オフィス内の湿度を適正に! 生産性向上に役立つ湿気対策と快適なオフィス環境づくり

湿度 適正

効率よく仕事をするにはオフィスが快適な環境であることが大切です。オフィス環境が快適かどうかは、清潔さや明るさ、温度に左右されますが、これらに加えて大きなポイントになるのが湿度です。実は、湿度は温度とともに働く人の生産効率に影響することがわかっています。

今回は、オフィスにおける湿度と仕事の生産性との関係、適正な湿度についてお伝えし、オフィスの生産性を向上させる環境づくりをご紹介いたします。

仕事のパフォーマンスと湿度の関係

湿度 適正

仕事の生産性と湿度の関係性ですが、湿度が40%以下の空気が乾燥した職場環境では、まばたきの回数が増えて視覚情報が妨げられ、集中力が落ちてミスが多くなる、作業中に眠くなる、やる気が出ないなどの影響が起きるといわれています。
さらに、肌のかゆみ、鼻づまり、喉の痛み、風邪になりやすいなど健康被害にもつながる恐れもあります。

独立行政法人労働安全衛生総合研究所の調査※によると、特に冬季は夏季に比べて 「喉の痛み・乾燥」「鼻水・鼻づまり」「せき」「くしゃみ」「皮膚の乾燥・かゆみ」「手足の冷え」といった自覚症状の有訴率が高い結果となっています。
(※出典:独立行政法人労働安全衛生総合研究所|「冬季オフィス環境における温湿度の実態と健康影響」(夏季と冬季の自覚症状有訴率の比較)

また、乾燥を気にしすぎるあまり、高い湿度に設定することも、状況によっては注意した方が良いでしょう。
実際、湿度が70%を超えると汗が出にくく、体内の熱がこもることによって疲れやすくなるといわれています。

●適正な湿度に保つことが必要

室内で快適な湿度は、一般的に40~60%程度といわれています。
前述したとおり、40%以下になると目や肌、のど、鼻、手足などに不調が出てくることがあります。
また、乾燥した環境ではインフルエンザウイルスなどが活動しやすくなることも知られています。そのため、温度や湿度が下がる冬季に風邪をひきやすくなるのです。

したがって、オフィス内を40~60%程度の適度な湿度を保つことは乾燥による免疫力低下や、風邪、インフルエンザの予防にもつながります。
快適な温度・快適な湿度により、生産性の向上など、仕事のパフォーマンスも上げられるでしょう。

オフィス内の適正な湿度とは

湿度 適正

オフィス内の温度・湿度は生産性に悪影響を与えない程度の湿度に保つよう、厚生労働省の「事務所衛生基準規則」の中で努力義務として以下のように定められています。

●オフィス内の適正温度・湿度

温度:18℃以上28℃以下
湿度(相対湿度):40%以上70%以下

しかし、冬季はこの基準以下の湿度になっているオフィスが多い傾向にあります。生産性の向上だけでなく、スタッフの健康を守るためにも、オフィス環境の乾燥対策が必要です。

湿度環境を改善して生産性向上を

湿度 適正

オフィスは、気密性が高い構造である場合が多く、窓も閉め切っていることも少なくありません。乾燥しやすい環境であるうえ、暖房を使用するとさらに乾燥してしまうのです。

オフィスで快適な湿度、快適な温度を保つための乾燥対策には、加湿器の使用が考えられます。しかし加湿器は一般的な住宅と比べて、オフィスのような広い空間ではあまり効果がみられない場合もあります。
そのため、オフィスでは調湿機能付きの空調設備の導入や、調湿機能を備えた天井材へのリフォームがおすすめです。
調湿機能を備えた天井材は、湿気を吸収・放出することによって結露・カビの発生や過乾燥を軽減します。また最近では、吸音、消臭のほか、ホルムアルデヒドを吸着・分解する吸ホル性能を併せ持つ製品も登場しています。

企業としての生産性を向上させるためにも、オフィスの湿度を適正に保ち、仕事に集中しやすい快適な環境づくりを目指してみてはいかがでしょうか。

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