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導入建材…ねこシェルフ
東京都中野区の「しらさぎ動物病院」は、猫をはじめとしたペットや飼い主の心に寄り添った診療に定評があり、猫にやさしい動物病院として「キャット・フレンドリー・クリニック」のゴールド認定も受けた、信頼できる動物病院です。
「しらさぎ動物病院」には保護猫カフェも併設されていて、診療時間外に保護猫が遊べるようにと、病院の待合室にDAIKENの『ねこシェルフ』を設置されたそうです。『ねこシェルフ』を導入された理由や利用するシーン、お客様の反響などを院長の常安健介さんと副院長の常安有希さんにお伺いしました。
猫にやさしい診療を心掛け、保護猫カフェも併設

──はじめに、「しらさぎ動物病院」で猫を診察するうえで大事にされていることを教えてください。
有希さん:室内で飼われている猫は、犬を見たことがないので、吠えられると怯えてしまうため、猫と犬がなるべく会わない環境づくりをしています。そのため、予約制にして、猫と犬の診察時間がかぶらないようにしたり、猫の診察室を分けたりしています。
健介さん:あと、診察する側としては猫の診察時に犬の臭いが残っていないように気をつけ、採血や注射は無理やりしないなど、猫を怖がらせないようにやさしく接しています。
──併設の猫カフェ「しらさぎカフェ」では、どういった活動をされているのでしょうか。
健介さん:誰でも気軽に入店して、猫と触れ合いながらお茶を楽しめる里親募集型のカフェで、里親を希望する方は相性を見て申請していただく形をとっています。
ここにいる猫は、主に茨城県の動物指導センターやシェルターから引き取った子ですが、病気の子や骨折などのケガをしている子も多いので、治療をした後に不妊・去勢手術も施してから里親を募集する活動をしています。
──「しらさぎカフェ」には、常時何匹くらいの猫がいるのでしょうか。
有希さん:頭数は一概には言えませんが、子猫の場合は1つに5匹入るゲージを5個用意しています。
保護猫のために『ねこシェルフ』を設置

──今回『ねこシェルフ』を導入された理由を教えてください。
有希さん:NPO法人ゴールゼロの保護猫の活動で知り合った、建築士の金巻とも子先生に勧められたのがきっかけです。
キャットタワーは猫のためだけに場所をとられてしまいますが、『ねこシェルフ』は収納を兼ねつつ猫も遊ばせられる点が魅力で、これが導入の決め手となりました。設置スペースに余裕がなかったので助かりました。
──『ねこシェルフ』の利用シーンについて教えてください。
有希さん:『ねこシェルフ』は保護猫が運動不足にならないように診療時間外を利用して遊ばせるために使っています。診療時間内は実際に本棚として活用していて、来院者向けにペットフードの案内を置く場所としても使っています。
猫が遊べて人も使えるので、スペースを有効活用

──猫たちは『ねこシェルフ』でどのように遊んでいますか。
有希さん:『ねこシェルフ』は棚板に穴が開いているので、そこをくぐって上下移動したり、扉付きのスペースに隠れたりできるのが猫にとっては心地よいようです。どの猫もすぐに穴を見つけてはくぐり、扉の中に入って休むなど、楽しそうにしていますね。
──お客様の『ねこシェルフ』に対する反響はいかがでしょうか。
有希さん:これから猫を飼おうと思っている方が「しらさぎカフェ」に遊びに来て、『ねこシェルフ』を見て行かれます。その際に、猫を飼うにあたって、どのようなものを揃えたらいいのか、新築するときは家をどのようにしたらよいかなど、相談を受けることがあります。
──『ねこシェルフ』を設置してよかったと感じる点はありますか。
健介さん:待合室の奥に合うサイズにできて、壁に固定されているので地震が起きても安心できる点がよいですね。キャットタワーだと倒れてしまう可能性もありますので。
有希さん:猫が遊べて、人も使えるという点ですね。キャットタワーは場所をとるので、収納も兼用できる『ねこシェルフ』は、東京の住宅事情にも合っていると思います。ただし、猫がエアコンの上に飛び乗ろうとすると危ないので、エアコンに届かない位置や高さで設置するという点に注意が必要ですね。
──今後、DAIKENの猫用の製品に期待されることがありましたら、教えてください。
有希さん:猫はパソコンで仕事をしようとすると、キーボードの上に乗ってくることが多く、配線を噛み切る恐れもあります。今はテレワークをしている方も多いので、猫が触れない場所に配線を隠せて、猫は部屋や飼い主の様子を上の方から観察できるようなパソコンデスクがあるとよいですね。
⇒「DAIKENのテレワーク向け建材について詳しくはこちら」
──ありがとうございました。
<プランニングのポイント(一級建築士 金巻とも子先生のコメント)>
待合室の奥にある壁に『ねこシェルフ』を設置してあり、診察時間外に病院の猫や併設された猫カフェの猫が遊べるようになっています。
『ねこシェルフ』を設置した場所の右側には窓があるので、猫にはまずその窓からの眺めを楽しめるような階段状に設計しました。
また、窓と逆方向には診察室のドアがあるので、『ねこシェルフ』の段差を上がっていくと、院長先生がドアから出てきたときに、顔の近くで猫が待っていられるように高さを調整するなど、猫目線にこだわった配置を心がけています。
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