開放感のある商業施設づくり おしゃれな木目の軒天でウチソト連動空間

開放感

商業施設において重要な要素のひとつに「居心地の良さ」があります。居心地の良い施設では利用者の滞在時間が長くなる傾向があり、その結果、購買の機会増も期待できます。
利用者に居心地の良さを感じさせるポイントの一つに「開放感の演出」があり、天井のつくりはその重要な要素となり得ます。

そこで今回は、開放感のある空間づくりに外せない天井にスポットを当て、ウチソト連動など、演出のポイントをご紹介します。

商業施設にインパクトを与える木目天井材

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天井や軒天(軒先の上にある天井)は、日頃あまり意識しない部分かもしれません。
しかし、実は天井が空間デザインに与える影響はかなりのもので、特に商業施設のような広さや高さのある空間では視界に入りやすいため、おしゃれな見た目やデザイン性が求められる建物ほど配慮が必要な部分です。選ぶ色や形状、素材によって建物のイメージを明るくしたり引き締めたり高級感を出したりと、天井のデザインが空間に与える影響は非常に大きいといえます。

天井材には様々な種類や色柄がありますが、居心地の良さを演出したいのであれば、自然な風合いが魅力の木目天井材がおすすめです。木目柄は施設の利用者にインパクトを与えられるだけでなく、温かみも感じてもらえるため、積極的に取り入れたいところです。また、アクセントしての採用も有効で、ストライプ目地であればスタイリッシュで締まった印象になります。

室内だけでなく、軒天にも木目を取り入れる

天井が建物の内観に美しさを与える一方で、外観の美しさを左右するのが軒天です。軒天は張り出しが大きくなるほど存在感が増して印象も強くなるので、デザイン次第では良いアクセントにもなります。

近年は、床や壁面に木目柄を取り入れた上質で温かみのある空間の人気が高まっていますが、さらなる心地良さと高級感のある空間をつくるには、軒天にも木目柄の材料や羽目板を採用するのが効果的です。特に羽目板は単調な印象を緩和することができるので、デザインの幅が広がるでしょう。

商業施設で使用できる不燃性能を備えた羽目板は、大判のパネルからリブピッチ(目地と目地の幅)の狭いタイプまで、バリエーション豊富な製品がラインアップされています。多種多様な空間に合わせやすいベーシックな色が揃っている点も、デザインに取り入れやすいポイントです。

もちろん軒天には意匠的な要素だけでなく、以下のように建物を守る実用的な機能も備わっています。

・雨水・日差しによる外壁の劣化防止
軒の出っ張りを長くすることで、雨水の吹き込みや太陽光を遮る効果が生まれます。軒天がない建物はスッキリ見えますが、外壁に雨水や日差しが当たりやすくなるため経年劣化が早くなり、雨垂れなどによる汚れもつきやすいので注意が必要です。

・隣接する建物で火災が起きた場合の延焼防止
隣の建物で火事が起きたり、施設自体から火の手が上がったりした場合、軒天がないと瞬く間に屋根裏まで火が回り込み、屋根が焼け落ちてしまいます。そのような事態を防ぐため、軒天には不燃材が使用され、建物を守る役割を果たしています。

以上のように、軒天には意匠面と機能面のどちらも満たすような建材を選ぶことが重要です。木目柄の不燃羽目板は、双方を満たす優れた建材といえるでしょう。

建物の内部と外がつながる! 羽目板を活用した開放的な空間づくり

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開放的な空間づくりの手段としては特に触れておきたいのが、天井と軒下に使う建材の色合いを揃える、ウチソト連動のデザインです。 例えば大開口の窓を挟んだ屋内外の天井に、同じ色、同じデザインの羽目板を、同じピッチで連続して設置すると、まるで建物の中と外がつながっているかのような開放感と統一感を持つ空間を生み出すことができます。

最近は商業施設で採用可能な不燃性能を備えた天井材・軒天井材にも、デザイン性に優れたものや色柄が豊富なものが増えています。軽量で施工しやすい製品もありますので、ぜひ採用して施設の安全性と開放感を両立させましょう。

開放感のある居心地の良い空間づくりを心がけることで、利用者に気持ち良く施設を使っていただくことができ、「また来たい」と思うリピーターを増やすことにも繋がります。施設設計・改修の際は天井の演出にも配慮してみてはいかがでしょうか。

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