土間収納のアイデア5選!玄関をおしゃれに見せるコツ・失敗しない選び方

玄関周りの空間を有効活用できる「土間収納」。具体的にどのような魅力があるか、ご存知でしょうか。今回は、土間収納を作るメリット・デメリットと、おすすめの収納アイデアをご紹介。失敗しない土間収納の選び方やおすすめの施工プラン例も紹介しますので、ぴったりの土間収納を見つけてください。
土間収納とは

土間収納とは、玄関から続く「土間」に設置した収納スペースです。昔の日本家屋でよく見られた「土間」と同じく、土足のまま行き来できる空間であり、「玄関クローク」や「シューズクローク」などと呼ぶ場合もあります。
土間収納は、靴やアウトドア用品、スーツケース、雨具、外で使用する子どものおもちゃなど、「外で使うモノ、外に行くときに持っていきたいモノ」の収納にぴったりです。
【土間収納の設置はこんな人におすすめ!】
・アウトドア用品が多い人
・子どもがいる人
土間収納の主なタイプについて
土間収納のタイプ | 特徴 |
オープン型 | 収納棚のみで扉がないタイプ |
クローゼット型 | 収納スペースを区切る扉を設置したタイプ |
ウォークイン型 | 出入り口が1つで、収納スペースに出入りできる |
ウォークスルー型 | 出入り口が2つで、土間収納の中から玄関と室内に行き来できる |
玄関の土間から続く土間収納は、屋内にあるものの、土足で利用できます。主な種類は上記の4つです。
オープン型とクローゼット型は、モノを収納する棚をメインに設置したタイプであり、玄関にある下駄箱に近いタイプといえます。ウォークイン型とウォークスルー型は、1つの部屋のように空間が区切られており、より多くのモノをしまえる土間収納です。
土間収納を作る4つのメリット

・玄関がごちゃごちゃしない
・土足で出入りできて動線がよい
・屋内にも屋外にも置きたくないモノを適切に保管できる
・汚れても掃除がしやすい
土間収納を作ることで、玄関をすっきりみせられたり、出入りの動線がよくなったりなど多くのメリットがあります。土間収納を玄関に作りたい方は、事前に魅力を知っておきましょう。
玄関がごちゃごちゃしない
土間収納を活用すれば、玄関が散らかりにくくなり、すっきりした印象に整えられるでしょう。玄関は毎日家族が出入りする場所のため、整理整頓を心がけていてもモノがあふれて煩雑になりやすいです。
土間収納を設けて、出しっぱなしになりやすい靴や掃除用具、子どものおもちゃなどをしまう習慣をつければ、玄関に必要以上のモノを置かなくて済みます。玄関にモノを多く置いてしまう方に、嬉しいメリットといえるでしょう。
土足で出入りできて動線がよい
土間収納のスペースは、玄関と同じく土足のまま出入りが可能です。
外出する際に、忘れ物に気づいて部屋の中に取りに戻る、という経験は誰にでもあるものです。土間収納に外出の際に使うアイテムを収納しておけば、玄関と部屋を行き来する手間が省け、お出かけの身支度をスムーズにしてくれるでしょう。
また、土間収納にコートや雨具をかけるハンガーラックを置くとお出かけはもちろん、帰宅時も玄関で脱いで収納できるため、動線もよくなります。
屋内にも屋外にも置きたくないモノを適切に保管できる
土間収納には、屋内にも屋外にも置きたくないモノや、置き場所に悩むモノを安心して収納できるメリットもあります。アウトドア用品やベビーカー、スーツケース、雨具など、外で使って汚れが気になるモノを、室内に持ち込むのをためらう方もいるでしょう。
土間収納は土足のまま出入りできるため、雨や土がついていても、あまり気にせず収納できます。また、玄関からすぐに出し入れできるため、次に使うときに持ち出す際もスムーズでしょう。
汚れても掃除がしやすい
土間収納は土足のまま出入りできるため、清潔に保つには玄関と同様に、こまめな掃除が必要です。しかし、土足を前提にしている作りのため、ほうきで掃き掃除をしたり、ブラシで汚れを落としたり、比較的気軽に掃除ができます。手間なく清潔を保ちたい方にも嬉しいメリットのひとつです。
土間収納の設置で注意したい3つのデメリット
・モノであふれる可能性がある
・部屋や玄関のスペースが圧迫されやすい
・においや湿気の対策が必要
メリットが多い土間収納ですが、整理整頓がうまくいかないと、使いにくくなってしまう可能性もあります。加えて、においや湿気対策などにも注意が必要です。土間収納を設置する前に知っておきたい3つのデメリットについて紹介します。
モノであふれる可能性がある
土間収納はさまざまなアイテムを入れられて便利な反面、あれもこれもとたくさんのモノを収納しすぎて、散らかりやすいデメリットもあります。モノで溢れかえった状態にならないよう、必要なモノかどうか判断し、適切に収納することが大切です。
土間収納を設置するときは、「何を置くか」「どう活用したいか」よく考えましょう。使い方を考えて収納するモノを厳選すると、より便利に土間収納を活用できます。
部屋や玄関のスペースが圧迫されやすい
土間収納のタイプや収納アイテムの種類によっては、隣り合う玄関や部屋のスペースが圧迫される可能性があります。たとえば、比較的コンパクトな玄関に土間収納を設ける場合、土間収納のスペースを大きく取りすぎると、玄関が圧迫されて狭くなってしまうでしょう。
土間や玄関の広さに合わせて、設置する収納アイテムを選ぶことが大事です。土間収納に入れるモノを事前に厳選しておくと、適切な収納量を把握できます。
においや湿気の対策が必要
土間収納に入れるモノによっては、湿気やにおいが溜まってしまう可能性が高いでしょう。とくに、靴や雨具、コートなどを収納したい方は、においや湿気対策を適切に行う必要があります。ウォークスルー型以外の土間収納は、空気の流れが滞りやすいため、定期的な換気や湿気対策グッズを活用するとよいでしょう。
【おしゃれで便利】土間収納のアイデア5選
・可動棚を設置して「見せる収納」にする
・扉付きの壁面収納で容量を確保する
・フックやハンガーラックで空間を有効活用する
・ロールスクリーンや扉で目隠しをする
・細かいアイテムはボックスにまとめる
土間収納は、設置する収納アイテムの工夫次第でよりおしゃれで、便利かつ使いやすくできます。土間収納を設置する際に覚えておきたい、5つの収納アイデアを見ていきましょう。
可動棚を設置して「見せる収納」にする

可動棚は、土間収納にぜひ取り入れたいアイテムのひとつです。土間があまり広くない場合や、限られた空間を有効活用したい場合におすすめのアイデア。
可動棚は、収納するモノに合わせて取り外したり、棚同士の高さを調節したりできます。土間収納にしまうアイテムが変わった際も、便利に使えるでしょう。靴やアウトドア用品などをディスプレイし、見せる収納として楽しみたい方にもおすすめです。
土間の壁に可動棚を設置して、見せる収納にして、空間を有効活用してみましょう。
扉付きの壁面収納で容量を確保する

玄関・土間のスペースが広く、ある程度の広さを確保できる場合は、扉付きの大容量の壁面収納を設置するのもおすすめです。扉が付いていることで、中にしまったアイテムの目隠しができます。玄関や土間収納を、すっきりした印象に見せられるでしょう。
隠したいアイテムは扉付きの収納に入れ、見せたいアイテムは見せる収納にするなど、同じ空間の中でメリハリも付けられます。ジャンルを問わず、さまざまなアイテムをまとめて収納したい場合におすすめです。
フックやハンガーラックで空間を有効活用する

コートなど衣類の収納をしたい方は、土間収納の壁面にフックやハンガーラックを設置してみましょう。外出時によく使うものや、仕事用のバッグなどを置くことも可能です。
レインコートなど雨の日に使うアイテムと、普段使いの上着などを分けて掛けられるようにしておくのがおすすめ。S字フックなどを使い「吊るす収納」をすれば、さらに空間を有効活用できるでしょう。
ロールスクリーンや扉で目隠しをする

土間収納の中でも、とくにオープン型やウォークイン型、ウォークスルー型にする場合は、目隠しの設置がおすすめです。目隠しをしておけば、急な来客時でも慌てずに対応できます。
ロールスクリーンやカーテン、のれんなどは場所を取りにくく、コンパクトな土間収納にも設置しやすいアイテムです。
また、扉を設置する場合、主な種類として「引き戸」「開き戸」「折れ戸」があります。開き戸や折れ戸は、扉を開く分のスペースが必要ですが、引き戸にすれば横にスライドするため、比較的省スペースで設置が可能です。
【主な扉の種類】
引き戸:左右のスライドで開閉する
開き戸:扉の片側が固定されていて、前後に開閉する
折れ戸:2枚の扉が連結されていて、取っ手を手前に引いて開閉する
細かいアイテムはボックスにまとめる

土間収納に細かなアイテムを収納する場合は、アイテムのジャンルごとにボックスにまとめましょう。雨具、子どものおもちゃ、掃除用品など、細々したアイテムはそのまま置くと煩雑な印象にみえてしまいます。
ボックスに入れた状態で可動棚や壁面収納にしまえば、見栄えよく、すっきりした印象にみせられるでしょう。中身が見えないボックスを使う場合は、ラベリングすると出し入れもスムーズです。家族の誰が見てもパッと分かるように、ラベリングするとよいでしょう。
失敗しない!土間収納の選び方

・「何を収納するか」使い方を決める
・土間の広さ・間取りから収納アイテムを考える
・プラスアルファの設備の設置を検討する
使い勝手がよく生活空間になじむ土間収納を選ぶために、土間収納の使い方や設置場所の広さ・間取りなどをよく考えることが大切です。土間収納を選ぶうえで大切な3つのポイントをご紹介します。
「何を収納するか」使い方を決める
土間収納に「何を収納したいか」「どのように活用したいか」、具体的にイメージをわかせて使い方を決めましょう。「土間収納があれば便利そう」と何気なく決めてしまうと、本来収納したいモノが入りきらなかったり、反対に収納スペースが余ってしまったりする可能性が。
土間収納の活用方法や収納したいモノによって、必要な収納アイテムの種類や広さも変わります。たとえば、コートなど外出時に着る服や靴の収納を充実させたい場合には、ハンガーラックや靴収納のユニットが必要です。
ジャンルを問わずさまざまなモノを収納したい場合は、扉付きで目隠しができる壁面収納も使いやすいでしょう。アイテムが多い場合には、小分けのボックスを活用するのもおすすめです。
土間の広さ・間取りから収納アイテムを考える
土間の広さや、間取りに合う収納アイテムを選ぶことで、より使い勝手のよい土間収納を実現できます。1〜2畳程度のコンパクトな土間であれば、壁面に可動式の棚を取り付けてみましょう。省スペースでも多くのモノを収納でき、行き来もしやすく便利です。
3畳以上の広いスペースを確保できる場合や、縦長・横長など奥行きがある場合は、可動棚と壁面収納を組み合わせるのがおすすめ。ハンガーラックなどを取り付けると、コートやバッグ類も収納できます。土間の形状に合わせて、収納を組み合わせてみましょう。
プラスアルファの設備の設置を検討する
土間収納は、においや湿気が溜まりやすいデメリットがあります。これらを対策するために、土間収納にプラスアルファの設備の設置も検討してみましょう。
通気のためには換気扇の設置がおすすめです。窓を設置してもよいですが、直射日光による日焼けも考えられるため、小窓にしておくとよいでしょう。
また、夜間でも土間収納を快適に使えるよう照明を設置したり、掃除機を使うためのコンセントを取り付けたりすると便利。とくに土間が広い場合や、ウォークイン型などの場合には、快適に使うためにプラスアルファの設備設置がおすすめです。
DAIKENの土間収納施工プラン
DAIKENでは、土間収納として活用できる収納アイテムを多数ご用意。土間収納のイメージをさらに具体化するために、DAIKENの土間収納施工プランをご紹介します。
小さなスペースを有効活用するウォークイン型
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玄関脇の細長いスペースに設置した、扉付き・ウォークイン型の土間収納施工プラン例です。両側の壁に可動式の収納棚を設置しており、省スペースながら多くの靴や衣類などのアイテムを収納できます。奥にはハンガーラックもあるため、コートや雨具などの収納にも便利です。土間収納のドアを閉めると、すっきりとした玄関空間になります。
アウトドア用品もしっかり収納
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側面棚柱タイプの土間収納で、アウトドアグッズやキャンプ用品などの収納に優れたタイプです。防災用品など、万が一に備えるアイテムの収納にも便利でしょう。限られたスペースでも、機能的な収納空間を実現しています。
フロート施工の収納で、モダンな空間を実現

玄関の壁面に、浮いて見えるフロート施工を行い、大容量の収納を実現しました。扉付きのため、収納の煩雑さも感じさせません。縦長の収納スペースには、丈の長いコート類を収納するなど、アイデア次第で活用の幅が広がるでしょう。
理想的なオーダー壁面収納を実現するためのステップ
【ステップ①】好みのイメージを決める

カタログを見ながら、理想のリビングのイメージを探しましょう。オーダー壁面収納は、お部屋の表情をつくります。理想的な空間づくりを実現するために、機能やデザインを幅広くチェックしてみましょう。
間取り・壁面収納家具の設置場所にお悩みの方は、収納プランニングソフトをご用意しておりますので、ぜひお試しください。
【ステップ②】実際にオーダー壁面収納を見てみる

オーダー壁面収納を、カタログやシュミレーターを使ってイメージを膨らませた後は、やはり実際に製品を見て色や素材を確かめたいですね。ショールームでは、オーダー壁面収納をご覧いただけます。
ぜひ実際に触れて、品質の良さを確かめてみてください。
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