無垢フローリングの手入れ方法は?塗装・木の種類・ケース別でご紹介

無垢フローリングの手入れ方法は?塗装・木の種類・ケース別でご紹介
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無垢フローリングは、美しい状態を長持ちさせるためにお手入れが必要です。基本的なお手入れ方法は同じですが、木や塗装の種類によって気を付けるべきポイントが異なります。今回はさまざまな観点から、無垢フローリングのお手入れ方法を詳しくご紹介します。

無垢フローリングの魅力

無垢フローリングの魅力
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  • 天然木ならではの風合いを楽しめる
  • 1枚1枚異なる木の温もりが感じられる
  • 足への負担が少なく、疲れにくいと感じやすい

無垢フローリングは、天然木をそのまま使用した床材です。天然木ならではの温もりや肌触り、やわらかい踏み心地が感じられるといった魅力があります。また、木目や色合いに1つとして同じものはなく、唯一無二の空間が演出できます。

日焼けや色褪せに注意が必要ですが、時間が経つごとに変化し、生活を共にした記憶が刻まれていくような感覚を味わえるかも知れません。さらに、天然木の持つ温かな風合いが、癒しの空間を実現する点も魅力の1つです。

フローリングの種類について詳しくはこちら

無垢フローリングのお手入れ方法【基本のメンテナンス】

無垢フローリングの日常的なお手入れ方法
  • 掃除機やほうきで隙間のゴミ・ホコリを取り除く
  • 乾いた雑巾で床を拭く

無垢フローリングを長持ちさせる経年変化対策には、日常的なお手入れが大切です。

まずは、無垢フローリングの隙間のゴミやホコリを掃除機やほうきで取り除きます。無垢フローリングは材質上やわらかいものが多いため、とくに掃除機をかける際は注意が必要です。掃除機やほうきで除去が難しいものは、爪楊枝などで丁寧に除去しましょう。

床のゴミやホコリが除去できた後は、乾拭きで仕上げます。乾いた雑巾やフローリングワイパーのドライシートなどを使うと良いでしょう。このとき、木目に沿って拭くことがポイントです。

乾拭きにする理由は、無垢フローリングが水を吸収しやすい性質を持つためです。塗料による撥水作用があるとしても、水を吸収しやすい性質は変わりません。目立つ汚れや食べ物などをこぼしてしまった時以外は、極力水拭きを控えましょう。

無垢フローリングのお手入れ方法【塗装の種類別】

無垢フローリングのお手入れ方法【塗装の種類別】
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無垢フローリングを美しく保つには、塗装によるお手入れも大切です。ここでは、塗装の種類別にお手入れ方法を詳しくご紹介します。

【ウレタン・UV塗装】お手入れのコツ

ウレタン・UV塗装のメリット ウレタン・UV塗装のデメリット
  • 水や汚れに強い
  • 透明感や光沢感が出る
  • 耐摩耗性がある
  • 無垢の風合い・質感が薄れてしまう
  • 物の落下などの衝撃で塗膜が剥がれてしまう可能性がある
ウレタン・UV塗装の無垢フローリングのお手入れ方法
  • 掃除機やほうきで表面のゴミやホコリを取り除く
  • 乾いた雑巾で拭き上げる
  • (落ちにくい頑固な汚れは、水に濡らした雑巾を固く絞って拭き取る)
  • (乾いた雑巾で拭き上げる)

ウレタン・UV塗装は耐久性が高く、傷や汚れに強い特長があります。強固な塗膜ができるため、日常的なお手入れが楽になる点もメリットです。一方で、無垢の質感が薄れてしまう、傷つくと修復が難しいといったデメリットもあります。

ウレタン・UV塗装の場合、日常的なお手入れは、掃除機やほうきで表面のゴミやホコリを取り除くだけで問題ありません。それでも汚れが気になる場合は、乾いたモップややわらかい布で拭き上げましょう。汚れがひどい場合には、中性洗剤を薄めた水で濡らした雑巾を固く絞って軽く拭き取ることもおすすめです。

塗装していても水を吸収しやすい性質は変わらないため、長時間の水浸しは避け、水拭きの後は必ず乾いた布で拭き取ってください。

【自然塗装・オイル塗装】お手入れのコツ

自然塗装・オイル塗装のメリット 自然塗装・オイル塗装のデメリット
  • 木材の質感や色味が変わらない
  • 無垢本来の肌触りが感じられる
  • 水に弱く、傷や汚れがつきやすい
  • メンテナンスに多少の手間がかかる
自然塗装・オイル塗装の無垢フローリングのお手入れ方法
  • 掃除機やほうきで表面のゴミやホコリを取り除く
  • 乾いた雑巾で拭き上げる

自然塗装・オイル塗装は、天然由来のワックスやオイルを内部から浸透させる塗装方法です。ウレタン・UV塗装のように表面に固い塗膜が形成されないため、木材本来の風合いや肌触りが保てる点がメリットです。一方で、塗膜が丈夫ではないため、傷などへの耐久性や撥水性はやや劣ってしまいます。

また、軽度であれば部分的な補修も可能です。ただし、その効果は永続的ではないため、定期的な上塗りが必要となります。

日常的なお手入れでは、水拭きを避け、乾いた布やモップを使用しましょう。頑固な汚れには中性洗剤を使用しても問題ありませんが、必ず薄めてから使用してください。

【無塗装】お手入れのコツ

無塗装のメリット 無塗装のデメリット
  • 天然木そのものの質感や色味が楽しめる
  • 肌触りが良い
  • 水や汚れに弱い
  • 傷がつきやすい
  • こまめな手入れが必要
無塗装の無垢フローリングのお手入れ方法
  • 掃除機やほうきで表面のゴミやホコリを取り除く
  • 乾いた雑巾で拭き上げる

無塗装の無垢フローリングは、その名の通り塗料を一切使用しないため、無垢材本来の質感や色味、風合いが感じられる点がメリットです。しかし、汚れや傷がつきやすく、こまめなお手入れが欠かせません。また、一度ついた汚れや傷を落とすことが難しい点にも注意が必要です。

塗装している無垢フローリングと同じく、日常的なお手入れ方法は表面のゴミやホコリの除去と乾拭きです。塗装しているものと比べると水の吸収力も高いため、水拭きは避け、汚れがついた場合には軽く削るかサンドペーパーで磨きましょう。

無垢フローリングのお手入れ方法【木材の種類別】

ひとくちに無垢フローリングといっても、無垢材の種類はさまざまです。ここでは、樹木の種類別に無垢フローリングのお手入れ方法をご紹介します。

【檜】無垢フローリングのお手入れ

「檜」の無垢フローリングのお手入れ方法
  • 掃除機やほうきで表面のゴミやホコリを取り除く
  • 乾いた雑巾、固く絞った雑巾で拭き上げ

檜は比較的、耐久性や耐水性に優れています。基本的には乾拭きでお手入れしますが、汚れが気になる箇所があれば、水に濡らして固く絞ったやわらかい雑巾で拭き上げましょう。

【杉】無垢フローリングのお手入れ

「杉」の無垢フローリングのお手入れ方法
  • 掃除機やほうきで表面のゴミやホコリを取り除く
  • 乾いた雑巾やドライタイプのフローリングワイパーで拭き上げ

杉は無垢材の中でも比較的やわらかい材質であり、傷がつきやすいため日常的な扱いに注意が必要です。基本的には表面のゴミやホコリを取り除き、乾いた雑巾やドライタイプのフローリングワイパーでの拭き上げによるお手入れで問題はないようです。

杉は空気を多く含んでおり、温度や湿度などの環境に影響を受けやすいです。そのため、環境変化の少ない部屋に取り入れたり、しっかり乾燥された杉材を選択したりすることで、リスクを減らせるでしょう。

【オーク】無垢フローリングのお手入れ方法

「オーク」の無垢フローリングのお手入れ方法
  • 掃除機やほうきで表面のゴミやホコリを取り除く
  • 乾いた雑巾、または中性洗剤を薄めた水を含ませて固く絞った雑巾で拭き上げ

オークは表面が硬く、無垢材の中では耐久性が高めの木材であることから、日常のお手入れが比較的簡単です。基本的には、掃除機やほうき、乾拭きによるお手入れとなります。汚れが気になる場合は、中性洗剤を薄めた水を含ませて固く絞った雑巾で軽く拭き取りましょう。

オーク材とは?特長やおすすめのインテリアなどについて詳しくはこちら

【パイン】無垢フローリングのお手入れ方法

「パイン」の無垢フローリングのお手入れ方法
  • 掃除機やほうきで表面のゴミやホコリを取り除く
  • 乾いた雑巾、水に濡らした雑巾を固く絞って拭き上げ

パインはやわらか く軽い材質であり、傷がつきやすいため日常的な扱いに注意しましょう。基本的なお手入れには、掃除機やほうき、乾いた雑巾や水に濡らして固く絞った雑巾を使用します。無垢材の中でもパインはやわらかい ため、定期的にオイルやワックスを塗布して木材を保護することがおすすめです。

無垢材の具体的な種類について詳しくはこちら

無垢フローリングのお手入れ・補修方法【ケース別】

フローリングは日常的に使われることから、どうしても傷や汚れなどがつきやすいもの。ここでは、ケース別に無垢フローリングのお手入れ・補修方法を見ていきます。

【汚れがついた】お手入れ・補修方法

まずは、乾いた布ややわらかい ブラシで軽く拭き取りましょう。それでも落ちない頑固な汚れには、中性洗剤を水で薄めた溶液を使用し、布で優しく拭き取ることが有効です。洗剤が残らないようしっかりと水拭きし、最後に乾いた布で水分を十分に取り除いてください。

【傷・凹みができた】お手入れ・補修方法

まずは、傷の深さを確認しましょう。浅い傷は、サンドペーパーを使用して軽く磨くことで補修できる場合もあります。深い傷や凹みには木材用のパテを使用し、乾燥後にサンドペーパーで磨いてください。補修後は床材と同じ色の塗料やオイルを塗布すれば、磨いた箇所が自然な仕上がりになります。

ただし、目立つ傷・凹みの場合は、プロに修復を依頼するのがおすすめです。

【反りが目立つ】お手入れ・補修方法

木材の反りは、室内の湿度や温度の変化によって生じやすいです。そのため、まずは温度や湿度が適切かどうか、環境を見直してみましょう。

重度の反りがある場合は床板を取り外し、湿度調節後に再度設置することになる場合もあります。 専門的な作業であるため、プロに依頼するのが賢明です。

【日焼けした】お手入れ・補修方法

日焼け部分をサンドペーパーで軽く磨き、再塗装することで日焼け部分を補修できます。ただ、素人が補修をすると、表面を削りすぎたり塗装にムラができたりする可能性が高いです。費用はかかるものの、プロに依頼するのが安心でしょう。

日焼けを防ぐためにも、遮光カーテンを設置したり、直射日光が当たる箇所にマットやラグを敷いたりすると良いです。

無垢フローリングは日焼けする?詳しくはこちら

無垢フローリングを扱う際の注意点

無垢フローリングを扱う際の注意点
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無垢フローリングは定期的なお手入れに加え、上記ポイントに注意して扱うことが大切です。無垢フローリングを美しい状態で長持ちさせるためにも、注意点をしっかりと押さえましょう。

電動掃除器具の利用に注意する

電動掃除器具の使用は、無垢フローリングを傷つけてしまう恐れがあります。とくに、表面にウレタン塗装などを施している場合、電動掃除器具のブラシやタイヤが細かな傷や引っかき傷をつけてしまうかもしれません。

そのため、ブラシ付き掃除機やロボット掃除機には注意が必要です。使用する場合はやわらかいブラシを用いて、床との適度な距離を保ちましょう。

化学雑巾やモップを使用しない

化学雑巾や化学製品を含むモップは、無垢フローリングの表面を傷める可能性があります。とくに、自然塗装やオイル塗装の無垢フローリングは化学成分に弱いです。そのため、自然塗装やオイル塗装の無垢フローリングには、乾いた布や水で軽く湿らせた布で掃除しましょう。

ホットカーペットを使用しない

ホットカーペットの熱が木材の乾燥や収縮を引き起こす可能性があるため、使用は避けましょう。無垢フローリングに直接熱が伝わることで、ひび割れや反りが生じる危険性があります。どうしても使用したい場合は、下に厚手のラグやカーペットを敷くことが推奨されます。

水拭き掃除やワックスがけは塗装の種類によって分ける

ウレタン・UV塗装は比較的耐水性が高いですが、過度な水分は避けましょう。水に濡らして固く絞った布で拭き、念のため仕上げに乾いた布で水分を取り除くと安心です。自然塗装やオイル塗装の無垢フローリングはとくに水分に敏感なため、乾いた布で掃除しましょう。

また、ワックスをかけることでムラが出てしまう場合もあるため、ワックスがけする際は塗装タイプに合わせた専用製品を使用する必要があります。なお、ウレタン・UV塗装をした無垢フローリングにはワックス不要です。

無垢フローリングは後悔する?詳しくはこちら

無垢と見まがうような高い意匠性を追求!DAIKENの床材「トリニティ」

無垢と見まがうような高い意匠性を追求!DAIKENの床材「トリニティ」

無垢フローリングには、自然な風合いや温かみを感じられるなど多くの魅力がありますが、値段が高くハードルが高いと感じる方も多いはず。

DAIKENの床材「トリニティ(Trinity)」なら、無垢 のような高い意匠性を持ちながら、比較的手頃な価格で美しい空間を演出することができます。

業界初の技術を採用!DAIKEN「トリニティ」の魅力

  • 特殊強化フィルムを四周木口面に巻き込む仕上げで細部まで美しい
  • 美しく素材感ある178mm幅の広幅デザインをご用意
  • 優れた耐久性を実現
  • 好みに合わせて選べる豊富な色柄ラインナップ

トリニティには、特許を取得した特殊強化フィルムを四周木口面に巻き込む新技術を採用。樹種によっては、無垢フローリング よりもリーズナブルな値段でありながら、まるで無垢と感じさせるような細部まで美しい風合いが楽しめます。

そして、トリニティであれば、無垢フローリングほど日常生活やお手入れに気を遣う必要がありません。より気軽に無垢と見まがうような美しいデザインを取り入れたい場合におすすめです。

【動画】美を極めた床。DAIKENの「トリニティ」を見てみる

無垢フローリングは日常的なお手入れと扱いへの注意が必要!

無垢フローリングは、自然素材ならではの風合いや質感が楽しめます。一方で、傷がつきやすい、水に弱いなどの性質を持つため、日常的な扱いの注意と定期的なお手入れが必要です。表面塗装によりある程度の耐久性や撥水性は備えられますが、それも永続的ではないため無垢の特長をしっかり押さえて、適切なお手入れをしましょう。

DAIKENの床材「トリニティ」なら、表面が硬く、傷がつきにくい耐久性を備えつつ、無垢フローリングと見まがうような質感と美しさを併せ持っています。無垢フローリングほど日常生活やお手入れに気を遣うことはないでしょう。

無垢フローリングの質感を楽しみつつ、お手入れの手間は軽減 したいという方は、ぜひDAIKENの「トリニティ」をご検討ください。

美を極めた床。DAIKENの「トリニティ」を見てみる

※ここに掲載されている情報は2024年9月時点のものであり、最新の情報と異なる場合があります。あらかじめご了承ください。