもの危険や事故につながるような故障した部分や、壊れたおもちゃがそのままになっていないか、トイレや流し台は清潔なのか、玄関の防犯性など、そういった面もメンテナンスや清掃を怠ることがないよう、いつ保護者が見学にいらしても誇れるよう、日常的なチェック項目としておきましょう。

清掃・整頓、危険や故障の細やかなチェックは、子どもの健康と安全を守ることに直結します。事故につながらないよう安全に留意することが保育園として何よりも大事な仕事であることを忘れないようにしましょう。

施設の清潔面に配慮して、ホスピタリティマインドを発揮しよう

ホスピタリティ

コロナ禍の社会にあって、どのように衛生面に気を付けて配慮しているのかは、保護者にとってとても大切な観察事項になるものでしょう。 厚生労働省でも薬品での消毒が推奨されており、どの園でもアルコールや次亜塩素酸ナトリウムなどを使って頻繁に床やドアを清拭しているのではないでしょうか。

そのため保育園の設備や内装には、汚れや傷に強く、消毒によるお手入れができ、清掃のしやすい建材選びも重要になります。最近は耐薬品性能があるフローリング材が開発されていますので、積極的に導入を検討したいところです。傷や汚れに強く、耐久性の高い壁材なども採用することで、保育士の負担も軽減でき、ホスピタリティマインドを発揮しやすい環境づくりができます。

少子化が進む日本において、近い将来に保育園が淘汰される時代がくることが予想されています。今後も保護者に選んでもらえる保育園になるべく、今のうちからホスピタリティマインドを保育園全体に浸透させる指導や、設備の見直しなどに取り組んでみてはいかがでしょうか。

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