新たなつながりと文化を生み出す「渚の交番SEABRIDGE」(施設概要編)

渚の交番

渚の交番 SEABRIDGE|広島県

海を中心とした文化の発信地をつくる
WPCフローリングとグラビオルーバー

豊かな恩恵をもたらしてくれる日本の海に、より多くの人々がもっと慣れ親しみ、温かな接点が持てるように。そんな思いで日本財団が立ち上げた「渚の交番プロジェクト」。2021年7月には尾道市・因島にカフェ、コミュニティスペース、絵本ギャラリーなどが併設された「渚の交番 SEABRIDGE」(以下、SEABRIDGE)がオープン。地域住民・観光客・サイクリストとの交流の場としてすでに多くの人々に愛される存在になっていて、内装建材も人が集う心地よい空間づくりに一役買っています。今回はこの空間へのDAIKEN製品採用の経緯やデザイン・施工面での工夫を、事業主様、建築家、そしてDAIKENの担当営業の3人にお話を伺いました。

  • お話を聞いた方々

  • 橋本健
  • (左より)
    設計:環境計画スタジオ 一級建築士事務所 建築家/一級建築士
    橋本 健 氏

    事業主:特定非営利活動法人PLUS 理事長
    酒井 裕次 氏

    担当営業:大建工業株式会社
    妹尾 浩次

海を愛する人々が集い、学び、楽しむ場に

「村上海賊」をご存知でしょうか。南北朝から戦国時代にかけて因島を本拠地の1つとして活躍した水軍で、瀬戸内海を航行する船舶の警護を行っていました。警護だけでなく、海を介してさまざまな地域の人・文化をつなぐことで、海洋産業を中心に地域の発展にも大きな役割を果たしていたと言われています。

そういった因島の歴史を踏まえ、「村上海賊のように、海をベースに地域発展を創り出せる存在が現代にも必要だと思い、因島にSEABRIDGEをつくることを計画したんです」と事業主である酒井氏は話されます。しまなみ街道のサイクリングロード沿いという立地を活かして因島や瀬戸内海の魅力を日本・世界に発信しようと、海に関するアクティビティ、アート、教育などをぎゅっと詰め込んだ施設を企画されました。

島の内外の幅広い世代の交流を通して多文化共生や多様化を育むために、カフェ・コミュニティスペース、絵本ギャラリーを併設。自然と調和する建築デザインにもこだわり、実際に建物の噂を聞いて見に来るお客様もたくさんいるそう。「この場所が地域に眠っている価値を編集し、あらゆるものとつなげ、新しい価値を紡ぎ出す場になるようにー。そんなコンセプトで施設の計画が進みました」と酒井氏はプロジェクト発足当時を振り返られます。

渚の交番

絵本ギャラリー
絵本ギャラリーでは、海に関わる絵本や図鑑、地域のことを知ることができる作品などをテーマごとに展示。誰もが自由に閲覧することができます。

渚の交番

カフェスペース
カフェはイートイン・テイクアウト利用ができ、世界各国のランチメニューや食材にこだわって提供。“海を介してつながる国々”を、食を通して感じられます。

渚の交番

海に面して大きな開口部が設けられていて、建物内でも海を感じながらのんびり過ごすことができます。

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