アクティブラーニングは乳児期から 赤ちゃんがハイハイするのに安全な環境

アクティブラーニング

近年、学校や幼保施設でアクティブラーニングと呼ばれる学習方法が重視されています。幼児期はアクティブラーニングの土台となる能力やセンスを身に着ける時期となり、幼稚園教育要綱にも「主体的・対話的で深い学び」というキーワードが含まれるようになりました。また、乳児期からアクティブラーニングの芽を育てようとしている保育園やこども園も増えてきました。

乳児期のアクティブラーニングとはどのようなものなのでしょうか。この記事では、乳児期においてアクティブラーニングの基礎を育てていくにはどのような関わり方が重要かを解説し、乳児期の赤ちゃんの「学び」を邪魔しない安全で清潔な環境づくりのヒントをご紹介します。

アクティブラーニングと乳幼児期

アクティブラーニング

アクティブラーニングとは、生徒や学生が能動的な学びができるようにする学習方法のことで、指導者から講義を聞くだけの受け身な授業とは異なり、主体的に学び、考える力を育てるのに有効とされています。例えば、発見学習、調査学習他、ディベートやグループディスカッション、グループワークなどがアクティブラーニングに含まれます。

アクティブラーニングはもともと大学教育に対して用いられた言葉でしたが、今では様々な教育現場で重要視されるようになりました。2018年から施行された改訂幼稚園教育要領では、乳幼児が通う幼保施設でもアクティブラーニングを見据えた活動を展開することが推奨されています。乳児、幼児が通う幼保施設でもアクティブラーニングを見据えた活動を展開することが推奨されています。

もともと乳幼児が通う施設では、遊びを通しての学びが重視されてきました。子どもたちは自ら「やりたい」という気持ちに沿って動き、時には喧嘩しながらも友達と協力し、ごっこ遊びやゲームなどを楽しんでいます。

アクティブラーニングには、自分から周囲と関わりを持ち(主体性)、仲間と協働して課題を解決する力(対話性)が必要です。これら幼保施設での活動は、もともとアクティブラーニングの土台になる能力やセンスを身につけるのに適したものだったといえます。幼稚園教育要領、保育所保育指針、幼保連携型認定こども園教育・保育要領で明確に方向性が示されたことにより、幼児教育の体験を通じた主体的で対話的な活動がより重視されるようになっています。

0歳からのアクティブラーニングとは

幼児期以前、つまり乳児期はアクティブラーニングの芽を育てる時期といえます。
0歳の赤ちゃんの「学び」に重要なのは、まず安心感を与えて、楽しく活動できる安心・安全な環境を作ること。そして、活動を楽しみだしたら好奇心の赴くまま、自由に活動させて見守ることです。

赤ちゃんの遊び方は、一人ひとり違います。大人が想定した形とはまったく違う遊び方を始める場合も多々あります。棚を引っ張り出したり、おもちゃ箱をひっくり返したり、「困ったな」と思う遊びをする時もあるでしょう。

しかし、「それはダメだよ」「こう遊ぼうね」と、赤ちゃんの遊びを大人が中断させると、赤ちゃんの意欲をそいでしまいます。赤ちゃんには赤ちゃんなりの楽しみ方があり、発見があります。大人は赤ちゃんが何を面白がっていて、何をやりたがっているのかを見極め、ときには活動をさりげなく助けてあげることが重要です。やりたいことを邪魔されず、十分に楽しみ、その活動をおおらかに受け止めてもらう。そうすることで、赤ちゃんの中にアクティブラーニングに欠かせない意欲や自尊心が育っていきます。

赤ちゃんをまるごと受け止めてあげるために

アクティブラーニング

乳児期のアクティブラーニングでは、赤ちゃんの行動をまるごと受け止めてあげるのが基本です。とはいえ、乳児期の赤ちゃんの動きは予想不可能。大人が思う以上に広範囲を動き回り、おまけになんでも口に入れようとします。意欲に体がついていかず、転倒して大泣きすることもしばしば。
ちょっとした油断が大きな事故につながってしまう場合もあるので注意は欠かせません。

そのため、乳児期にアクティブラーニングを行うなら、赤ちゃんが自由に動きまわれるように安全で清潔な環境を設定することが大前提となります。よちよち歩きの乳児が突然転んでも衝撃を受け止められるよう、床にはほどよいクッション性があると安心です。赤ちゃんの素肌が直接触れるため、衛生的な床材を使用するのが望ましいでしょう。

フレキシブルにレイアウトできるマットレスやラグを床に敷いて使うのもおすすめです。マットレスやラグを使えば、フローリングの施設でも赤ちゃんの遊び場を簡単に用意することができます。また、置き敷きタイプの畳であれば、転倒時のクッション性も期待できます。横ズレしにくく、表面に抗菌加工がされた置き敷き畳もありますので、是非チェックしてみてください。

乳児期の赤ちゃんが自由に動きまわることができ、そして赤ちゃんの「学び」を邪魔しない安全で清潔な環境づくりを検討してはいかがでしょうか。

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