

巾木を自分で交換するには?
部屋がおしゃれになる選び方も紹介
巾木は製品により、自分の手で交換することも可能です。経年劣化して表面にひびが入ったり、塗装が剥がれてきたりしたとき、あるいは部屋のイメージを変えたいときは巾木を交換することをおすすめします。このコラムでは、巾木を自分で交換する方法や部屋をおしゃれにする巾木の選び方などをご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
そもそも巾木(はばき)とは?

巾木(はばき)とは、室内の壁と床の接合部に取り付ける板状の部材のことです。「幅木」と表記することもあります。
巾木があることで、掃除機などがぶつかったときの衝撃や汚れから壁を保護することができます。また、施工の都合上空いた床と壁の隙間をカバーして、見栄えをよくし、お手入れしやすくする役目もあります。
巾木を交換するタイミング
巾木が傷んできたら交換のサインです。交換を検討するための具体的な状態やタイミングを紹介します。
- ひび割れ・剥がれができたとき
- 巾木がひび割れている、または剥がれてきたら、交換の時期です。日常のお掃除で知らず知らずに掃除機をぶつけていたり、劣化で剥がれてしまっていたりする場合は新しい巾木に交換することをおすすめします。
- 傷や汚れが目立つとき
- 巾木の傷や汚れが目立つ場合も、交換を検討しましょう。日常的に発生する汚れは、拭き掃除で落とせるものがほとんどですが、経年によってどうしても落とせない汚れや傷が付いてしまうこともあります。お手入れしても改善されない場合は、思い切って交換するのがおすすめです。
- 壁紙や床をリフォームするとき
- 壁紙や床のリフォームで張り替えをするときは、巾木の交換も検討しましょう。巾木は壁と床の接合部分を調整するパーツです。特に床のリフォーム後に美しい仕上がりを実現させるためには巾木交換が欠かせません。
- 部屋のイメージを変えたいとき
- 巾木は部屋のイメージを変えたい場合にも一役買います。巾木は部屋の壁を一周しているので意外と目立ち、インテリアのイメージづくりにも大切なパーツといえます。部屋をおしゃれに見せる巾木の選び方について、詳しくは後述します。
巾木の素材の種類
巾木の種類は材質により、大きく分けて2つあります。塩化ビニル製のソフト巾木と、木製の木巾木(木製巾木)です。
ソフト巾木

ソフト巾木は塩化ビニル製で柔らかく、しなやかに曲がるのが特徴です。トイレや洗面所などで見かけることが多いでしょう。ホワイトやブラウンなど、さまざまな色や濃淡の商品が揃っています。また、木目調などの柄物もあります。
メリット | デメリット |
---|---|
比較的コストが低い 設置場所を選ばない |
安っぽさを感じる場合がある |
木巾木(木製巾木)

木巾木は、木製の巾木です。MDFと呼ばれる木材を成形したものや、天然木を使ったものなどがあります。ホワイトやブラウンなど、木目を生かしたさまざまな色合いのラインアップが揃っています。フローリングと合わせて使うことで、統一感や高級感が演出できます。
メリット | デメリット |
---|---|
高級感がある フローリングにマッチしやすい 耐久性がある |
比較的コストが高め |
巾木を自分で交換する方法
巾木は自分で交換することも可能です。巾木の種類ごとの交換方法を説明します。ただし、難しく感じるときは、無理にDIYしないで専門業者に依頼してください。
ソフト巾木の交換方法
- 用意するもの
- カッター・スクレーパー・ドライヤー(パテ・新しい壁紙)
- 手順
-
- 巾木の上辺に沿って、壁紙をカッターで切る
- スクレーパーを巾木と壁紙の間に入れて、ゆっくり巾木を倒す
- ある程度巾木が倒れたら、丁寧に手ではがし取る
- 壁の下地に残ったのりや壁紙を除去する
- 壁紙を交換するなら、このときに行う
- 壁の下地が傷ついている場合は凸凹をパテで埋める
- ソフト巾木を壁に合わせてカットする
- 巾木用ボンドを壁の下地にヘラで塗る
- ソフト巾木を隙間ができないように貼る
- 角などの巾木が付きにくい箇所はドライヤーで柔らかくして密着させる
巾木を壁からはがすときには、ヘラ状の工具「スクレーパー」を使用します。壁の下地などに凹凸があるときは、パテを凹みの部分に乗せてヘラでならして仕上げましょう。
全工程を通して、壁紙を傷つけないよう、ゆっくり作業することが成功のポイントです。巾木用ボンド以外にも速乾ボンドや粘着シート付巾木を使うこともあります。
木巾木の交換方法
- 用意するもの
- スクレーパー・ハンマー・釘打機(パテ・新しい壁紙)
- 手順
-
- スクレーパーを巾木と壁紙の間に入れて、ハンマーで叩きながら隙間をつくる
- ある程度巾木が倒れたら、丁寧に手ではがし取る
- 巾木や壁に釘が付いている場合は安全のために取り除く
- 壁の下地に残ったのりや壁紙を除去する
- 壁紙を交換するなら、このときに行う
- 壁の下地が傷ついている場合は凸凹をパテで埋める
- 木巾木を壁に合わせてカットする
- 壁の下地が木の場合、木工ボンドを巾木に塗って下地に貼り付ける
- かくし釘を打って固定するか、または、釘打機で釘を打って固定する
壁の下地がコンクリートの場合は、速乾ボンドを壁と巾木の両方に塗って、乾燥させてから貼り付けましょう。また、角部分にはコーナーキャップを付けると、より美しい見た目に仕上がります。
部屋のイメージをおしゃれに変える巾木の選び方
巾木を変えるだけでも、部屋のイメージは大きく変わります。部屋全体をおしゃれに仕上げるための巾木の選び方を説明します。
色を壁や床に合わせる
巾木の色が壁に対して目立たないものを選ぶと部屋がシンプル・モダンなイメージに、目立つ色を選ぶとナチュラルやカントリークラシックに見えます。一般的に、巾木の色は白かブラウン、ベージュのようなナチュラルカラーを選びますが、あえて意図的に濃い色の巾木を選び、部屋のアクセントとして生かす方法もあります。
素材を部屋のテイストに合わせる
ナチュラルなテイストに仕上げたいときや、部屋を重厚かつ高級な雰囲気に見せたいときは、木巾木がおすすめです。一方、巾木の色にこだわりたい方には、ソフト巾木をおすすめします。ソフト巾木はカラーバリエーションが多く、お好みの色を見つけやすいでしょう。
お手入れが簡単な製品を選ぶ
トイレなどの汚れやすい場所なら、交換しやすいソフト巾木が便利です。木巾木は高級感があり、人気があるものの、上辺にホコリが溜まりやすいところが弱点です。厚みが薄い巾木を選べば、ホコリが溜まりにくく、お手入れも簡単になります。
DAIKENおすすめの巾木
DAIKENでは、さまざまなタイプ別の巾木をご用意しています。部屋をワンランク上に仕上げるためにも、厚さやカラー、お手入れのしやすさなどにぜひご注目ください。
薄型巾木

表面をオレフィンシートで覆った、お手入れのしやすい巾木です。厚さ4mmの薄型タイプなので、部屋をシンプルかつスタイリッシュに仕上げたいときにもおすすめです。また、埃が溜まりにくいので、人目につきやすい玄関や廊下、リビング、洗面所などに適しています。
気密タイプ巾木(リフォーム向け)

パッキンが付いており、壁や床との間に隙間ができにくいよう設計された巾木です。厚さは7mmと一般的。カラーバリエーションは9色あり、壁紙や床とマッチするカラーを選べば、しっくりと部屋に馴染みます。汚れが拭き取りやすいオレフィンシートを採用しており、お手入れが楽なのもポイントです。
通常タイプ巾木

シンプルでオーソドックスな通常タイプの巾木です。厚さは7mmと一般的で、巾木自体に存在感があります。カラーバリエーションは9色あり、選び方によって部屋をシンプルにも個性的にも仕上げることができます。巾木の個性を活かした部屋づくりを目指す方におすすめします。
巾木を交換するならおしゃれなDAIKEN製品がおすすめ
巾木は壁や床を保護するための部材で、普段注目する方はあまり多くないでしょう。しかし、巾木の色味やデザインを変えると、部屋の印象は大きく変わります。巾木を交換する際は同一製品ばかりでなく、他の色味やデザインに目を向けてみることで、より理想の部屋づくりに役立つでしょう。
DAIKENの巾木は、カラーや厚みだけでなく、掃除のしやすさや機能性にもこだわっています。巾木を交換する際は、ぜひDAIKENの巾木をご検討ください。どれを選べばよいのか迷う、という方はDAIKENが理想のイメージに合わせてご提案します。
※ここに掲載されている情報は2023年3月6日時点のものであり、ご覧いただいている日と情報が異なる場合があります。あらかじめご了承ください。