階段の踊り場の必要性とは?
寸法やメリット、活用法など

階段の踊り場、設置する理由があるのをご存じですか。階段の踊り場には必要性と安全管理に裏付けられた建築の規定があります。現在住宅では当たり前になった階段の踊り場について詳しく解説します。
そもそも階段の踊り場とは?
踊り場とは、階段の途中に設けられた平らなスペースで、一般家屋では階段の折り返し地点になっています。
踊り場という名前の由来
踊り場と呼ばれるようになったのは、西洋で階段を折り返す際に女性のスカートが揺れ、ダンスを踊っているように見えたという説が有力視されています。なお、かつての日本家屋の多くは平屋建てが主流で階段自体がなかったことも、西洋の概念が起源とされる要因です。
江戸時代ごろから出現する宿場や高台にある天守閣などでは、階段ではなく「はしご」や「はしご段」という用語が使用されており、日本で踊り場が登場するのは明治になってから。西洋建築の普及とともに広がったのが、階段の踊り場でした。
住宅における踊り場の設置基準
位置 | 高さ4m以内ごと |
---|---|
幅 | 75cm以上 |
踊り場は、建築基準法で設置に関する規定があります。階段の高さが4m以上ある場合は、踊り場を設ける必要があり、踊り場の幅は75㎝以上と定められています。
階段に踊り場が必要な理由
踊っているように見えるとして踊り場と呼ばれるスペースですが、実は機能上の観点から階段に設けられている理由がいくつかあります。以下で詳しく解説します。
方向転換
踊り場は、一般住宅ではスペースを利用して方向転換するために設けられた設計の工夫でもあります。直線階段よりも少ない面積で設置できることから間取りを有効に活用することができます。
安全性の向上
踊り場は、万が一足を踏み外した時のセーフスポットになります。直線の長い階段では大けがを招いてしまう危険性も、踊り場があることで安全を確保することができます。
昇降時の負担軽減
踊り場では、階段昇降の小休止をとることができます。特に高齢者にとって階段は足や腰への負担となります。踊り場でワンクッション置くことで体への負担を軽減できます。
スペースの活用
踊り場があることで、踊り場や階段下のスペースを有効活用できます。踊り場に余裕がある場合は、本棚やチェアなどを設置してちょっとしたくつろぎスペースに。階段下は、クローゼットや物置として収納スペースを設けることができます。
階段踊り場の活用方法
階段の踊り場を有効利用して、ボーナスエリアを構築してみましょう。踊り場を有効活用できるおすすめ利用法をご紹介します。
収納スペースにする
踊り場に余裕がある場合は、階段下に収納スペースを増築することが可能です。ポールや棚を設置することで、クローゼットや物置のような使い方ができます。
書斎にする
踊り場の壁面を利用して書斎に変身させてみましょう。窓付きの踊り場なら外の景色や天気を楽しみながら、読書などを楽しめるでしょう。
DAIKENのおすすめ階段建材
踊り場について定義や活用方法など解説致しましたが、新築や階段そのもののリフォームをお考えであれば、DAIKENの階段建材はいかがでしょうか。踊り場の活用方法に関する建材ではありませんが、意匠性・機能性に優れたおすすめ建材です。
ハピア階段 ベーシック柄

DAIKENのハピア階段ベーシックは、ノンスリップ溝を大型化し、R面取りした安全設計の階段建材です。U字の階段折り返しで踊り場が確保できるため、壁面収納やギャラリーの設置、階段下収納などが増築可能。インテリア性と実用性を兼ね備えた柔軟性が魅力です。
ハモンド

DAIKENのハモンドは、ゴム集成材から形成された木質感が生きる階段建材です。緩やかな勾配に設計も調節でき、階段昇降の負担も解消できます。踊り場のコーナーをしっかり確保する正方形のデザインは、小休止がとりやすく、本棚や収納エリアとしても利用価値が広がります。
安全性やデザイン性を考慮したDAIKENの階段建材がおすすめ
踊り場を設置する大きなメリットとしては、昇り降りの負担軽減を含む安全性の確保やデザイン性のアップなどが挙げられます。
DAIKENでは、安全で上質な階段建材を多く取り揃えています。どれも実用性やデザイン性に優れた階段建材なので、使い勝手のよい階段にしたい方、階段の印象を変えたい方におすすめです。階段に関してお悩みの方は、ぜひ一度DAIKENにご相談ください。
※ここに掲載されている情報は2022年8月30日時点のものであり、ご覧いただいている日と情報が異なる場合があります。あらかじめご了承ください。