巾木をおしゃれな部屋のアクセントにするには、
色選びがポイント

巾木は、床と壁が接する部分に取り付けるパーツです。部屋の中で占める面積は決して大きくありませんが、巾木は部屋のカラーリングやイメージを左右する重要な部分でもあります。
そこで今回は、巾木をアクセントにしたおしゃれな部屋を実現する色選びのポイントをご紹介します。
巾木を設置する目的や機能面についても触れていきますので、ぜひ参考にしてください。
そもそも、巾木とは?
まずは巾木の役割や特徴を詳しく説明していきます。
壁を保護し、床と接する取り合い部のすき間をふさぐためのもの
巾木には2つの機能的な役割があります。
ひとつは壁を保護する役割です。巾木は壁の最下部に取り付けます。巾木があると掃除の際に掃除機が当たっても、壁に直接傷がつく心配がありません。
もうひとつは床と壁が接合する部分のすき間をふさぐ役割です。床と壁の材料の端を隠し、見栄えが良くなるように調整する効果があります。
見切り材の役目もあり、部屋を取り巻くようにして付けるので意外と目立つ
巾木は壁と床の接合部に取り付けられます。部屋を取り巻くように縁取りされるので、意外に目立つ部分でもあります。
新築やリフォームで、あまり深く考えずに巾木を設置すると、完成イメージが「思っていたものと違う」という違和感が出てしまうことも少なくありません。
ホコリがたまりやすく汚れやすい部分でもある
巾木の厚みは一般的に10㎜前後です。壁との段差が発生するのでホコリがたまったり、物がぶつかることで汚れがつきやすくなったりします。
視線を落とした時にホコリや汚れが目につき、気になってしまう部分でもあります。
住宅を構成するものの中では脇役と考えがちな巾木ですが、このように機能性や見栄えの面から考えてみると、かなり重要なパーツであることが分かります。
巾木を選ぶ時には、こうした機能面にも考慮することをおすすめします。
また、色についてはアクセントとして効かせるか、なじませるかなどによって空間のイメージも変化します。
次に、巾木の色を選ぶ際のポイントをお伝えします。
巾木の色選びのヒント

統一感のあるおしゃれな部屋を演出するには、全体のカラーリングを考えることが大切です。巾木の色選びで後悔しないために、押さえておきたいポイントをご紹介します。
壁と床、どちらに合わせるかで大きく変わる印象
巾木の色を選ぶ時は、壁や床を基準にする方法があります。巾木を壁や床のどちらに合わせるかで、お部屋全体の印象が変わります。
- ・壁に合わせる
- 巾木の色を壁に合わせると、巾木の存在をあまり目立たせることなく調和できます。
この方法は壁本来の高さを感じさせることができ、すっきりとした見栄えとなります。 - ・床に合わせる
- 巾木の色を木目調の床に合わせると、統一感が生まれるだけでなく、引き締まった見栄えとなります。
巾木を目立たせたくない場合は壁の色に合わせる
巾木を目立たせたくない場合には、壁の色に合わせる方法があります。
一般的な壁の基調色であるホワイト系なら、空間を広々と見せる効果もあります。
アクセントクロスで色を入れる場合は、周りのパーツとの相性も考えながら調和させていきましょう。
色を建具の枠と合わせると連続性があり自然なイメージに
巾木を建具枠の色と合わせる方法もあります。
建具枠と巾木がつながり、途中で色が途切れることがなく、自然なイメージに仕上がります。
床の色と異なる建具を入れている場合は、アクセント効果も期待できます。
アクセントウォールは壁の色に合わせるとスタイリッシュに

アクセントウォールを取り入れている場合は、巾木を壁の色にマッチした素材や色に合わせると、一気にスタイリッシュで個性的な空間に仕上がります。
アクセントウォールと巾木のコラボレーションで、絵画のように印象的なイメージを作るのもいいですね。
また、あえてホワイト系の巾木を使って床と壁を区分けし、アクセントとしての要素をより強調させるのも素敵です。
シンプルな空間では引き締め効果のある色を選んでアクセントに

インテリアがホワイトやナチュラル系のようなシンプルな色なら、巾木を引き締め役として選んでみるのはいかがでしょうか。
ワントーンで濃い色の巾木を選べば、空間のアクセントになります。ダイニングテーブルやリビングボード、チェアなどの家具と調和させてもおしゃれに決まります。
ホワイト系やナチュラル系はもちろんのこと、トレンドに応じたカラーも用意されているので、ぜひ好みのインテリアテイストを実現してみてください。
質感や機能性も大事

巾木を選ぶ際は色だけでなく、質感や機能性も考慮しておくと、空間の完成度がさらにアップします。
フローリングや木製家具には木製や木目調の巾木で上質なイメージを演出
巾木の素材には、木製と樹脂製があります。巾木を扱う建材メーカーでは、それぞれに豊富な色や柄を揃えています。
フローリングや建具、木製家具には、やはり木製の巾木がおすすめです。木製の巾木なら樹脂製のものを使うより上質で高級感のあるお部屋が実現します。
部屋をきれいに保つために、ホコリがたまりにくい製品を

お部屋のデザイン性を左右する巾木ですが、機能面でも注目すべき点があります。
巾木のデザインを楽しむためには、毎日のお手入れが重要ですね。
巾木を美しく保ちたい時は、ホコリがたまりにくい仕様を選びましょう。
そのためには、なるべく薄いものを選ぶのがおすすめです。ただし、薄すぎると本来の役割を果たさないこともあるので注意が必要です。
巾木の厚さはメーカーによって様々です。薄型の巾木を選べば壁との段差が少なくなり、巾木の上面にホコリがたまりにくくなります。
日々のメンテナンスはなるべく楽に済ませたいですね。
小さなパーツながらデザインのアクセントとなり、空間全体のイメージを左右する巾木。おしゃれで統一感のあるインテリアの実現に向けて、巾木の色やデザイン選びのポイントをお伝えしました。
ポイントをしっかりチェックして、巾木選びの参考にぜひお役立てください。
※ここに掲載されている情報は2022年8月10日時点のものであり、ご覧いただいている日と情報が異なる場合があります。あらかじめご了承ください。
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