床の間を収納スペースにする3つのアイデア。
おしゃれなリフォーム方法も
床の間収納に役立つ便利グッズ
現代の生活では、床の間を本来の目的で使っている家庭は少ない状況です。そこで、床の間を生活に役立つ収納スペースに変えられる便利グッズを3つ紹介していきます。床の間を収納スペースとして有効に活用できたら、お部屋もすっきり片付くためおすすめです。
収納棚
床の間のサイズに合わせて、収納棚やラックを置くことで十分な収納スペースとなります。様々なサイズに対応できるスチールラックなどは非常におすすめです。設置した収納棚やラックが和室の雰囲気に合わない場合はカーテンで隠してしまいましょう。収納スペースが見えなくなり、急な来客にも対応できます。
カラーボックス
安くて手に入りやすいカラーボックスの活用もおすすめです。様々なサイズを組み合わせることで、収納として十分に力を発揮します。カラーボックス用の引き出しやケースを用いれば目隠しも可能です。お子様のおもちゃやDVDなど、生活の中でよく使うものをしまっておくのにも最適でしょう。
つっぱり棒
床の間をクローゼットに変身させてくれるのが、つっぱり棒です。上部につっぱり棒を設置すれば、洋服をハンガーにかけて吊るす収納ができます。さらに下部に衣装ケースを置くことで、空いたスペースもしっかりと活用でき、床の間がクローゼットに早変わりします。最後に目隠しカーテンを設置すれば、来客時も安心です。
床の間を収納スペースに作り替えるメリット
床の間を収納スペースに作り替えるメリットについて3つ紹介します。ものを飾るために余裕をもってつくられたスペースだからこそ、床の間は収納にも向いているのです。
大容量の収納スペースになる
床の間の空間は意外と広いため、収納容量が大きくなるメリットがあります。さらに、市販のラックやカラーボックスだと決められたサイズを組み合わせるため、どうしてもデッドスペースが生まれてしまいますが、リフォームなら余白を生まずに高さも奥行きも十分に活用した大容量の収納スペースが実現可能です。
収納スペースがつくりやすい
床の間は、もともと畳部分と別のスペースとしてはっきり区別されています。そのため、床の間を収納スペースに変えたとしても部屋がごちゃごちゃせず、仕切りを用いる必要はありません。また、もともと分けられているスペースだからこそ収納に変えても部屋が狭く感じにくいです。仕切りや段差もないため、床の間は収納にぴったりの場所だといえます。
様々な種類の収納に適している
床の間は、様々な収納スペースとして活用できます。枕棚やハンガーパイプ、クローク収納扉などをつければ衣服をしまうクローゼットに、収納棚を設置して本やフィギュアなどを並べれば見せる収納としても活用可能です。好みに合わせて手を加えられる点は、床の間を収納スペースに作り替える大きなメリットです。
床の間をおしゃれにリフォームする際の注意点

床の間は様々なパーツで区切られています。
床には床板の前に取り付ける化粧材「床框(とこがまち)」があり、壁には天井から垂れ下がって空間を仕切る「垂れ壁」、垂れ壁の下に渡される「落としがけ」という横木があります。さらに、横のスペースは「床柱」で区切られているため、空間的に他の床や天井の高さと合わせるのはむずかしいとされています。
そこで、床の間をおしゃれな収納スペースにリフォームしたいときの注意点をご紹介します。
DIYでの大がかりなリフォームは避ける
床の間に収納スペースを作っておしゃれな部屋にしたいとき、これら床の間独特の部位が邪魔になる場合もあります。特に大がかりなリフォームをする際には、これら家の構造と密着している部分を撤去したり解体する必要が出てくるでしょう。
しかし、床の間の撤去や解体は素人の手には難しいもの。自分でやろうとすると、家本体に大きなダメージを与えてしまう危険性があります。また、床の間は重たいものを置く想定をしていないので、自己判断で重い収納棚をのせると割れてしまうおそれがあります。安全にリフォームをしたいなら、DIYではなくリフォーム会社に依頼しましょう。
予算オーバーにならないよう見積もりを取る
一口に床の間をおしゃれにリフォームするといっても、収納棚のみ設置するケースと全体を洋風にアレンジするケースではかかる費用が違ってきます。後で予算オーバーにならないよう、希望のインテリアを伝えて見積もりを取るようにしましょう。
また、建物の構造によっては希望通りにリフォームできない可能性もあるので、事前相談は大事です。
家族等に事前に相談する
床の間は、もともと仏具などを置く場所です。床の間=神聖な場所だと考え、収納のためのリフォームに難色を示す人もいるかもしれません。床の間のリフォームを思いついたら、リフォームを実行する前の段階で家族に相談することをおすすめします。
また、正月やお盆などに訪ねて来る親戚がいるなら、その人たちにも一言声をかけておくとより安心です。
事前にみんなの了承を得た上で床の間をおしゃれにリフォームすれば、後からもめるなどの心配も減らせるでしょう。