無垢フローリングは値段が高い?樹種別に価格相場を徹底比較
天然木ならではの風合いが魅力の無垢フローリングですが、値段が高額なのではと気になる方もいるでしょう。樹種やグレードによっても、無垢フローリングの値段は異なります。今回は、無垢フローリングの値段相場を解説します。値段を決める要素も紹介するので、無垢フローリングを検討している方はぜひ参考にしてください。
無垢とは?【床材の基礎知識】
無垢とは、一本の木から切り出した天然の木材です。無垢の種類はオークやヒノキ、パインやウォールナットなどさまざま。木目や色合いに1つとして同じものはなく、世界に1つだけの風合いが楽しめるのが無垢の魅力といえるでしょう。
また、時間が経つほど色の変化などにより味わいが増し、まるで生活の記憶を刻み込んでいくかのように感じられ、愛着が湧きやすいといわれています。
【無垢フローリングはこんな人に人気】
- 自然の風合いや質感を楽しみたい人
- お手入れが苦ではない人
- 経年変化も味わいと思える人
無垢以外の代表的な床材
挽き板 |
天然木を2〜4mmの板状に切り出した木材を合板などの基材に張った床材 |
---|---|
突き板 |
天然木を0.2〜0.3mm程度にスライスして、合板などの基材に張り付けた床材 |
化粧シート床材 |
木目調などのデザインが印刷されたシートを合板などの基材に張り付けた床材 |
無垢以外の床材は、複合フローリングと呼びます。フローリングの種類は、大きく分けて「無垢フローリング」と「複合フローリング」の2種類です。
複合フローリングの代表的な床材には、2〜4mmほどの厚さにカットした天然木を合板などの基材に張り付けた「挽き板(ひきいた)」と、0.2〜0.3mmほどに薄くスライスした天然木を基材に張り付けた「突き板(つきいた)」があります。
その他、合板などに特殊加工したシートを張り付けた「化粧シート床材」も複合フローリングに分類されます。近年は印刷技術の進化により、本物と見分けが難しいものも増えつつあります。
無垢フローリングの値段相場は?価格を左右する主な要素
1平方メートルあたり、5,000〜25,000円程度と非常に幅広いです。
※値段相場はあくまでも目安です。各メーカーが取り扱う商品の種類によって異なります。
無垢フローリングの値段は非常に幅があり、使用する木材の種類やグレード、規格や塗装の有無、加工方法など、多くの要素によって変動します。そのため、上記の値段相場はあくまでも参考程度にとどめておくと良いでしょう。
ここでは、無垢フローリングの値段に影響を与える主な要素を3つご紹介します。
【無垢フローリングの値段を左右する主な要素】
樹種※
樹種 | 値段の相場(円/m2)※ | 無垢の中での値段 |
---|---|---|
オーク(ナラ) |
12,000〜19,000円程度 | 高め |
メープル |
11,000〜16,000円程度 | やや高め |
チーク |
14,000〜21,000円程度 | 高め |
ウォールナット |
17,000〜24,000円程度 | 高め |
バーチ・カバ |
8,000〜15,000円程度 | 低め〜中間 |
タモ(アッシュ) |
14,000〜16,000円程度 | やや高め |
チェスター(クリ) |
13,000〜15,000円程度 | 中間 |
スギ |
6,000〜10,000円程度 | 低め |
ヒノキ |
8,000〜17,000円程度 | 低め〜高め |
パイン |
5,000〜9,000円程度 | 低め |
※値段相場はあくまでも目安です。各メーカーが取り扱う商品の種類によって異なります。
樹種の違いは、無垢フローリングの値段を大きく左右する要素のひとつです。
無垢フローリングに用いられる木材は「針葉樹」と「広葉樹」に分類されます。一般的に、広葉樹は木の成長に時間がかかるため、針葉樹に比べると価格は高めです。
また、人気の高い樹種や、銘木とされるウォールナットやチークなどの樹種、比較的硬い素材で耐久性が高い樹種も値段が高額な傾向にあります。中には、取引が制限されて輸入が難しくなっている樹種もあり、供給が少ないことで値段が高額になる場合もあるでしょう。
グレード
グレードは、木材の品質を示すものです。節や色のムラなどが少ないほど高級とされ、見た目の美しさからグレードと値段が高くなります。
また、無垢にはブランドが付いているものもあります。「吉野スギ」「尾鷲ヒノキ」のように産地がブランド名となる樹種もあり、ブランド木であればその分値段も上がりやすいです。
さらに、世界3大銘木といわれる「マホガニー」「チーク」「ブラックウォールナット」は、無垢の中でも値段の高さはトップクラスといわれています。
床材の規格
床材の規格とは幅や厚みを指し、幅が広く、厚みがあるほど値段も高額になります。無垢は一本の木から切り出しているため、生産できる幅や厚みに限りがあるためです。
一般的に、無垢フローリングは小さなピースを1枚1枚つなげて設置する場合が多いですが、1枚のピースが大きなものを使用したい場合は価格も高くなることを覚えておきましょう。
無垢フローリングを選ぶ3つのメリット
無垢フローリングは複合フローリングに比べて値段は高額ですが、無垢フローリングならではの魅力を知っておきましょう。
天然木の豊かな風合いを楽しめる
無垢フローリングの最大の魅力は、その豊かな風合いにあります。やわらかい素材であるため肌触りもよく、天然木ならではの香りや自然の風合いを感じたい人に無垢フローリングはおすすめです。
1枚1枚異なる木の温もりが感じられる
無垢フローリングは、1枚1枚木目や色合いが違っています。木目や節は一つひとつ表情が異なり、唯一無二の個性を持つ素材です。天然木の持つ温かな風合いが、癒しの空間を実現してくれるかも知れません。
足への負担が少なく、疲れにくいと感じやすい
無垢フローリングは、複合フローリングに比べてやわらかい素材です。複合フローリングは合板などの基材を使用しているため硬い質感ですが、無垢フローリングは空気を含んでいるため天然木ならではのやわらかさや温かさが感じられます。
料理や洗濯など、家事で立っている時間が長くなっても、比較的心地よく使える点は快適に過ごすうえでメリットといえるでしょう。
無垢フローリングを選ぶ3つのデメリット
フローリング選びで後悔しないためにも、デメリットを押さえておくことも大切です。無垢フローリングのメリットはデメリットにもなり得るため、デメリットも押さえたうえで無垢フローリングを選びましょう。
樹種やグレードによって値段がかさむ
選ぶ樹種やグレードによっては、値段が高額になってしまう点はデメリットといえるでしょう。理想とする木目や色合いの無垢が、ハイグレードである可能性も考えられます。
また、無垢は必ずしも国産のものとは限らず、輸入材となるケースもあります。その場合、輸入材は輸送コストも加わるため、予算をオーバーしてしまうことがあるかも知れません。
日焼け・変色・傷など経年変化が生じやすい
天然素材である無垢フローリングは、日光や紫外線の影響で日焼けや変色が起こる可能性もあります。また、無垢フローリングは、家具の移動や物の落下による摩擦や衝撃で傷がつきすいやわらかい素材です。
経年変化は適切なメンテナンスにより、無垢フローリングならではの味わいが出せるともいえます。しかし、日常生活を送る中で経年変化が生じてしまう点や、ある程度のメンテナンスが必要な点はデメリットでしょう。
メンテナンスの手間がかかる
無垢フローリングの美しさを保つには、定期的なメンテナンスが必要な場合があります。たとえば、無垢フローリングは水分に弱くシミになりやすいため、液体をこぼしてしまった場合はすぐに拭き取らなければなりません。また、必要に応じて再塗装や研磨なども必要です。
メンテナンスの手間をかけたくない場合は、無垢ではなく、別のフローリングを検討されるのが良いでしょう。
無垢と見まがうような高い意匠性を追求!DAIKENの床材「トリニティ」
無垢フローリングは自然な風合いや温かみが魅力である一方、値段が高額で導入のハードルが高いと感じる方も多いでしょう。
DAIKENの床材トリニティ(Trinity)」なら、無垢と見まがうような高い意匠性を持ちながら、比較的リーズナブルな価格で美しい空間を演出できます。無垢フローリングを取り入れたいが、値段やデメリットがネックという方におすすめです。
業界初の技術を採用!DAIKEN「トリニティ」の魅力
- 特殊強化フィルムを四周木口面に巻き込む仕上げで細部まで美しい
- 美しく素材感ある178mm幅の広幅デザインをご用意
- 優れた耐久性を実現
- 好みに合わせて選べる豊富な色柄ラインナップ
トリニティには、特許を取得した特殊強化フィルムを四周木口面に巻き込む新技術を採用しています。樹種によっては、無垢よりもリーズナブルな値段でまるで無垢と感じさせるような細部まで美しい風合いが楽しめます。
さらに、10種類の色柄がラインナップしている点も嬉しいポイント。無垢だと理想の色柄がハイグレードであり、予算を大幅に上回ってしまう可能性もあります。トリニティなら豊富なラインナップのもと、お部屋の雰囲気や好みの見た目にあわせた床材を一定価格から選ぶことができます。
無垢の値段はさまざま!自分に合うフローリングを見つけましょう
無垢の値段は、樹種やグレードによってさまざまであり、想像以上に高額で予算オーバーしてしまうケースも少なくありません。後悔しないためにも、無垢の特長やメンテナンスの手間を事前に確認したうえで選びましょう。
DAIKENの「トリニティ」は、高い意匠性と機能性を併せ持った床材です。業界初の技術を採用して細部まで美しく仕上げているため、その見た目は無垢フローリングと見まがうほど。それでいて、樹種によっては、無垢フローリングと比べてお値段はリーズナブルであり、お手入れの手間も減ります。
「無垢フローリングにしたいけれど、値段が予算的に厳しい」「メンテナンスが手間」と感じる場合には、ぜひDAIKENの「トリニティ」をご検討ください。
※ここに掲載されている情報は2024年9月時点のものであり、最新の情報と異なる場合があります。あらかじめご了承ください。