畳が臭い原因とは?
原因別に対策方法も紹介

畳が臭い原因とは? 原因別に対策方法も紹介

新調した畳はそのさわやかなイ草の香りで部屋全体を満たし、住空間に落ち着きと和の趣をもたらします。しかし、何年か暮らしているうちにイ草の心地よい香りは失われ、不快なニオイへと変わってしまうことも。畳が臭くなる原因は様々ですが、畳にニオイがついてしまうと心地よかったはずの空間が居心地の悪い場所となってしまうでしょう。
この記事では、畳が臭くなる主な原因や、一度ニオイがついてしまった畳への対策と予防策について解説します。また、畳のニオイに悩まされている方やこれから新調考えている方へ、ニオイがつきにくい特長を持つ畳についてもご紹介します。
畳のニオイ問題を解決し、より快適な畳生活を実現しましょう。

畳が臭くなる主な原因とメカニズム

畳が臭くなる主な原因とメカニズム

畳が臭くなる主な原因は、湿気が多い環境や生活習慣によるものです。イ草の畳はその性質上、湿気や水分を吸収しやすく、これがカビの発生を促します。特に、畳の上に布団を長時間敷きっぱなしにしたり、部屋を閉め切り湿度が高かったりすると、カビが生えやすい環境が整ってしまいます。
また、畳の部屋での飲食による食べこぼしや飲みこぼしもカビ発生の原因に。畳に付着した食べこぼしなどが、カビの養分となって繁殖を促してしまうのです。

同様に、ペットの粗相も畳にニオイを残す一因となります。犬や猫などのペットは、畳に自分のおしっこの臭いが残っていると同じ場所に粗相をしてしまうことがあるため、適切な対策が必須です。

そして、室内での喫煙は畳や壁紙、カーテンにもタバコのニオイが付着するため、非喫煙者にとっては嫌なニオイとなってしまうこともあります。タバコのニオイは一度畳に染みつくと取り除くのが難しいため、畳だけではなく室内全体のニオイの原因となってしまいます。

畳にニオイがついてしまったら

畳にニオイがついてしまったら

畳を長年使用していると、ニオイに関してお悩みの方も多いのではないでしょうか。ここからは、畳にニオイがついてしまった場合の対策をご紹介します。

●カビのニオイを消す方法

カビのニオイを消すためには、消毒用エタノールが有効です(無水エタノールを使用する場合は、無水エタノールと精製水を8:2の割合で薄めて使用しましょう)。
エタノールはカビを殺菌する効果があるので、ニオイを取り除くのに効果的です。

1)まずカビがついている部分を布で拭き取ります。
2)畳目に沿ってゆっくりと掃除機をかけて取り除いていきます。畳の目の中に入り込んだカビは、歯ブラシなどで掻き出しましょう。
3)畳全体に濃度75〜80%の消毒用エタノールを吹きつけ、15分ほど放置します。
4)乾いた布でしっかりと乾拭きします。

作業が終わったら換気を忘れないようにしましょう。

また、カビのニオイ対策として茶ガラを使う方法もあります。水分を切った茶ガラを畳にまいた後、しばらく放置してからほうきで片づけることで、消臭効果が期待できます。
しかし、これはカビそのものを取り除くわけではありません。そのため、エタノールでカビを拭き取った後に行うとより効果的です。

●ペットの尿のニオイを消す方法
ペットの尿のニオイを消すには、熱湯が有効です。まずペットが尿をしてしまった場所を拭き、よく乾かします。その後、ニオイが残る部分に熱湯を少しずつかけて、しっかりと拭き取ります。熱湯は尿の成分を分解しニオイを消す効果があるため、非常に効果的です。畳に湿気が残ってしまうとカビ発生の原因となってしまうため、拭き取った後はしっかり乾燥させましょう。
●タバコのニオイを消す方法
タバコのニオイを消すには、十分に換気を行うことが重要です。窓を開けて新鮮な空気を取り入れ、部屋の空気を入れ替えましょう。また、空気清浄機の使用も効果的です。
たばこのニオイには重曹も有効ですが、畳に使用するとシミになる恐れがあるため、使用は避けましょう。

畳が臭くなるのを防ぐには

畳が臭くなるのを防ぐには

畳のニオイを予防するためには、日々の生活習慣の見直しが非常に重要です。
畳を臭わせないためには、具体的にどのような対策を行えばよいのでしょうか。

●定期的に換気を行う
畳にカビのニオイがつく原因の一つは湿気です。定期的に換気を行い、室内の湿気を溜めないようにしましょう。特に、梅雨時や湿度が高い日は除湿器の活用も効果的です。
●畳の部屋での喫煙を避ける
タバコの煙は畳に染みつきやすく、ニオイの原因となります。畳の部屋での喫煙は、畳だけでなく壁紙やカーテンにもニオイが付着し、取り除くのが難しくなります。
可能な限り畳の部屋での喫煙は避け、台所付近の換気扇近くや屋外で喫煙するようにしましょう。
●食べこぼしやペットの粗相はすぐに掃除
食べこぼしや飲みこぼしはカビの栄養源となり得ます。また、ペットの粗相も同様に畳にニオイを残す原因となります。これらが発生した場合は、すぐに清掃し、畳にニオイが残らないようにすることが重要です。

畳のニオイ予防は、日々のちょっとした心がけが大切です。対策を行っても畳のニオイが取れない場合は、畳の裏返しや新調を検討してみましょう。
新調の際は、イ草の畳だけでなく、水濡れにも強い素材で作られた「和紙畳」もおすすめです。和紙畳は水濡れに強く、カビが発生しにくいため、ニオイ予防にも効果を発揮します。
衛生的でデザイン性のある我が家だけの和室作りの際には、色やデザインのバリエーションが豊富なDAIKENの和紙畳を検討してみてはいかがでしょうか。

※DAIKENの和紙畳とは:機械すき和紙を使用しています。コウゾ、ミツマタ等を使用した手すき和紙ではありません。

DAIKENの和紙畳を暮らしに取り入れるメリットについては、「今日も始まる、畳の暮らし。」で詳しく紹介しておりますので、そちらもぜひご確認ください。

※ここに掲載されている情報は2024年3月19日時点のものであり、ご覧いただいている日と情報が異なる場合があります。あらかじめご了承ください。