無垢材の種類10選!特長や床材を選ぶメリット・デメリットを徹底解説

無垢材の種類10選!特長や床材を選ぶメリット・デメリットを徹底解説
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天然の木材である無垢材は、床材としても人気が高いです。種類が豊富で、樹種によって特長や色合いは異なるため、選ぶのが大変と思う方もいるでしょう。今回は、無垢材の種類ごとの特長をふまえ、無垢フローリングを選ぶメリット・デメリットなどをご紹介します。無垢フローリングを検討している方は、ぜひ参考にしてください。

無垢材とは?

無垢材とは?
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無垢材とは、一本の木から切り出した天然の木材です。天然木本来の風合いや質感、肌触りが楽しめ、フローリングや家具、建具などさまざまな用途で利用されています。

無垢材は、美しい木目や温かみ、唯一無二の色合いが感じられる点が特長です。また、時間の経過とともに、まるで生活の記憶を刻み込んでいるかのような味わい深さが出るのも、無垢ならでは魅力と言えるかも知れません。

無垢材として使用される木材の種類は大きく分けて2つ

種類 特長
広葉樹

強度が強く、耐久性に優れている材が多い

針葉樹

やわらかく、肌触りや踏み心地が良い材が多い

無垢フローリングなどに使用される木材の種類は、大きく分けて「広葉樹」と「針葉樹」の2つがあります。

広葉樹は表面が硬く、耐久性の高い樹種が多い点が特長です。一方、針葉樹は比較的やわらかい材質で、温かみのある肌触りや踏み心地が良いといった特長があります。

無垢フローリングにする際、木材の種類で使い勝手や価格が異なります。たとえば、針葉樹のやわらかさはフローリングにした際に、やわらかい肌触りが楽しめるでしょう。また、広葉樹の方が成長に時間がかかるため、針葉樹に比べて価格が高くなりやすい傾向にあります。

無垢材の主な種類と特長【広葉樹7選】

広葉樹の無垢材は種類が豊富で、それぞれ特性が異なります。自分の好みにあった無垢材を探してみましょう。

オーク(ナラ)

オークは、硬くて頑丈な木材として知られ、耐久性が高い点が特長です。その特性から、家具などに広く利用されています。独特の美しい木目が魅力であり、人気の樹種であることから、バリエーションも豊富です。デザイン性と耐久性の高さを誇りながら、無垢材の中では比較的リーズナブルな価格といえます。

メープル

硬くて耐久性があり、滑らかな表面で高級感のあるメープル。フローリングや家具をはじめ、楽器などにも採用されている樹種です。淡い色合いと細かい木目が美しく、ナチュラルからモダンなインテリアまで、幅広いテイストにマッチします。床材としても人気が高く、流通量が少なくなっていることから、価格が高騰傾向にあります。

タモ(アッシュ)

タモ(アッシュ)は、硬さと弾力性を兼ね備えた、重厚感ある木材です。独特の美しい木目と色ムラの少なさが魅力で、ナチュラルな色合いがインテリアに温かみを与えてくれます。ヨーロピアンアッシュも同様の特性を持ち、フローリングや家具などに広く利用されています。

ウォールナット

広葉樹の中でも高級樹種であるウォールナットは、深みのある色合いと美しい木目が特長です。高級木材であることから、価格も高額な傾向にあります。硬さと弾力性を兼ね備えており、かつ加工もしやすいことから幅広いデザインに対応できる木材です。重厚感ある見た目から、高級家具や内装に多く使用されています。

チーク

三大銘木の1つとしても知られるチークは、高い強度と耐久性を備えた万能な木材です。近年、世界的にチーク材の量が少なくなり、手に入りにくくなっていることから高額な傾向にあります。その独特な色合いと油分を含んだ美しい光沢のある表面が特長です。害虫にも強く、床材や屋外家具、船舶のデッキ材としても利用されています。

バーチ・カバ

バーチ・カバは、淡い色合いと細かい木目が特長の木材です。硬さと弾力性を持ちつつも、加工のしやすさから家具やフローリングとして広く利用されています。木材に狂いが少なく、塗料のりが良いことから、美しい仕上がりが魅力です。

チェスナット(クリ)

チェスナット(クリ)の無垢材は、手入れのしやすさが特長です。はっきりとした力強い木目が魅力であり、耐久性に優れています。重厚感と弾力性があり、加工もしやすい万能な木材でありながら、価格は比較的リーズナブルです。

フローリングの種類について詳しくはこちら

無垢材の主な種類と特長【針葉樹3選】

無垢材の主な種類と特長【針葉樹3選】
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広葉樹に比べてやわらかい特性をもつ針葉樹。針葉樹ならではの魅力も知っておきましょう。

スギ

スギは日本を代表する針葉樹の1つで、軽量かつやわらかい材質。保温性や心地良い肌触りが魅力です。さらに、木目が美しく、独特の香りがリラックス効果ももたらしてくれます。やわらかい材質であるため加工しやすく、家具や建築材にも広く使用されています。

ヒノキ

ヒノキも日本を代表する高級木材の1つとされており、耐久性と耐水性に優れている点が特長です。木目が美しく、特有の芳香がリラクゼーション効果を高めるともいわれています。また、ヒノキは非常に硬い材質であり、虫にも強いため、長期間にわたって使用できる木材です。そのため、風呂場や屋外の建築材としても重宝されています。

パイン

世界でも代表的な針葉樹であるパインは、やわらかい材質と加工のしやすさが特長です。地域によって材質や強度、風合いが異なりますが、基本的に色合いが明るく、木目がはっきりしています。比較的リーズナブルな木材でコストパフォーマンスに優れており、インテリア材としても高い人気を誇ります。

無垢フローリングを選ぶ4つのポイント

無垢フローリングはその種類も幅広く、他の複合フローリングとは異なる点も多々あります。ここでは、無垢フローリングを選ぶ際の4つのポイントをお伝えします。

大まかな予算を立てる

無垢フローリングは種類の幅が広いですが、樹種によってはかなり高額になります。また、同じ素材でも、節の多さや加工の仕方で値段も変動する場合も。理想の無垢材を見つけても、値段を理由に諦めざるを得ないケースが出てくるかもしれません。

フローリング選びに失敗しないためにも、まずは必要な床材の量と工事・施工費用などをすべて踏まえ、かけられる予算を立てておきましょう。

空間との相性を考えて種類や色味を決める

フローリングはお部屋の雰囲気に大きく影響する部分です。色合いだけでなく、木目によっても雰囲気が大きく変わってきます。そのため、お部屋をどんな雰囲気にしたいかを軸に無垢材を選ぶことがポイントです。

また、色味や木目だけでなく、温かみや肌触り、芳香も樹種によって異なります。一緒に生活する家族の意見も聞きながら、お好みの木材を選びましょう。

床材の長さや張り方・塗装方法にこだわる

同じ種類の無垢材でも、フローリング1枚の長さや張り方、塗装方法によって印象が大きく変わります。とくに、塗装方法は見た目だけでなく、日常的な扱いやメンテナンス方法にも影響します。

種類や色味といったデザイン性に加え、日頃のメンテナンスの手間なども踏まえて検討しましょう。

施工事例や実物をよく確認する

Webサイトの画像やサイズの小さなサンプルだけでは、実際に施工した際のイメージがつきにくいもの。施工してから「印象と違う…」と後悔しないためにも、可能な限り、施工事例や実物を見ることがポイントです。ショールームであれば、より具体的にイメージしやすいでしょう。

無垢フローリングを選ぶ3つのメリット

無垢フローリングを選ぶ3つのメリット
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無垢フローリングは、1つとして同じ表情がないことから、唯一無二の空間がつくれます。価格が高額だったりお手入れの手間などがありますが、魅力的なメリットもたくさんあります。

天然木の風合いや香りを楽しめる

無垢材の最大の魅力は、その独特な風合いにあります。樹種によっては特有の芳香も楽しめ、家の中にいながら大自然の中にいるような落ち着きが感じられるでしょう。木本来の温かみが感じられたり、経年変化によって味わい深さが出たりするのも、無垢フローリングならではの魅力かも知れません。

1枚1枚異なる木の温もりが感じられる

無垢フローリングは、1枚1枚木目や色合いが異なります。木目や節は一つひとつ表情が異なり、唯一無二の個性を持つ素材です。天然木の持つ温かな風合いが、癒しの空間を実現してくれるかも知れません。

足への負担が少なく、疲れにくいと感じやすい

無垢フローリングは、他の複合フローリングと比較してやわらかい特長があります。他の材質とは異なり、無垢材は木の繊維層の中に空気を多く含んでいます。そのため、踏み心地が良く、料理や洗濯などの家事で長時間立っていても足が疲れにくく、快適に過ごせるでしょう。

無垢フローリングを選ぶ3つのデメリット

魅力の多い無垢材ですが、デメリットになり得るところもあります。無垢フローリングを選んで後悔しないためにも、あらかじめデメリットも押さえておきましょう。

価格が高くなりやすい

無垢材は他の複合フローリングに比べて、価格が高額になる傾向にあります。価格は樹種やグレードなどの品質、希少性によって変動します。さらに、同じ樹種でも、木目の美しさや節の多さ、加工のしやすさなどから価格が変わる場合もあります。

フローリングはある程度の広さがあるため、グレードの高い無垢材を選ぶほど価格も高額になってしまうでしょう。

無垢材の値段は高い?詳しくはこちら

経年変化で変色・日焼け・傷が生じやすい

無垢材は時間の経過とともに、日焼けや変色、傷や凹みなどが生じやすい素材でもあります。傷がつくと見た目が損なわれるだけでなく、床材自体の耐久性にも影響してしまいます。経年変化を完全に避けるのは難しいため、新品の美しさを保ちたい人には不向きかもしれません。

ただし、日常的な扱いに注意し、適切なメンテナンスを施すことで、経年により味わい深さや趣を出すことができる点は無垢材ならではの魅力かも知れません。

無垢フローリングで後悔?詳しくはこちら

無垢の床材は日焼けする?詳しくはこちら

メンテナンスの手間がかかる

無垢材の美しさを保つためには、メンテナンスが必要になるケースがあります。たとえば、無垢材は水分に弱いため、こぼれた液体をすぐに拭き取ることが必要です。また、隙間にホコリやゴミが溜まりやすいため、日常的な掃除が欠かせません。

必要に応じて再塗装や研磨といった手間のかかるメンテナンスが必要になってしまう点は、無垢フローリングのデメリットともいえるでしょう。

無垢フローリングの手入れについて詳しくはこちら

無垢のデメリットを解消したフローリングについて詳しくはこちら

無垢と見まがうほどの意匠性を実現。DAIKEN「トリニティ」

無垢と見まがうほどの意匠性を実現。DAIKEN「トリニティ」

無垢材は種類も多く、理想の雰囲気を演出しやすいでしょう。また、天然木の風合いや温かみが魅力ですが、価格面や経年変化など気になるポイントがあるのも事実です。

DAIKENの床材「トリニティ(Trinity)」は、化粧シートでありながら、無垢と見まがうほどの意匠を実現し、優れた耐久性も発揮します。比較的リーズナブルな価格で美しい空間が演出でき、メンテナンスの手間も抑えられる床材です。

業界初の技術を採用!DAIKEN「トリニティ」の魅力

  • 特殊強化フィルムを四周木口面に巻き込む仕上げで細部まで美しい
  • 美しく素材感ある178mm幅の広幅デザインをご用意
  • 優れた耐久性を実現
  • 好みに合わせて選べる豊富な色柄ラインナップ

トリニティはDAIKENが業界初の技術を採用して開発した、高い意匠性と高機能性を両立した床材です。特殊強化フィルムを四周木口面に巻き込む新技術を使っているため、床材のジョイント部分まで美しい仕上がりを実現しています。

樹種によっては、無垢フローリングに比べてリーズナブルであり、かつ化粧シートであるため無垢ほど気を遣う必要のない素材です。さらに、10種類の色柄をラインナップしているため、お部屋の雰囲気に合った床材が選べます。

【動画】美を極めた床。DAIKENの「トリニティ」を見てみる

無垢材は種類が豊富!生活スタイルに合ったものが見つかる

無垢材は主に「広葉樹」と「針葉樹」の2種類があり、そのなかにさまざまな樹種が存在します。種類によって色合いや木目の表情、耐久性、質感も多種多様です。フローリングはお部屋の雰囲気に大きく影響するため、理想のテイストにマッチした無垢材を見つけましょう。

一方で、無垢材は価格の高さやメンテナンスの手間がネックな部分でもあります。DAIKENの床材「トリニティ」は、化粧シートでありながら、無垢と見まがうほどの高い意匠性を実現した床材です。ジョイント部分といった細部までこだわり、まるで本物かのような立体感のあるデザインと上質な張り上がりを実現しています。

さらに、ラインナップが豊富であり、かつ価格もリーズナブルです。ぜひ、DAIKENの「トリニティ」からお部屋のテイストに合わせた理想の床材を見つけてみてください。

美を極めた床。DAIKENの「トリニティ」を見てみる

※ここに掲載されている情報は2024年9月時点のものであり、最新の情報と異なる場合があります。あらかじめご了承ください。