天井材の種類にはどのようなものがある?
現在のクロスの上から張れる天井材も!
知っておきたい天井材の種類と工法
まず初めに知ってほしいのが仕上げ種類と工法です。
仕上げ種類を変えることによって見栄えはもちろんのこと、機能性も変わってくるのがポイントです。
また仕上げ種類によって工法が変わってきますが、工法によって工期やできる内容が変わってきます。
それでは順に解説していきます。
仕上げ種類について
仕上げ種類には大きく分けて4つあります。
- クロス仕上げ(布クロス・ビニールクロスなど)
- 壁紙とも呼ばれるもので、もっともポピュラーな仕上げ種類です。
- 岩綿吸音板
- ロックウールという素材でできた、ボード状の仕上げ種類です。
名前の通り吸音効果がある仕上げ種類ですが、ほかにも調湿や消臭機能を持ったものもあります。 - 羽目板(無垢材・突板貼合板・木目調化粧シート貼り製品)
- 羽目板は細長い板を重ね合わせながら並べることで、立体感のある仕上がりになります。
無垢材だけでできているものから、MDFなどの基材に木目柄を印刷したシートを貼ったものまで様々です。 - 左官(珪藻土・漆喰)
- 左官仕上げは珪藻土や漆喰といった土を練り合わせたものを、コテで職人が仕上げていきます。
塗り方によってはオリジナルな柄が出せるなど、個性を出した仕上がりも可能です。
仕上げ種類は他にも、OSBボードやシナベニヤなど、一般的には下地材で使うものをそのまま仕上げ材として使うか、塗装の下地として使うパターンなどもあります。
工法について
工法は乾式工法と湿式工法の2つがあります。
目的別 天井材の選択方法
天井材を選ぶときに、なにを基準に選んでいいかわからない方は多いと思います。 ここでは天井材を選ぶ際の方法や、どんな選択肢があるのかを紹介していきます。
コストで選ぶ
天井材の選び方として、コストを優先したい方はズバリ、クロス仕上げがおすすめです。その中でもビニールクロスはコストが低く、デザインも多くの中から選べるのでコスト重視の方にはおすすめです。
一方で吸音性能などの機能性はないため、環境の改善効果は少なくなります。
性能で選ぶ
天井仕上げ材はデザイン性以外にも、機能性を持った製品を選ぶことで、家の環境を改善することができます。
作りたい部屋の目的や改善したい悩みごとに合わせて天井材を選ぶと、家の満足度を上げることができます。
ここでは天井仕上げ材が持つ機能と、どんな目的で使うかを紹介していきます。
- ①吸音性能
- 吸音性能はリビングやテレワークスペースなど音の発生源に使用することで、室内環境を改善できます。
最近ではテレワークスペースなどで、音漏れ軽減や音の反響を抑えてテレビ電話などの会話をしやすくする目的で使われます。 - ②消臭性能
- 消臭性能を持ったものであれば、トイレやキッチンなど生活臭が気になるところに使用することで、快適な環境を作ることができます。
- ③調湿性能
- 家の中の余計な湿度を吸収し、湿度が不足した際には放出してくれるのが調湿性能です。
夏の高温多湿の時期や、冬の過乾燥の時期に効果を発揮します。 - ④ホルムアルデヒドの吸着分解
- 健康に害を及ぼす原因物質を減少させる天井仕上げ材もあります。
ホルムアルデヒドなどの原因物質を吸着分解しますので、リビングや子ども部屋など、長時間過ごす生活空間に使用するのがおすすめです。 - ⑤メンテナンス性
- 天井材の中には表面を中性洗剤で拭き掃除ができるものなど、メンテナンス性が高い仕上げ種類もあります。
とくに油汚れが気になるキッチンなどにおすすめの性能です。
天井リフォームで機能アップ
部屋の機能を手軽にアップさせる方法として、天井リフォームに挑戦してみてはいかがでしょうか。
岩綿吸音板などは既存のクロスの上からも張れるものもあるので、工期が短く、手軽に天井リフォームが可能です。
リビングやテレワークスペース用に吸音効果のある天井材を使ったり、ジメジメや嫌な臭いを解消したい方は、調湿・消臭機能を持った天井材を使うことで、部屋の環境を快適にすることも可能です。
また、リフォームの目的として日々のお手入れを楽にしたい方は、表面を拭ける天井材を設置することで手軽にお手入れができるようになります。
天井材の種類は実に様々なものがあることがおわかりいただけたかと思います。気になる天井材についてはさらに調べて、リフォームの際には、自分の目的やイメージにあった天井材を選べるようにしておきましょう。
※ここに掲載されている情報は2023年11月15日時点のものであり、ご覧いただいている日と情報が異なる場合があります。あらかじめご了承ください。