ラテラルキャビネットとは?他の種類との違い・比較や部屋にあった選び方を解説!

書類やファイルなど並べて収納できるラテラルキャビネットですが、家でもさまざまなスペースで収納家具として重宝します。今回は、ラテラルキャビネットの選び方や家での活用方法を解説します。キャビネットを使用した収納事例も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
ラテラルキャビネットとは?

ラテラルキャビネットとは、書類やファイルを横方向に立てて並べ、格納する方式の引き出し式収納家具の名称です。「ラテラル」には、「側面の」「横からの」といった意味があります。
引き出し式の為、必然的に目線より下の見下ろす位置に収納するため、分厚い(重い)ファイルを収納する際などに使われるケースが多いです。設置の際の注意点としては、引き出すためのスペースが必要なため、狭い通路などには不向きな点を覚えておきましょう。
【ラテラルキャビネットはこんな人におすすめ!】
・重たい書類やファイルなどをきれいに整理したい人
・収納スペースが豊富なため、大容量の衣服などを保管したい人
他にもいろいろ!キャビネットの種類
・オープンキャビネット
・フロアキャビネット
・両開き型キャビネット
・片開き型キャビネット
・引き違い扉型キャビネット
キャビネットにはラテラルキャビネット以外にも用途に合わせて豊富な種類が存在します。ここでは、5つのキャビネットの用途や特徴などについて紹介するので、購入の際の参考にしてください。
オープンキャビネット
オープンキャビネットは、ドアや引き出しがない収納棚です。「オープンラック」や「オープンシェルフ」と呼ばれる場合もあります。扉や引き出しがない開放的なデザインのため視認性が高く、必要なものがすぐに見つけられるだけでなく、収納するアイテムをディスプレイとして並べ「見せる収納」を楽しむことも可能です。
カゴや仕切りなどをうまく活用すると、1つの棚をさまざまな用途に分けて利用できます。扉を開けるスペースを考慮する必要がないため、限られたスペースにおける点もメリットです。
【おすすめの収納用途】
・バスタオルやハンドタオルなど、利用頻度の高い物の収納
・置物やお花などを飾って、インテリアとしても活用したい物の収納
フロアキャビネット
フロアキャビネットは、主にシンクやコンロ下に設置される収納で、床の上に「台輪」を置き、その上に収納用のボックスを設置します。食器や調理器具、調味料などさまざまなアイテムの収納ができる大容量である点が特徴の1つで、お部屋のデザインや雰囲気に合わせてあらゆるデザインがあるのも魅力です。
また、濡れた手などでも簡単に開け締めができる便利な機能を搭載したものもあり、実用性を兼ね備えています。
【おすすめの収納用途】
・鍋やフライパンなどの調理器具の収納
・調味料や乾物、缶詰といった保存が効く食品の収
両開き型キャビネット
両開き型キャビネットは、左右に開く扉を持つ収納家具です。収納スペースが広く、開口部も大きいため、物の出し入れがしやすい特徴があります。一般家庭では、扉の開くスペースが確保できるキッチンやリビングルームでの使用に適しており、大きな鍋や食器、書籍などを収納するのに便利です。見た目もスタイリッシュで、インテリアに調和しやすいデザインが多いため選択の幅が広がります。
【おすすめの収納用途】
・扉があることによりホコリの侵入も防げるため、食器や調理器具の収納
・清掃用品やティッシュペーパーのストックなど、人目に付けず収納したい大型の物の収納
片開き型キャビネット
片開き型キャビネットは、片側にのみ開く扉を持つ収納家具です。片方のみに扉があるため、限られたスペースでも設置しやすく、小さな部屋や狭い場所での使用に適しています。
また、開閉が簡単にできるため、キッチンで調味料を保存する、リビングルームのリモコンなど、日常的に使用するアイテムを収納するのに便利です。背の高い片開き型キャビネットを玄関に設置し、下駄箱として活用するといった方法もあります。
【おすすめの収納用途】
・キッチンなど限られたスペースで、調味料などを収納
・トイレに設置し、トイレットペーパーや清掃用品を収納
引き違い扉型キャビネット
引き違い扉型キャビネットは、左右にスライドする扉を持つ収納家具です。扉を開けるためのスペースが不要で、狭い場所にも設置しやすい特徴があります。扉の開閉がスムーズなため、物の出し入れがしやすい反面、扉が重なる中央部分の物が見えにくいのは注意が必要です。
家庭で設置される場所としては、スペースが限られた玄関や廊下などがよく見られます。また、背の低いタイプであれば天板の上にインテリアを並べるといった活用方法も可能です。
【おすすめの収納用途】
・防災用品など、利用頻度の低いものの収納
・本棚や書庫としての活用
ラテラルキャビネットの選び方

・キャビネットの用途で選ぶ
・材質とデザインで選ぶ
・サイズと置く場所のスペースで選ぶ
・耐久性とメンテナンスのしやすさで選ぶ
生活のあらゆる収納に使い勝手のいいラテラルキャビネット。ここでは、購入する際のポイントや選び方について解説するので、自分にあったラテラルキャビネットを選ぶ際に参考にしてください。
キャビネットの用途で選ぶ
ラテラルキャビネットを購入する際は、まず何を収納するのか、どのような目的で使うのかを明確にしましょう。キャビネットによって、扉や収納スペースの形状が異なるため、用途によっては合わない可能性もあります。収納する物や使用目的をしっかり考慮し、使い勝手のよいラテラルキャビネットを選びましょう。
材質とデザインで選ぶ
ラテラルキャビネットは比較的存在感のある家具のため、インテリア全体の雰囲気に与える影響も少なくありません。部屋のスタイルや他の家具との調和をしっかり考慮し、材質やデザインを慎重に選ぶことが大切です。部屋の雰囲気とマッチしたものを選べば、ラテラルキャビネットは収納家具としてだけでなく、部屋のアクセントとなり、おしゃれで魅力的な空間を演出できるでしょう。
サイズと置く場所のスペースで選ぶ
ラテラルキャビネットを購入する際は、サイズと置き場所を考慮することも重要なポイントです。大きすぎるキャビネットは部屋の圧迫感につながり、小さすぎると収納力が不足し利便性を失います。設置する場所のスペースを正確に測り、その空間に適したサイズのキャビネットを選びましょう。適切なサイズを選ぶことで、空間を有効活用でき、まとまりのある印象の部屋を作れます。
耐久性とメンテナンスのしやすさで選ぶ
ラテラルキャビネットは日常的に使用するため、耐久性とメンテナンスのしやすさも購入時に確認しましょう。耐久性のあるアルミやステンレスなどの素材のキャビネットなら、長期間にわたって使用できます。
また、キッチンやバスルームなど湿気が多い場所での利用を検討している場合は、耐水性にも注意しましょう。その他にも、設置場所を問わず汚れがつきにくく、掃除が簡単な材質を選ぶことで日頃のお手入れが楽になります。
【設置場所別】ラテラルキャビネットの活用方法と注意点
・【キッチン】での活用方法
・【リビングルーム】での活用方法
・【ベッドルーム】での活用方法
ラテラルキャビネットは、設置場所によってさまざまな使い方ができます。ここでは、ラテラルキャビネットの設置場所ごとの活用方法や利用にあたっての注意点について解説します。
【キッチン】での活用方法
キッチンにラテラルキャビネットを設置することで、調理器具や食器をすぐに取り出せる便利な収納スペースが確保できます。鍋やフライパンなどの調理器具は大型で、不揃いな物が多いため開口部の大きなラテラルキャビネットを活用することで、調理の効率も上がるでしょう。
また、キャビネットの中に間仕切りや収納用の箱などを設置すると、こまかいものも収納でき、さらなるスペースの有効活用も可能です。
【注意点】
・キッチンに設置すると油汚れやホコリが付きやすいので、定期的に清掃する
・大きすぎると引き出しを完全に開けることができないため、十分なスペースを確保する
【リビングルーム】での活用方法
本や雑誌、リモコンなど散らばりやすいモノが集まるリビングルームにラテラルキャビネットを設置することで、1箇所に収納できるため部屋をすっきりとした印象にできます。デザイン性の高いキャビネットを選べば、部屋のアクセントにすることもできます。
また、天板部分は観葉植物やアート作品を飾るスペースとしても活用でき、リビング全体の雰囲気をおしゃれに演出できるでしょう。
【注意点】
・過剰に物を詰め込むと、見た目が雑然とし、モノが探しづらい
・子どもやペットがいる家庭では、手の届かない高さに貴重品や壊れやすい物を配置するなど、安全面にも配慮する
【ベッドルーム】での活用方法
ベッドルームにラテラルキャビネットを取り入れることで、衣類やアクセサリー、本などをすっきりと収納できます。季節ごとの衣類を引き出しごとに分類して収納すれば、日々のコーディネート選びがスムーズに進むだけでなく、部屋全体がより整った印象に。
さらに、天板部分にお気に入りのデコレーションや照明を配置すれば、ベッドルームの雰囲気を一層引き立てるインテリアとしても活躍します。
【注意点】
・ベッド周りに設置する場合は、寝返りや移動の際に邪魔にならないように配置場所を工夫する
・地震などによりモノが落ちてくる可能性を考慮して、安全な位置に棚を配置する
DAIKENのキャビネット「MiSEL」の収納事例3選
ここでは、住宅用建材メーカーのDAIKENが取り扱っているキャビネットを利用した収納の事例を3つご紹介します。
利便性と機能性を高めたキャビネット

木目調の落ち着いた雰囲気が特徴のキャビネットの事例です。キッチンペーパーが取り出しやすい上部収納と下部の棚の間の壁面にはマグネットをつけることのできるホワイトボードを設置して、キッチンの利便性を高めています。下部にある4つの引き出しも大きく設計されているため、鍋やフライパンなど大型の調理器具も簡単に収納できます。
部屋のテイストと合わせ、収納力とおしゃれさを兼ね備えたキャビネット

ダークブラウン調の部屋のテイストに合わせた落ち着いた色合いで、高級感を演出した事例です。大型のキャビネットで収納スペースを確保しつつ、中間部にモノを置けるスペースを設けることで圧迫感が感じにくい仕様になっています。隠す収納と見せる収納が1つになっているので、さまざまな使い方ができるキャビネットです。
スムーズな生活動線を叶えるキャビネット

ダイニングの動線上にキャビネットを設置した事例です。ダイニングの近くに設置することで、お子さまの自然なお手伝いにつながるかもしれません。カウンタースペースを設けることで、調理家電を置けるため実用性も優れています。また、上部には扉のないオープン収納スペースがあり、使用頻度に応じてアイテムを分けて収納できるのも魅力です。
ラテラルキャビネットを選ぶ際には使用用途を明確に!
ラテラルキャビネットは収納力が豊富なことはもちろん、使い方次第ではお部屋のインテリやアクセントにもなる便利な収納家具の1つです。さまざまな材質、デザインで商品展開が行われているため、使用する場所や目的などを明確にしてから購入の計画を立てるようにしてください。また、扉を開ける際のスペースがしっかり確保できるのかなども事前に調べておきましょう。
DAIKENでは、本記事で紹介したラテラルキャビネット以外にも様々な商品展開を行っています。公式サイトでは商品紹介だけでなく、施工事例なども多数みることができるので、お部屋作りの参考にご確認をお願いします。カタログの請求や商品に関する相談もオンラインから可能です。
理想的なオーダー壁面収納を実現するためのステップ
【ステップ①】好みのイメージを決める

カタログを見ながら、理想のリビングのイメージを探しましょう。オーダー壁面収納は、お部屋の表情をつくります。理想的な空間づくりを実現するために、機能やデザインを幅広くチェックしてみましょう。
間取り・壁面収納家具の設置場所にお悩みの方は、収納プランニングソフトをご用意しておりますので、ぜひお試しください。
【ステップ②】実際にオーダー壁面収納を見てみる

オーダー壁面収納を、カタログやシュミレーターを使ってイメージを膨らませた後は、やはり実際に製品を見て色や素材を確かめたいですね。ショールームでは、オーダー壁面収納をご覧いただけます。
ぜひ実際に触れて、品質の良さを確かめてみてください。
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