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子どもの肥満予防におすすめの外遊びと欲しい設備 カウプ指数やローレル指数、成長曲線にも注視を

近年、子どもの「遊び方」が変わりつつあり、テレビゲームだけでなくタブレットで動画視聴を楽しむなどの傾向も強くなっています。
子どもが外で遊ぶ時間が少なくなっているのは、こうした電子機器の普及が要因であることは容易に想像できますが、加えてテレビゲームやインターネットのある環境で育った親世代が増えてきたことで、家庭内で「外で体を動かして遊ぶことを子どもに働きかける」という意識も薄れてしまっているのではないでしょうか。

遊び方が変わったことで、運動不足によりケガをしやすくなったり、肥満をはじめとした「生活習慣病」が低年齢化してきたといわれています。特に幼児期に肥満体質になることは、大人になってからの健康にも影響を及ぼすとして問題視されています。
本記事では、子どもの肥満についてどのような問題があるのか、また、肥満の目安を数値化した「カウプ指数」や「ローレル指数」、「成長曲線」についてご紹介します。
そして幼稚園や保育園での外遊びへの促し方や、必要な設備・環境についても解説します。

子どもの肥満が増加している原因と問題点とは?

外遊び

生活習慣病の中の肥満について注目すると、その原因とはどのようなことが考えられるでしょうか。

まず冒頭で述べた通り、電子機器やインターネットの普及による子どもの遊び方の変化や親世代の考え方の変化から、一日中外で体を使って遊ぶという意識が薄れてしまっていることが原因として考えられます。

また、近年は食生活も大きく変化しています。コンビニエンスストアやファストフード店の普及で、手軽で濃い味付けの食べ物や刺激的で後を引く食べ物が容易に手に入るようになり、日々の消費カロリーよりも摂取カロリーが上回りやすくなっていることも原因の一つとして挙げられるでしょう。

小さな子どもの頃は、味覚も成長しています。特に幼児期は「薄味に慣れること」、「野菜を中心とした食事を摂ること」、「果物など自然の甘味を感じること」が大切です。

外遊び

このように、「自然に触れて思い切り外で遊ぶ」機会の減少と、食生活の変化や簡素化、保護者の意識の変化などから高カロリーの食事やおやつを毎日摂取してしまうことが、子どもの肥満につながっていると考えられます。
できるだけ早く改善しておくことで、将来高血圧や生活習慣病にかかるリスクを軽減できます。

参照:令和3年度 全国体力・運動能力、運動習慣等調査の結果(概要)について/スポーツ庁

子どもの肥満の目安

外遊び

子どもの肥満とは、どの程度のことを指すのでしょうか。子どもの成長を記録する母子手帳、または幼稚園や保育園、小学校などの健康診断の記録に記載されているカウプ指数やローレル指数、成長曲線でチェックすることができます。

カウプ指数とは、生後すぐの乳児と満3歳〜5歳までの幼児に対して計算される体格や栄養状態の数値です。
ローレル指数とは、小学校就学時から中学校卒業までの肥満を表す指数となります。
また、成長曲線とは、栄養状態や肥満・痩せ、高身長・低身長などの成長異常などを、性別・年齢別の平均値で表したもので、その曲線から大きく外れていないかを確認します。

参照①:カウプ指数・ローレル指数で子どもの肥満度をチェック コミュニケーション力を高める運動で肥満解消!/DAIKEN

参照②:厚生労働省

子どもの肥満を予防・対策できる! おすすめの運動とは?

外遊び

子どもたちの健全な発達を目指し、文部科学省では年齢別に体を使った遊びの指針をまとめています。幼稚園指導要領や保育所保育指針にはそれぞれの年齢・発達に応じた体の成長について、また、その成長を促す遊びが詳しく掲載されています。

参照:幼児期運動指針/文部科学省

幼児期には家庭生活の中や幼稚園・保育園などの集団生活において、一人一人の発達の特性に応じた様々な遊びへの働きかけをしていくことが大切です。外で遊ぶことは体を動かすことにつながり、体だけではなく脳へも刺激が伝わることで知的な発達を促すこともできます。

固定遊具を使った運動遊び、鬼ごっこやドッジボールなどルールのある遊び、草花や木の実、虫や野鳥などを観察したり調べたりする遊びなど、外遊びは子どもにとって成長を促す様々な機会を提供してくれます。

子どもに自ら外に遊びに行きたいと思わせるには、園内の環境整備も重要です。スムーズに出入りができるドア、靴・上着などの収納、遊具を収納しやすいスペースや棚など、子ども達の関心が自然と外遊びへと向くような設備を取り入れてみてはいかがでしょうか。

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