建築用語集

建前

建前

建前(たてまえ)とは、木造建築で柱や梁などの骨組みを組み立てる工程と、その節目に行われる儀式のことです。またの名を上棟(じょうとう)とも呼ばれ、建物の基本構造が完成し、屋根の棟木(むなぎ)を実施するタイミングで行われることが一般的です。日本古来の風習であり、職人への感謝や、工事の安全、建物の無事完成を祈願する意味合いがあります。
伝統的な日本家屋や神社仏閣を建設する際には、棟の上に幣束(へいそく)を立てて祝う「建前」が現在でも行われています。注文住宅を建てる際には、施主が職人と対面する場として位置づけられていましたが、最近は省略するケースも増えているようです。

儀式に関する用語

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<監修>

  • 今西 千登瀬 (いまにし ちとせ)

    ■資格
    宅地建物取引士、2級建築施工管理技士、インテリアコーディネーター、賃貸管理業務主任者、ライフオーガナイザー1級、リビングスタイリスト1級、ホームステージャー2級、他多数。

    1979年、東京都出身。東京ファンライフ不動産 代表。

    大学時代に空間デザインを学び、大手建材メーカーにて住まいのコンサルタントを経験。
    その後、不動産仲介・住空間提案に携わり、現在は「子育て住空間コンサルタント」として活動。
    これまでに手がけた住宅提案は 1万件以上 にのぼり、豊富な経験をもとに一人ひとりに合った住まいと暮らしを提案している。

    住生活全般をカバーする幅広い専門性を強みに、快適で美しく、ライフスタイルに寄り添った住空間づくりを行っている。

    また、SNSやコラム、YouTubeなどを通じて40代女性に向けた「からだ・心・地球にやさしい暮らし」を発信。美容・睡眠・セルフケアといったテーマも融合し、より心地よく軽やかに暮らせるライフスタイルを提案している。