正しい畳の掃除の仕方とは? 重曹による掃除は厳禁?
注意点を知っておこう
畳の部屋に憧れを抱きつつも、日常のお手入れにハードルを感じられる方も少なくありません。しかし、畳は正しい手順とコツさえつかめば、お掃除は簡単。畳独特の風合いを長くきれいに楽しむための4ステップで完了する畳掃除のコツを伝授します。また、お手入れのハードルをぐっと下げた、カビやダニ対策をクリアしたDAIKENの人気畳もご紹介します。
畳の基本的な掃除方法4ステップ
畳は適切なお手入れを施すことで長く愛用することができます。4ステップで完了する畳の掃除方法をご紹介します。
1.掃除機orほうきで小さなゴミやホコリを取り除く
ほうきを畳の目に沿ってはき、ゴミやホコリを取り除きます。掃除機を使用する場合は、ブラシの回転を停止し、畳の目に沿って強く押し付けないように注意してゆっくり吸い取りましょう。
2.隙間に詰まったゴミやホコリをほうきで掻き出す
畳の縁などの隙間に詰まったホコリや髪の毛など小さなゴミは、ほうきで掻き出し、掃除機で吸い込むか、乾いた布で拭き取ります。細かなゴミの掻き出しは、ほうきを使うのが便利です。
3.固く絞った雑巾で水拭きする
畳は湿気を嫌うため、畳の拭き掃除は水を使わないのが基本ですが、湿度が高い梅雨の時期だけでなく、なるべく月に1回の頻度で固く絞った濡れ雑巾でやさしく丁寧に畳の表面を拭き掃除しましょう。この時も必ず畳の目に沿うように行うのがコツです。
4.乾拭きで水分を拭き取る
最後に乾拭きで仕上げを行います。雑巾は変色などのリスクを避けるため化学繊維を使用せず、昔ながらの柔らかい綿の布がおすすめです。
畳の掃除とお手入れの方法をお悩み別に解決!
畳の掃除方法についてお悩み別に解説します。畳に液体をこぼしてしまうなど、ついついアクシデントは起きてしまうものです。対処法をあらかじめ押さえておくと安心です。
カビが生えた
畳にカビが発生した場合は、消毒用のエタノールが効果的です。カビの表面にスプレーし、水分が残らないようにしっかり拭き取ります。
ダニが出た
畳は湿気を吸いやすく、畳にたまったホコリや髪の毛などでダニの繁殖を促進してしまいます。ダニは乾燥と高温に弱いので、天日干しあるいは布団乾燥機など60℃以上の熱風で駆除することができます。天日干しは、ドライバーなどを使って畳を外し、日当たりのよい場所で日光にあてます。その間、畳の下のホコリを掃除機で吸い取りましょう。天日干しがむずかしい場合は、畳の上に直接、布団乾燥機を置き、その上から掛け布団などをかけて乾燥を行います。また、隠れたダニが繁殖しないよう、畳にはこまめに掃除機をかけるよう心がけましょう。
液体をこぼした
畳についジュースなど飲み物をこぼした場合は、即座に乾いた布やシートで水気を拭いた後、固く絞った濡れタオルで表面の汚れを拭き取りましょう。放置するとシミになるため、畳が水分を吸収してしまう前に対応することが大切です。
畳を掃除する際のコツ
畳はカーペットやフローリングとは違い、織り目の方向があり掃除の際にも気を付けたいポイントがあります。畳のお手入れで知っておきたい掃除のコツをお伝えします。
畳の目に沿って掃除する
畳の目は、イ草を束ねて経糸に編み込んで現れる織り目です。しっかりと織り込まれるほどきれいな山形になり、クッション性を高める重要な役割があります。この畳目に沿って掃除をすることで、畳表を傷めることなく隙間のホコリやゴミを排除することができます。
畳1畳に対して1分程度の時間をかける
畳を形成するイ草にはスポンジ状になった無数の穴があります。この隙間にダニやホコリなど目に見えない有害物質もたまってしまいます。掃除は、ほうきであらかた大きなゴミを集めたら、掃除機で畳1畳に対し1分程度は時間をかけて吸引するのがおすすめです。
仕上げの乾拭きを忘れずに
畳のゴミを掃除したら、仕上げに乾いた布で拭き掃除を行います。布は綿製がおすすめですが、不織布モップタイプも使いやすく便利です。また米ぬかを包んだ不織布で、表面を軽くなでておくことで、米ぬかの油分による防水と艶出し効果が加わります。
畳の掃除でやってはいけないこと
畳の部屋のホコリや髪の毛対処に言及してきました。近年は、便利なお掃除グッズが増え、畳の掃除にも使いたいところですが、実は、畳には向かない製品もあります。ここでは、基本的に畳には使用に際して注意が必要なものと使用しない方がよいもの、その理由を紹介します。
重曹は畳の掃除にはNG
重曹はアルカリ性なので、畳掃除に使用すると黄ばみの原因になるので要注意です。
強力な薬剤を使用しない
畳の掃除で、強力なカビ取りクリーナーや漂白剤・洗剤はイ草を傷める原因になるため使用はお控えください。
粘着シートタイプのクリーナーを使用しない
カーペットやフローリングの掃除に便利な粘着シートタイプのクリーナーも畳には不向きです。畳表の毛羽立ちやほつれなどの原因になるため使用は避けましょう。
ロボット掃除機と畳の相性は?
利便性の高さから人気のロボット掃除機ですが、畳の素材によっては使用しない方がよいでしょう。畳の目に沿ってほうきや掃除機を動かすのが、畳掃除の基本です。ロボット掃除機ではこの動きができないために、イ草の畳であれば、ブラシで畳表を傷つけ、ささくれさせてしまいます。和紙や樹脂製の畳はイ草製よりも耐久性が高いものの、年数が経っているものは傷がつきやすく、ささくれやすいので、ロボット掃除機の使用は控えるのが無難です。
畳替えなら、掃除が簡単で健康にも配慮したDAIKENの畳を
畳の部屋に湿気やホコリがたまったままになっているとカビやダニの発生につながります。和室を健康的な空間に保つには、適切かつ、定期的なお手入れが必要です。
畳替えの際にはメンテナンス性も考えて
伝統的なイ草の畳は天然素材ならではの香りや風合いが楽しめますが、イ草は湿気に弱く繊細な素材です。そのため、特に気密性の高い現代の住宅で畳を良い状態に保つには、こまめな掃除やお手入れが欠かせません。そこで、畳替えの際には、耐久性に加え、掃除やお手入れのしやすい畳を選びたいものです。畳の耐久性やメンテナンス性は素材によって異なりますが、こうした条件を備え、現代の住まいに適しているのが和紙の畳です。
畳は日ごろのお手入れや掃除を心がけることで美しい状態を長く保つことができます。DAIKENの畳は、和紙※由来の天然素材を活用し、抗菌効果や耐久性に優れています。普段の掃除が簡単なだけでなく、イ草にはないデザイン性やモダンなインテリアにもマッチするバリエーションも魅力です。畳の交換や表替えをご検討中なら、ぜひDAIKENの畳建材一覧を参考いただきお気軽にご相談ください。
※機械すき和紙を使用しています。コウゾ、ミツマタ等を使用した手すき和紙ではありません。
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DAIKENには、畳の風合いをそのままに残し、長持ちでお手入れも簡単な畳建材を取り揃えています。DAIKENの人気畳をご覧ください。
※ここに掲載されている情報は2023年11月10日時点のものであり、ご覧いただいている日と情報が異なる場合があります。あらかじめご了承ください。
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