ルーバーとラティスの違い! 商業施設にルーバーを採用するメリットとデメリット

ルーバー

近年、建物の機能性や意匠性を高められるとして、商業施設をはじめとした多くの施設でルーバーが採用されています。
そこで今回は、ルーバーを採用するメリット・デメリット、ルーバーと混同されやすいラティスとの違い、内装用ルーバーの種類や特徴、魅力についてご紹介します。

ルーバーとラティスの違いは?

ルーバー

ルーバーは、幅の狭い羽板を平行に一定間隔で並べたものです。目隠し対策に効果を発揮し、おもに内外装の天井材や壁材、パーテーションとして取り入れられています。壁に使用すると光や風を通しながら視界を緩やかに遮り、天井に取り入れれば奥行きや立体感のある空間に仕上がります。

ルーバー

一方、ラティス(ラティスフェンス)はトリレスとも呼ばれ、目隠しや園芸用として用いられる格子状に組まれた天然木や人工木のフェンスです。プランターを下げたり植物を這わせたりすることが可能で、庭やベランダ、ウッドデッキなどに取り付けるとガーデニングやエクステリアの雰囲気を高められます。また、格子状のものよりも目隠し効果の高いルーバータイプのラティス(ルーバーラティス)もあります。

ルーバーを採用するメリット・デメリット

ルーバー

商業施設にルーバーを採用するメリットは、おもに4つあります。

1. 目隠し効果がある

ルーバーは、見る角度によって視線を遮り、空間を完全に分断することなく緩やかに間仕切れます。そのため、壁をつくって圧迫感を出したくない、ガラスで丸見えにしたくない、という場所に適しています。また、機械設備や配管・配線など、見せたくないものを隠しつつ通風を確保したいときに非常に便利です。

2. 直射日光を遮りながら通風・換気が可能

ルーバーを設置すると直射日光をほどよく遮りながら換気効果を得られ、室内に明るさをもたらすことができます。また、日光をダイレクトに室内へ取り込まないため、冷房負荷を減らす省エネ効果や、室内の日焼け・劣化防止効果もあります。可動式のルーバーであれば、時間帯や季節によってルーバーの角度を変えて取り込む光を調節することも可能です。

3. 騒音を遮る

ルーバーには遮音性能を持つタイプがあり、機械設備などの騒音対策ができます。高速道路の囲いとしてルーバーが使われているように、通風を確保しながら減音したい場所に効果的です。

4. 意匠性を高める

壁や天井にルーバーを取り入れることで美しい陰影が生まれ、立体的で奥行き感のある空間づくりができます。デザインに重厚感や高級感をプラスしたい場合に、ルーバーは非常に効果的です。

このようにメリットの多いルーバーですが、空気の通り道になることでほこりや汚れが付きやすく、多くの羽板で構成されているため掃除の手間がかかってしまうデメリットがあります。また、アルミ素材は衝撃に弱く、樹脂製の人工木は温度によって伸縮しやすい傾向があります。天然木は屋外で使用すると虫がついたり腐ったりするため、定期的なメンテナンスが必要です。

ラインアップが豊富な内装用ルーバー

ここでは特に内装用のルーバーについて、材料別に特長、魅力をご紹介します。

●アルミルーバー

不燃材料のアルミ製ルーバーは防火性能に優れ、強い剛性を持っているため多くの人が利用する施設で安心して使用できます。汚れにくいのもポイントです。表面シートは色や柄のバリエーションが豊富にあり、様々なイメージの空間に対応可能です。

●天然木ルーバー

天然木ルーバーは自然素材ならではの風合いや温かみが魅力です。材積の消費量が多く、公共施設や文教施設などにも多く取り入れられています。薬剤を注入した「不燃木材」も市場では多く流通。大規模な施設でも木材を使用する動きが高まっています。幅広いサイズに対応している点もポイントです。

●ダイライトを使用したルーバー(グラビオルーバー)

不燃化粧板の基材に採用されるイメージが強いダイライトを使用したグラビオルーバー。不燃材料でありながら、加工性が良く軽量で施工が簡単です。様々なサイズに対応できる点も強みです。

また、表面の仕上げを選べる点がグラビオルーバー(ダイライト)の良いところ。化粧シートから天然木突板まで幅広く選べます。

ルーバーを取り入れると風通しや光を快適に調整しながら空間に高級感を与えることが可能です。意匠性や機能性の高いルーバーを取り入れて、商業施設の空間をグレードアップさせてみませんか。

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