冷え性の子どもが増加中? 幼稚園・保育施設に求められる安全な冷暖房設備

冷え性

冷え性でお悩みの方は多いと思いますが、現在は子どもたちにも低体温の傾向が広まっているようです。体温が下がると免疫力が低下する、無気力になるなどさまざまな問題が発生する可能性があります。
今回は子どもの冷え性の原因となりやすい生活習慣や、冷え性対策などについて紹介していきます。また、全国のママに行ったアンケート調査をもとに、幼稚園・保育施設の冷暖房設備に求めていることをまとめました。子どもたちに適した冷暖房設備のとはどんなものなのか、一緒に考えていきましょう。

冷えは万病のもと!

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子どもは体内でたくさんのエネルギーをつくり出しているため、大人よりも平均体温が0.5℃ほど高めな傾向があり、発熱と判断される体温も37.5℃以上とされています(※個人差があります)。
そのため、冷え性と言えば大人だけの悩み事と捉えられがちですが、実は子どもにも冷え性の症状が出ることがあります。

子どもの冷えの主な原因として考えられるのが、「夜更かし」「食事」「運動不足」です。
子どもに必要な睡眠時間は、大人を大きく上回ります。米国睡眠医学会の発表では、子どもの健康を維持するためには、24時間あたりに3~5歳では10~13時間、6~12歳では9~12時間の睡眠が必要だとしています。しかし、子どもがスマートフォンやゲームなどで夜更かしをしたり、大人の夜型生活に引きずられてしまうと、本来必要としている睡眠時間を十分とることができなくなります。
夜更かしをすると朝起きるのがどうしても遅くなり、朝食を食べるのを嫌がることにもつながります。このように生活リズムが乱れると、体温調整を行う自律神経が上手く働かなくなったり、健康的な体温を維持できず冷え性になってしまう可能性がでてくるのです。
また、たとえ食事を1日3食とっていたとしても「好き嫌いが多くて偏った食生活をしている」「インスタント食品ばかりである」といった状態では、冷え性を防ぐための栄養が十分に取れていない可能性があります。

冷え性は万病の元となりえます。体温が下がると血流の流れが悪くなるからです。血液の中には、ウイルスや細菌と戦う白血球が含まれていますので、冷え性が免疫力の低下につながる恐れがあります。さらに冷え性は無気力の原因にもなります。
冷え性改善のためには、規則正しい生活、バランスのとれた食事、そして運動量を増やすことが大事です。また冷暖房に頼った生活を続けると子ども自身の体温調節能力が弱まってしまう可能性があるため、過度な冷暖房設備の使用には注意が必要です。

保護者が気になる、幼稚園・保育施設の設備の心配ごと

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ここで、DAIKENが小さなお子さまがいる全国のママ100人に聞いた「冷暖房にまつわるお悩みごと」のアンケート調査結果を見てみましょう。

子どもたちが長く過ごす幼稚園・保育施設ですが、保護者の出入りは玄関や教室の入り口までということが多いのではないでしょうか。中の様子をじっくりうかがえないので、施設内の気温がどうなっているのかは分かりにくく、どう調整されているのか、気になる方が多いのかもしれません。「夏場の冷房設備・機器で気になること」の問いに、最も多かった答えが「冷えすぎる」で37%を占めました。

●預け先の幼稚園・保育施設でも冷えすぎは心配

Q.幼稚園・保育施設における、夏場の冷房設備・機器で気になることはありますか?(複数回答可)

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「冬場の暖房設備・機器で気になること」は、「暑すぎる」が25%で1位でしたが、僅差で「ほこりっぽい」(23%)や「乾燥する」(22%)といった回答が並んでいます。冬場の幼稚園・保育施設では温度管理だけでなく、健康への配慮も必要だと感じさせられる結果です。

●冬場は温度だけでなく、健康への配慮も必要

Q.幼稚園・保育施設における、冬場の暖房設備・機器で気になることはありますか?(複数回答可)

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「子どもが幼稚園・保育施設で過ごす時間」という質問の回答は、「5~7時間未満」が46%、「7~9時間未満」が25%となりました。このように子どもたちが長時間過ごす幼稚園・保育施設で使われている冷暖房設備はエアコンが全体の74%を占め、2位の扇風機32%に大差をつけています。

●毎日5~9時間過ごす幼稚園・保育施設。冷暖房機器はエアコン使用が多数。

Q お子さまが幼稚園・保育施設で過ごす時間は1日のうちどのくらいですか?
Q お子さまが通っている幼稚園・保育施設の冷暖房設備・機器をご存知ですか?(複数回答可)

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「幼稚園・保育施設に望むことは何ですか?」に対する回答は、1位が「安全な環境」で67%、3位に「快適な環境」で63%となっており、施設には安全性と快適さを望む保護者が多い状況が確認できます。

●安全・快適であることがお子さまを預ける前提条件

Q お子さまが通う幼稚園・保育施設に望むことは何ですか?(複数回答可)

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安心安全な「ふく射熱冷暖房」って何?

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子どもにとって快適な室温、安心安全な保育・教育環境を提供するために、適している冷暖房に、「ふく射(放射)」による冷暖房システムの導入があげられます。
ふく射とは熱の伝わり方のひとつで、空気や物体を介さずに離れた場所にあるものに熱を伝える現象のことをいいます。例としては、直接触れなくてもストーブの近くにいるとじんわり体が温まったり、夏場のトンネルの中にいるとひんやり感じたりする現象があげられます。

例えば、エアコンとふく射の仕組みを活用した冷暖房システムの場合、温かい空気は直接吐き出されるのではなく、床下などに送り込まれます。床部分が温まることで、ふく射の効果も活用しながら快適な空間を作ることができます。

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ふく射による冷暖房システムは、直接風を体に当てるエアコンとは違い、乾燥しにくくなります。緩やかな気流はホコリを巻き上げにくいので、乳幼児の生活する施設でも安心です。さらに特定の場所だけでなく部屋全体を冷やしたり、温めたりするので温度ムラが発生しにくいのもメリットです。冬は陽だまりのような暖かさ、夏は木陰のような涼しさを与えてくれる穏やかな温度管理が望めます。

このように安全で身体にやさしいふく射冷暖房は、体温調節機能が未発達で肌も薄く乾燥しやすい乳幼児にとって最適な冷暖房方式といえます。ふく射冷暖房システムについて詳しくはこちらの記事でも紹介していますので、ぜひご覧ください。
⇒「ふく射冷暖房で風を使わずに部屋中をやさしく温度調整! 安心安全に配慮した快適空間づくり

子どもたちの健康のためには、その小さな体にやさしい冷暖房システムを選んであげましょう。加えて、快適な保育環境づくりには「音」への配慮も大切です。こちらの記事では、吸音建材による保育施設での音環境の整備について紹介しています。
⇒「保育環境を改善する「吸音設計」のススメ

以上を参考に、子どもたちが健康で快適に過ごせる保育施設環境の実現を目指されてはいかがでしょうか。

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