毎日がラクになるクローゼット収納術|整理収納アドバイザーがアイデアを伝授

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クローゼットは家の中でも収納量の多い空間です。しかし、「着ない洋服でいっぱい」「お気に入りの洋服が見つからない」など悩みの多いエリアでもあることも。そこで、収納の手順やアイデアを整理収納アドバイザーが解説します。毎日のコーディネートが短時間ででき、おしゃれが楽しくなるクローゼット収納のコツをアドバイスします。

クローゼット収納の5つのステップ

1.収納する物の見直し(着ている・着ていない)
2.収納の空間を採寸
3.収納の空間を分けて収納する物を検討
4.収納用品が必要か検討
5.収納作業を開始

クローゼットの収納を始めるとなると、何から始めたら良いか迷ったり、収納用品を買い揃えたりしてしまいがちです。収納を始める前にあらかじめポイントを押さえて進めましょう。

1.収納する物の見直し

アイテム別
必要(着ているか)・不要(着ていないか)
洋服の状態

クローゼットは、事前に収納するべき物の整理(必要・不必要)を行うことが大切です。上記3つの確認ポイントを基にご自宅のクローゼットを見直してみましょう。

アイテム別に分類

クローゼットを使いやすくするには、まず収納する物を洋服・洋服以外(バッグ、ネクタイやスカーフなど小物類)などアイテム別に分けるのがポイントです。ジャケット、スカート、パンツ、ブラウス、Tシャツなど、細かく分類しましょう。手持ちの洋服の枚数や似たアイテムを複数持っているかを把握することができます。

必要・不要の判断

定期的に見直しを行わないと洋服は増え続けるので、衣替えの時期や頻度などルールを決めて「着る・着ない」の判断をしましょう。また、頻度だけでは判断しないようにします。喪服のよう出番が少なくても必要だったり、思い出があって捨てられなかったりする洋服もあるでしょう。その時は次の基準を参考にしてください。

着ているか? アドバイス
現在着ている 〇クローゼットに収納(1年に1回でも着ているかなど)
最近着ていない △保管期限を決める
(ハンガーや保管場所に目印をつけるのがおすすめ)
3年以上着ていない ☓リサイクルショップに売る、リメイク、譲る、処分
思い出がある △思い出箱を作る(思い出箱は個数を決める)

状態をチェック

アイテム別の必要・不要の判断ができた洋服は、傷みがないか、肌触り、サイズなど状態をチェックします。毛玉や日焼け、型崩れがあるアイテムは思い切って手放しましょう。また、「今の自分」を基準に顔色が悪く見えないか、太って見えないか、貧相に見えないかなど実際に着て判断することもおすすめです。

2.収納の空間を採寸

収納空間を採寸・把握することは、収納用品を使う際には特に重要です。あらかじめ「幅」「高さ」「奥行」を採寸しておきます。採寸にはポイントがあるため1つずつ解説します。

収納の空間を採寸 幅

「①空間内の壁から壁まで」と「②扉が開く範囲」のどちらも採寸します。一般的には①の方のみを意識してしまいますが、扉の開く幅より大きい収納ケースなどの購入を避けるため②も採寸しましょう。②の採寸をする際は折れ戸のサイズを除きます。

また、壁の出っ張り、巾木(幅木)がクローゼット内を干渉していないか考慮します。

高さ

収納の空間を採寸 高さ

ハンガーポールがある場合は、ハンガーポール床までを採寸します。また、上段がある場合はそちらも別で採寸が必要です。高さについても、天井や床の出っ張りなどについても考慮します。

奥行

収納の空間を採寸 奥行

扉の内側から奥の壁を採寸します。奥行についても、折れ戸がクローゼットに干渉していることもあるので、凸凹している箇所もあわせて採寸しましょう。

3.収納の場所を分けて収納する物を検討

クローゼットの収納場所を「上段」「中断」「下段」に分けて考え、収納する物を検討しましょう。使いやすいクローゼット作りには、アイテム毎に最適な場所に収納する必要があります。

上段:軽いもの・あまり使わないもの

上段には、紙袋や帽子、バッグなどの軽い物や着る機会の少ないダウンなどシーズンオフの衣類を収納しましょう。クローゼット上段は取り出しの際に踏み台や椅子を使用する必要があり、重い物は落下時の危険性もあります。

上段におすすめの収納用品を見る

中段:使用頻度の高いもの

一番取り出しやすい中段は、よく着る洋服、今の季節に着る服を中心に収納します。ハンガーポールがある場合は、ハンガーやS字フックを使って洋服以外の物も吊るす収納が便利です。ハンガーパイプがない場合は、可動式のシングル(T字)ハンガーや突っ張り棒などを使う方法もあります。

中段におすすめの収納用品を見る

下段:畳んで収納するもの

下段は吊るすと伸びてしまうニットや下着、靴下、ルームウェアの収納にぴったりです。畳んで引き出しケースに入れれば収納を余すことなく利用できます。また、お子様が自分で片付けができるように身長に合わせた下段を利用するのもおすすめです。

下段におすすめの収納用品を見る

4.収納用品を選ぶ

収納用品は収納する場所に合わせて使用しましょう。「上段」「中断」「下段」ごとにおすすめの収納用品をご紹介します。

上段:布(紙)製ケース・ファイルボックス

上段:布(紙)製ケース・ファイルボックス

上段には、軽めの収納用品がおすすめです。取手付きの布紙製のケースを利用すると取り出しやすくなります。またダウンベストなどボリュームがあるアイテムは丸めてファイルボックスに収納すると場所を取りません。

中段:ハンガー・S字フック

中段:ハンガー・S字フック

ハンガーは同じ種類で統一すると、色や厚みも揃いクローゼット全体が美しく見えます。備え付けのハンガーポールがない場合は、可動式のシングルハンガーや突っ張り棒を利用しましょう。滑りやすい素材の洋服には、滑りにくい加工がしてあるハンガーもおすすめ。また、S字フックを利用するとバッグやストール、ベルトなどをかけて収納できます。

他にも様々な収納用品がありますが「何を入れるのか?」「どこに使うのか?」をポイントに選ぶことが大切です。

下段:引き出しケース

下段:引き出しケース

下段は収納する洋服の量に合わせたサイズの引き出し式の収納ケースがおすすめ。奥行は深すぎても取り出しづらく、浅すぎても収納力が足りず使いづらいので収納する洋服の量にあわせましょう。

下段の収納には引き出し収納がおすすめです。ポイントは洋服の厚みや枚数によって、収納用品の引き出しの高さと奥行きを考慮すること。高すぎると、下の物が取り出しにくくなります。また、奥行きが長すぎると引き出す際のスペーズが必要になるので注意しましょう。

子ども用の収納の場合、お子様が自分でしまえることもポイント。畳むことが苦手なお子様には、カゴを用意して「入れるだけ」のワンアクションで収納することから始めると、片付け上手を目指せます。

5.収納作業を始めましょう

収納場所の容量は7割~8割がおすすめです。洋服を取り出す際、服同士が引っ張り合ってボタンが取れたり、戻しにくかったりする可能性もあります。余裕のある収納を目指して、取り出しやすく戻しやすい「美しく使えるクローゼット」を目指しましょう。

吊るす収納のポイント

収納作業を始めましょう

シャツ・ワンピース・パンツなどアイテム別に並べると、取り出しやすく戻しやすく収納が可能に。また、色別に並べると見た目も美しくなりクローゼットを開けることが楽しみになります。あらかじめベルトやアクセサリーなど小物をハンガーにかけておく、コーディネートの写真をクローゼットの裏扉に貼っておくのもおすすめ。全身のコーディネートがしやすくなり、お出かけ準備もスムーズにすすみます。

引き出し収納のポイント

引き出し収納のポイント

引き出し収納は引いた時に、何が入っているか一目で見えることがポイントです。畳む、丸める、立てて並べるなどアイテムによって取り出しやすく戻しやすい収納を目指しましょう。

クローゼット収納を美しく保つアイデア

クローゼットの収納が済んだら、いつまでも美しい収納の状態を保ちたいもの。日頃の生活の中で簡単にできるアイデアをご紹介します。

整理整頓が楽になるアイデア

・収納用品を使う
・一時的な置き場を作る
・自分ルールで無理のない収納を心掛ける

ブックエンドや100円ショップのカゴ、仕切りケースなどを使うと見た目も美しく、収納した物が崩れにくくなります。また、一度着ただけで洗濯しないコートやジャケット、ニット類は一時的な置き場を作りましょう。3枚程度購入したら1枚処分など「自分ルール」を作るのもおすすめです。

クローゼットには「ゆとり」が必要です。「取り出しにくい・着ていない服がある」と感じたら見直しの時期。上記を参考に無理のない収納を目指しましょう。

取り出しやすくするアイデア

・ラックや衣装ケースにキャスターをつける
・中身が見えるクリアタイプの衣装ケースにする
・布製・紙製ケースは透明な窓が付いている物にする
・ケースにラベリングする

毎日使うクローゼットですが、細かくどこに何があるかは把握できないもの。手が届かない場所の物を取り出しやすくする取手付きの物や移動が便利な滑車付きの物などを利用し短時間で取り出せる工夫をしましょう。

美しく収納するアイデア

・収納用品の色は白もしくは透明(クリア)
・収納用品のデザインは直線的な物
・長期保管用のコンテナ箱の利用

収納用品の色は白や透明がおすすめです。中に何が入っているか開けなくても確認できることや、どのメーカーでも統一しやすい色だからです。デザインは直線的な長方形や、直線的な物を選ぶことでまとまった印象になります。

どうしてもクローゼットへ収納しきれない、今後必ず使うアイテムは、長期保管用の透明の蓋付きコンテナに入れて別場所で保管しましょう。その場合は、保管場所や内容、箱の数を増やさないことが大切です。

DAIKENのおすすめクローゼット収納

DAIKENでは収納が楽しくなるクローゼットをご用意。豊富な内部ユニットで美しく収納できます。クローゼット収納を見直しても場所が足りない場合などに、ぜひチェックしてほしいDAIKENのクローゼット収納をご紹介します。

FiTIO(側面棚柱タイプ)

FiTIO(側面棚柱タイプ)

クローゼット収納の強い見方、FiTIO側面棚柱タイプ。Ⅰ型、Ⅱ型、U型、L型、あらゆる設置タイプに適応します。縦パネルの高さは1750㎜、1945㎜の2タイプあり、幅は、間口にあわせてピッタリと収まる仕様です。また、引き出しやすい引出しは、フロート式・置き型・キャスターの3種を用意。他にも奥行が深いクローゼットにも対応した、使い勝手のいい収納プランなど組み合わせすることができます。

FiTIO(側面棚柱タイプ)の詳細はこちら

FiTIO(背面棚柱タイプ)

FiTIO(背面棚柱タイプ)

クローゼットをすっきり見せるなら、FiTIO背面棚柱タイプがおすすめです。壁面がみえるので圧迫感がなく都会的な雰囲気の収納に仕上がります。ブーツ専用ハンガーやハンガーパイプを使った掛ける収納では、ディスプレイ感覚で収納できるほか、湿気からのダメージも軽減できます。

FiTIO(背面棚柱タイプ)の詳細はこちら

毎日ラクにおしゃれするために定期的なクローゼットの見直しを

整理収納作業は、衣替えの時期など定期的に行うことがおすすめですが、それ以外でも探し物が増えてきた・着ていない服が増えて来たと感じたら見直しのベストタイミング。15分~30分でもよいので、アイテムを決めてできるところから着手しましょう。

なお、収納内容を見直しても使いづらい場合は、クローゼットそのものの見直しが必要なことも。その際はぜひ、ご自宅の空間を最大限利用できるDAIKENの収納をチェックしてみてください。

DAIKENの収納はこちら

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