階段手すりはDIYでもつけられる?種類や使える補助金など 階段手すりはDIYでもつけられる?種類や使える補助金など

階段手すりはDIYでもつけられる?
種類や使える補助金など

階段に手すりが必要になった時、DIYして取り付けることができれば費用を抑えられます。しかし、手すりを個人で取り付けるのは危険性が高い上、場合によって補助金が出るので業者にリフォームしてもらうのが賢い方法かもしれません。階段の手すりを後付けする時に知っておきたい基礎知識や選び方のポイントを紹介します。

目次

階段の手すりを取り付けるべき理由

階段の手すりは無くても良いもののように思えますが、実は取り付けるべき理由が2つあります。それぞれ詳しく解説するので、あらかじめ確認しておきましょう。

法律

(階段等の手すり等)
第二十五条 階段には、手すりを設けなければならない。
2 階段及びその踊場の両側(手すりが設けられた側を除く。)には、側壁又はこれに代わるものを設けなければならない。
3 階段の幅が三メートルをこえる場合においては、中間に手すりを設けなければならない。ただし、けあげが十五センチメートル以下で、かつ、踏面が三十センチメートル以上のものにあつては、この限りでない。
4 前三項の規定は、高さ一メートル以下の階段の部分には、適用しない。

(出典:e-GOV法令検索 建築基準法施行令(昭和二十五年政令第三百三十八号))

建築基準法施工令第25条では、階段の手すりについて上記のように定められています。
条文にある通り、階段の手すりは取り付けなければならないのです。4項にある通り、床からの高さが1m以下の部分には手すりを取り付けなくても良いことになっていますが、一般的な戸建て住宅において、2階に上がるための階段は高さが1m以下で終わることはないため、手すりの設置が必須となります。

安全性

手すりは、階段を上り下りする際の安全のためにも設置すべきです。高齢者や妊婦の方など、うまく階段の上り下りができない人にとって、手すりは命綱となります。また、ケガをしていて普段と同じように動けない方も、同じように安全面から手すりが必要です。

2019年の「人口動態統計 」によると、「階段及びステップからの転落及びその上での転倒」という項目で死亡した人の数が555人となっています。実は、毎年階段からの転落によって多くの方が亡くなっているのです。痛ましい事故を未然に防ぐためにも、手すりの設置は必要といえます。

階段の手すりはDIYでも取り付けられる?

階段の手すりはDIYでも取り付けられる?

階段の手すりはホームセンターなどでも部材が売っているため、DIYでの取り付けは可能です。しかし、手すりの取り付けには注意が必要なため、専門家であるリフォーム業者などに取り付けてもらった方が安心です。

手すりは思っている以上に体重を支える役割を担っているもの。取り付けが甘かったり、取り付け箇所が間違っていたりすると、十分に機能を発揮できないのです。特に、手すりを取り付けるべき間柱を見つけるのは、素人にとって至難の業であり、正しく取り付けられていない手すりは体重を支え切れずに脱落し、重大な事故を引き起こします。

リフォーム業者に頼めば、手すりを取り付ける高さやネジを打ち込む位置など、全て計算して適切に施工してくれます。家族の安全のためにも、専門家に依頼するのがおすすめです。

階段の手すりを選ぶ際の観点

階段の手すりは丸い棒状のものだけでなく、安全に配慮したさまざまなタイプのものがあります。さまざまな種類の手すりから用途に合ったものを選ぶ方法を紹介していくので参考にしてください。

形状

一般的によくみる手すりは丸い棒状の「フラット手すり」ですが、表面が凸凹した形状の「ディンプル手すり」は、滑りにくさに配慮しています。さらに、丸い棒状以外にも楕円形のものや特殊な形状のものがあり、それぞれに役割があります。

手すりの太さにも種類があり、直径35㎜と32㎜などがあります。35㎜は体重をしっかりかけて支えることができるため、体が不自由な方におすすめです。32㎜は少し細めで握りやすくなっており、握力に自信がない方に適しています。各々に合わせた手すりの形状や太さにすることで、より安全性を高めることができます。

質感

手すりに使われる素材には、ベーシックな木材から滑りにくいゴム集成材など、幅広い質感があります。あまり一般的ではありませんが、お風呂などの水場でよく使われる樹脂製のものを、階段の手すりに応用して安全性を高めることも可能です。質感も安全性に配慮したものを選ぶと、安心で快適な環境を作ることができるでしょう。

色柄

一般的に白・ベージュ・ブラウン・ブラックなど、基本的に一般住宅にマッチするカラーが揃っています。階段の床と色を合わせたり、わざと目立つカラーにしたりと、色柄を考えるのも楽しいでしょう。機能性だけでなく、ご自宅の雰囲気に合わせてインテリアのような感覚で選ぶこともできます。

+αの機能

介護用の手すりには、周りが暗くなると明るく光るものや、衛生面に配慮した抗ウイルス機能を持つ製品もあります。+αの機能がある手すりは、安全性や安心感に繋がります。

階段の手すりに使えるリフォーム補助制度

階段の手すりに使えるリフォーム補助制度

階段の手すりを取り付ける際に利用できるリフォーム補助制度があります。特に、介護を要する高齢者の住宅をリフォームする時に活用できる制度なので、覚えておきましょう。

介護保険に加入している被介護者の場合、介護に必要な手すりの取り付けに補助金が支給されます。支給基準限度額は20万円で、うち9割の18万が支給額の上限となっています。ただし、補助金を申請するためには、要介護・要支援認定を受ける必要があるので注意が必要です。

また、自治体によっては独自の補助金制度を設けているところがあります。お住いの自治体でリフォーム補助制度を探してみると、活用できるものが出てくる可能性があります。手すりを取り付ける前に確認してみましょう。

DAIKENのおすすめ階段手すり

DAIKENのおすすめ階段手すり

35型は、直径35㎜の握りやすい丸棒タイプの手すりです。バリエーションの中には表面が凸凹しているグリップ付きタイプもあり、滑り止めとして機能し、より安全な階段の昇り降りを支えてくれます。

また、製品に付着した特定のウイルス数を99%まで減少させるビオタスク機能付きのものを選ぶこともできるため、衛生的にも安心。

手すりの色柄は9種類あり、パーツもバリエーションに富んでいるので、ご自宅の雰囲気に合ったものが必ず見つかるはずです。

システム手摺35型の詳細はこちら

DAIKENの手すりを取り付けて家族の安全を守ろう

階段の手すりは、法律上設置義務のある部材です。家族の安全を守るためにも手すりを選ぶ際は、各々の年齢や健康状態などに配慮することが大切となります。

DAIKENの手すりは、機能性・デザインともにバリエーションが豊富なので、きっとご満足いただける製品が見つかるはずです。安全に配慮したDAIKENの手すりを取り付けて、安心に満ち溢れたご自宅を実現しましょう。

※ここに掲載されている情報は2022年7月22日時点のものであり、ご覧いただいている日と情報が異なる場合があります。あらかじめご了承ください。