アサーティブコミュニケーションで職場の人間関係を円滑に オフィス環境の改善も大切

アサーティブコミュニケーション

アサーションから派生したアサーティブコミュニケーションは、自分も相手も尊重しながら意見を交換するコミュニケーションのスタイルです。アサーティブコミュニケーションを身につけると、仕事をする上で何かとメリットがあるといわれており、職場の人間関係を円滑にする方法としても注目されています。

本記事ではアサーティブコミュニケーションとはどのようなものなのか、また、職場におけるメリットについて解説します。そして、アサーティブコミュニケーションの効果を高めるオフィスづくりのポイントについても紹介します。

アサーティブコミュニケーションとはどんなもの?

アサーティブコミュニケーションは、会社や企業における人材育成の際に活用されるコミュニケーション手法で、人間関係を円滑にして快適な内環境をつくることを目的としています。

●アサーティブなコミュニケーションについて
アサーティブ(Assertive)は、アサーション(Assertion)ともいわれ、直訳では「自己主張」を意味します。一方的に自分の意見を主張するのではなく、相手に配慮しながら妥当かつ合理的に自己表現することをアサーティブコミュニケーションといいます。

アサーティブコミュニケーションとは、相手を尊重しながら自分の主張を適切に伝え、建設的に意見を交わすコミュニケーションスタイルであり、社内において上司・同僚・部下との円滑な人間関係を構築するためには必要不可欠なスキームといえるでしょう。

アサーティブコミュニケーションを身につけるには

アサーティブコミュニケーションを身につけるには、相手の意見を尊重しながら誠実に自分の意見を主張する必要があります。アサーティブコミュニケーションには「誠実」「率直」「対等」「自己責任」という4つの不可欠な柱があり、どれひとつ欠けてもコミュニケーションを円滑に行えなくなる可能性がありますので、ぜひ、身につけておきたいものです。

●欠かせない4つのポイント:誠実、率直、対等、自己責任

アサーティブコミュニケーション

アサーティブコミュニケーションを身につけるには4つの重要なポイントがあります。
1. 誠実
2. 率直
3. 対等
4. 自己責任

【誠実】
誠実とは自分や相手に対し誠実であること、相手・自分にとって実直な意見、態度で臨むことをいいます。

【率直】
率直とは相手に対し率直に向き合うことをいいます。第三者の意見に振り回されることなく、自分の意見を率直に話すことです。

【対等】
対等とは相手との間に上司・部下などの上下関係があったとしても、自分も相手も尊重した態度で接することです。

【自己責任】
自己責任とは相手とのコミュニケーションによる結果を自ら引き受け、責任はフィフティー・フィフティーと捉えることです。

●トレーニング法:DESC法
アサーティブコミュニケーションを身につけるためのトレーニング方法にDESC(デスク)法があります。相手を不快にすることなく自分の意見を伝え、納得感を与えられる会話技法のことをいいます。

【DESC法】
●Describe(描写):事実を客観的に捉える
自分の感情や憶測を入れず、相手の感情や行動を客観的に捉えて事実のみを伝える

●Explain(説明):相手を気遣いながら、事実についての主観的な印象を話す
自分の意見を素直に表現し、相手を尊重しながら伝える

●Specify(提案):解決策などをできるだけ具体的に提案、依頼する
問題解決のための意見・アイデアを相手に承諾してもらえるよう、できるだけ具体的に伝える

●Choose(選択):提案に対する相手の反応を見て、次に取るべき行動を選択する
提案した際、相手が自分を受け入れてくれた場合と拒否された場合を想定し、それぞれのケースで相手の反応を見て次に取るべき行動を実行する

アサーティブコミュニケーションのメリット

アサーティブコミュニケーション

アサーティブコミュニケーションを取り入れるためには、ある程度のトレーニングが必要になりますが、アサーティブコミュニケーションによって得られるメリットはとても大きなものになります。このスキルをマスターすることで日常生活や職場での立ち位置が向上するばかりでなく、人間性の質も飛躍的にアップするといえるでしょう。

●アサーティブコミュニケーションが身につくと
アサーティブコミュニケーションを習得すると自分や周囲が変化し始めます。

【アサーティブコミュニケーションが身につくと起こること】
●職場でのコミュニケーションが円滑で活発になる
●周囲との人間関係も良好になる


アサーティブコミュニケーションが身につくと、職場内外のコミュニケーションが円滑になって動きも活発になります。自分の周りに人が集まるようになり、人間関係も良好なものになるのです。

●アサーティブコミュニケーションのメリットを活かすにはオフィスの環境も大事
アサーティブコミュニケーションは相手との「会話」がとても重要であることから、その「舞台」となるオフィスの環境はとても大切です。
アサーティブコミュニケーションのメリットを最大限活かすには、上司・部下に関係なく、皆が会話しやすいレイアウトやお互いの声が聞き取りやすい音環境を工夫することが重要です。

会話しやすい環境づくりで職場や人間関係を良好に

アサーティブコミュニケーション

オフィスというのは静かすぎても、うるさすぎても会話がしにくいものですが、例えば天井や壁の一部に吸音材を使用することで、職場の人間関係を円滑にするための会話がしやすい環境をつくることができます。オフィスの内装やレイアウト変更なども、環境づくりの一環として考えてみてはいかがでしょうか。

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