【第3回】未就学児の保護者111名に聞いた「幼保施設の掃除・衛生管理について」

幼保施設 掃除・衛生管理

大切なわが子を預ける保育所・幼稚園・認定こども園(以下、幼保施設)を選ぶ一番のポイントとして「清潔感」を挙げる保護者が一定数いることは、『【第2回】未就学児の保護者111名に聞いた「幼保施設の内装について」 』でもご紹介しました。

今回DAIKENは幼保施設へ通う子どもをもつ保護者111名に、「わが子の通う幼保施設の掃除・衛生管理」について独自調査しました。園の衛生管理について、保護者はどう感じているのかを紹介します。

約8割の保護者が園の清掃状況についておおむね満足している

まずは、子どもが通う幼保施設において、掃除は行き届いているかどうかを聞きました。

幼保施設 掃除・衛生管理

この問いには、約4割(39.6%)の保護者が「とても行き届いている」と回答しました。「まあまあ行き届いている」(45.0%)と合わせると、約8割(84.6%)がおおむね満足していることがわかります。

多くの園で清潔が保たれているのは喜ばしいことですが、園内の掃除は保育士が担当することが大半です。保育士の負担を減らして保育の質を向上するためにも、保育室や遊戯室に防汚性のある建材や、汚れても拭き取りやすい建材を使用して、掃除の手間を省くことが望ましいでしょう。

約8割の保護者が園の感染症対策についてもおおむね満足している

次に、子どもが通う幼保施設における感染症対策について質問しました。

幼保施設 掃除・衛生管理

3割強(31.5%)の保護者が「とても行き届いている」と回答しています。「まあまあ行き届いている」(51.4%)と合わせると、約8割(82.9%)の保護者が幼保施設の感染症対策についておおむね満足していることがわかりました。

コロナ禍以降、通常の掃除に加えて消毒作業も必要となりました。通常の保育や事務業務に加えて掃除・消毒作業を負担する保育士たちの苦労は計り知れません。

東京都福祉保健局が平成30年に発表した「保育士実態調査」によると、現役保育士のうち約半数(49.0%)が事務務・雑務の軽減を希望しています。同時に職員数の増員を希望する声も約半数(50.1%)あり、多くの保育士が、人手不足の中で少しでも事務や雑務を減らしたいと考えていることが明らかになっています。

幼保施設を運営する立場において、質の高い保育人材の安定的確保、そして職場への定着はとても大きなミッションとなります。掃除・消毒作業がラクになる建材を取り入れることで業務の軽減・効率化が図られ、保育士の離職を防ぐことへと繋がるでしょう。

運営側や施設設計者として保育士さんにできること

今回の独自調査により、多くの保護者が園の衛生面・感染対策についておおむね満足していることがわかりました。これは日々、全国の保育士さんたちが頑張ってくれている証拠に他なりません。

子どもたちがのびのび自由に遊んでも傷がつきにくく、油性クレヨンで落書きをしてしまってもサっと拭くだけで汚れが落ちる壁やドアなどを導入すれば、掃除が簡単になりメンテナンスにかかる費用も抑えられます。

また感染対策においても、施設の床や扉・ハンドル部分に「抗ウイルス」、「抗菌」性能を付与した建材を使用することで、消毒作業の手間が軽減できます。「耐薬品(消毒可能)」のある建材であれば、安心して消毒作業を行うことができるでしょう。

保育施設の運営者または設計者として建材選びにも配慮することで、保育士さんの働き方改革にも貢献できるのではないでしょうか。

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