フローリングのおすすめカラーは？
人気のカラーやインテリアとの相性

インテリアのカラーリングは3つの色がポイントになります。インテリアカラーを決める時は、この3色を意識するのがおすすめです。

ベースカラー

部屋のベースになる色で、対象となるのは主に天井、壁紙、フローリングといった内装です。内装は部屋の大部分を占めるので、ベースカラーには明るいホワイト系の壁紙や、落ち着きのあるブラウン系の床を選び、インテリアの基調色として決めていきましょう。

メインカラー（アソートカラー）

ソファや机、キャビネットなどの大きな家具、カーテン、ラグといった大型のインテリア製品に関する色を指します。メインカラーは部屋のイメージに大きく関わるので、ベースカラーと同じ系統の色を選ぶと、すっきりまとまった印象になります。また、メインカラーを２色にして、バリエーションや個性を出す方法もあります。

アクセントカラー

クッションや花瓶、卓上ライト、壁面の写真・絵画など、インテリアの中でも小さな物に関する色です。「アクセント」という名前が示す通り、部屋の中で目立つ色となりますので、ベースカラーやメインカラーとの配色バランスがポイントになるでしょう。なお、アクセントカラーの種類を増やし過ぎると、統一感がなくなるので注意が必要です。

インテリアにおいてベースカラー、メインカラー、アクセントカラーが占めるおすすめの割合は、70%、25%、5%ほどと言われています。

ここ数年、日本で流行しているのがグレイッシュカラーと呼ばれる色。くすみカラーと表現されることもあります。ミラノなど海外で注目を集めた後、日本でも流行るようになりました。
グレイッシュカラーというのは、有彩色（赤、青、黄色など色味を持った色、黒や白とは反対の色）にグレーを混ぜた色のことです。明るいけれど目立ち過ぎる彩度の高い色と違い、柔らかな印象を感じさせる色です（ただし、グレーそのものは含まれません）。

中でもうすい灰色を混ぜた優しいイメージのパステルカラーはライトグレイッシュカラーと呼ばれます。また、暗めのグレーを混ぜた色をダークグレイッシュカラーと呼びます。グレイッシュカラーをベースカラーやメインカラーに取り入れると、上品で落ち着いたイメージのインテリアが演出できます。

フローリングは部屋全体を占める面積が多いので、ベースカラーの中でもインテリアを左右する大きなポイントの一つとなります。そのため、フローリングのカラーチョイス次第では、部屋の雰囲気を自由にデザインすることができます。壁紙や家具とのバランスでも部屋全体のテイストは大きく変わるため、フローリングの色選びはインテリアの雰囲気づくりをする際には大変重要です。

フローリングの色は数えきれないほどありますが、一般的な家庭に用いられている代表的なものは5種類。それぞれの特徴と効果について解説します。

ホワイト系

白をベースにした色柄のフローリングは、部屋を明るく広い空間に見せる効果があります。フローリングをニュートラルな色にすることで、どんな家具ともなじみやすくインテリアコーディネートがしやすいのもメリットです。傷や汚れには気を使いますが、ほこりが目立ちにくいという利点もあります。

おすすめのシーン

• 外光が入らず部屋が暗いので明るく見せたい
• 部屋を広く見せたい
• 様々な家具や小物をコーディネートしたい

「床を白くしたい！ネックはある？相性の良いインテリアやおすすめ製品も紹介」はこちら

ライト系

ライト系の色柄を選択したフローリングは、部屋を程よく明るく、ナチュラルな雰囲気に演出してくれます。軽やかな雰囲気のあるライト系の色はフローリングのカラーとしても人気があります。濃い色の家具ならコントラストが効いたシックなイメージに、同系色の家具なら統一感のある穏やか空間がつくれます。

おすすめのシーン

• 部屋を穏やかで明るい印象にしたい(リビングや子供部屋など)
• ナチュラルな雰囲気が好き

ミディアム系

ミディアム系のフローリングは、木の温もりをキープしつつ、引き締まった印象をもたらします。傷や汚れが目立ちにくいため、日頃のお手入れも簡単です。家具がダークグレーや黒系の色調なら床をミディアムカラーにすれば落ち着いた雰囲気のインテリアになります。逆に白や明るいベージュの家具と組み合わせると活動的な空間が演出できます。

おすすめのシーン

• 木目を生かしたい
• 落ち着いた空間が好き

ダーク系

ダーク系の色柄を使ったフローリングもよく見られます。例えばダークブラウンの床を使うと、重厚感や洗練された印象を感じさせるインテリアとなり、伝統的なものとモダンなテイスト、どちらにもマッチします。ただし、ダークブラウンやダーク系の床を使ったインテリアには、ほこりや傷が目立ちやすいという難点があります。また、他の色に比べて部屋を狭く感じさせることがあります。その場合は家具やラグの配置・色使いを工夫し、高級感が増す部屋づくりを目指しましょう。ダークブラウンの床には、メインカラーやアクセントカラーにベージュやブラウンを取り入れると、床の暗さが薄まる効果が得られるとともに、統一感のあるインテリアに仕上がります。

おすすめのシーン

• レザー家具などでモダンな雰囲気にしたい
• 重厚感のあるヴィンテージ風の部屋にしたい

グレー(グレイッシュ)系

ニュートラルなグレー系や色味を抑えたグレイッシュ系の色柄は、部屋の雰囲気を洗練された上品でおしゃれな空間に見せてくれます。大理石や木材のような天然素材だけでなく、アーティフィシャル（人工的な）素材との相性も良く、現代的なものと伝統的なもののど両方に合わせやすいのもメリットです。

おすすめのシーン

• おしゃれでクールな空間を演出したい
• グレードアップした部屋にしたい
• 既存の家具を活用したい

フローリングはインテリアや部屋の雰囲気に適したタイプを選びたいもの。代表的なインテリアテイストに合ったおすすめのフローリング色をご紹介します。

ナチュラルモダン

部屋をナチュラルテイストに仕上げるなら、ベージュや白、ライト系の明るい木目などがおすすめです。ベージュを基調にした家具を設置すると、開放感のある空間が演出できます。差し色には濃い茶色やグリーンなどを取り入れてみましょう。立体的なインテリアになり、優しい雰囲気にまとまります。

ソフトシック

落ち着きのあるモダンな空間にグレイッシュカラーのフローリングを合わせた上品なソフトシックテイスト。丸みのあるデザインや石目調の壁材を合わせることでセンスのある優しい空間を作ってくれます。

スタイリッシュモダン

洗練されたモダンなテイストが好みなら、ホワイト系のフローリングがおすすめ。ダークカラーや白い家具との相性が良く、モノトーンにまとめると高級でクールな雰囲気の演出が可能です。また、インダストリアル（工業的）系のテーブルなどをアクセントにすれば一味違ったスタイリッシュなイメージになります。

モダンヴィンテージ

グレー系のフローリングはヴィンテージ系のテイストにマッチします。ネイビーカラーのシンプルな室内ドアをアクセントとして使い、壁やフローリングとの上品なコントラストを実現。年月を経た味わい深い家具や素材が映えるシンプルで現代的なモダンデザインと、床や壁、天井の素材感でセンス溢れる室内を楽しんでみましょう。

クラシック

ダークブラウンの床はクラシックテイストのインテリアに適しています。クラシックテイストは茶色やアースカラーを基調にした上質な配色がポイント。テクスチャーのある革やファブリック（布製品）、ラグや観葉植物などで装飾すると、より温かみのあるクラシックテイストの部屋がつくれます。

フローリングカラーは部屋によって効果的に活かすことができます。部屋別のフローリングが持つ特徴やポイントを見てみましょう。

玄関

玄関におすすめのフローリングカラーとしては、ミディアム系やダーク系といった濃い色があります。これらの色は家の顔である玄関の空間を上質に仕上げてくれます。また、お部屋が狭くなりがちな都市部などの場合は、床をホワイト系の石目調にして広さと質の高さを両方見せるのもおすすめです。

キッチン

キッチンは独立型やリビングとの一体型など、レイアウトによっても最適なフローリング色が変わります。清潔感と掃除のしやすさからおすすめは明るめの色で、ホワイトやライト系のカラーなどもよく見られます。

リビング

リビングには家族や大勢が集まるコミュニティエリアとして、落ち着きや温もりを感じるライト～ミディアム系の色を選ぶのが一般的。配色の明るいフローリングは広々と見えるだけでなく、ほこりが目立ちにくいという利点もあります。

子供部屋

子供部屋には木目やナチュラル系のフローリングがおすすめ。子供の成長に合わせて家具や机が変わっても違和感なくコーディネートできます。また、天然木などの自然素材は温かみのある質感が子供たちの快適な生活を後押します。

部屋の雰囲気はフローリングの色によって大きく変わります。DAIKENがおすすめする人気のフローリングを3タイプご紹介します。