床材の種類
それぞれの特徴やメリット・デメリット・おすすめのシーン

床材は毎日触れ、その上で生活するため、家のなかでも大きなウェイトを占めるエリアです。そんな、床材にはたくさんの種類があり、機能やデザインなどもさまざまです。床材ごとの特徴やメリット・デメリットの観点から、おすすめのシーンについてもお伝えします。

床材の主な種類

  • フローリング
  • クッションフロア(ビニル床材)
  • フロアタイル(ビニル床材)
  • タイル、石材
  • カーペット

床材には主に上記の種類のものがあります。種類によって特徴も異なるため、用途に適した素材を選びましょう。以下でそれぞれの床材の特徴について解説します。

ワンラブフロアⅣ(特殊加工化粧シート床材:特殊オレフィンシート)

フローリング

フローリング
名称 種類 特徴
突板フローリング 複合フローリング ・天然木材を0.3~0.6ミリ程度の板を表面材として合板を接着加工した複合フローリング
シートフローリング 複合フローリング ・表面材が樹脂やポリマー化合物のオレフィンなどに木目印刷等を施し、合板基材と接着加工した床材
挽き板フローリング 複合フローリング ・天然木材を2ミリ程度で挽いた板材を合板基材と接着加工してできた床材
無垢フローリング 無垢フローリング ・木材の一枚板をフローリング用に加工した床材

フローリングは、木材を加工した床用の建材で、主に合板基材と表面材を合わせた複合タイプと木をそのまま使用した無垢タイプに分かれます。

メリット
フローリングのメリットは、掃除の簡単さと耐久性の高さです。複合フローリングは、さまざまな特性の床材を合わせることで防音、ダニ予防など機能性を高めることができ、反りにくいことから多く普及しています。無垢フローリングは、天然木の質感と香りが最大の魅力です。調湿機能があり天然ならではの優しい温もりを感じる床材として人気があります。
デメリット
フローリングのデメリットは、グレードによっては傷がつきやすく比較的高価な床材であることです。複合フローリングについてしまった深い傷は補修や交換となり、コストがかかります。反面無垢フローリングは、傷の修復が可能ですが、水に弱くワックスがけなどで日ごろのメンテナンスに手間がかかります。
こんなシーンにおすすめ
フローリングは、木目の風合いを好み、部屋のテイストに合わせられる床材をお求めの際におすすめです。複合フローリングなら、カラーバリエーションやランクもさまざまで、価格に応じた床材を見つけることも容易でしょう。また足触りが快適な無垢フローリングは、経過変化による木の艶や表情を楽しめる質感が魅力。こだわりの部屋を求めている人にもぴったりです。
ワンラブフロアⅣ(特殊加工化粧シート床材:特殊オレフィンシート)

クッションフロア

クッションフロア

クッションフロアは、塩化ビニル製で衝撃を和らげる効果に優れた床材です。防水性も高く、水回りやキッチンフロアとしてもよく使用されています。

メリット
クッションフロアのメリットは、価格の手ごろさと手入れのやりやすさです。フローリングの床材と比較すると平均3分の1程度の値段で手に入れることができます。樹脂製なので水に強く加工もしやすいため、カラーバリエーションやデザインも豊富な床材です。
デメリット
クッションフロアのデメリットは、家具などの型が残りやすいことや劣化のしやすさです。弾力に優れる分、荷重のかかる場所には凹みができてしまいます。塩化ビニルが熱に弱い性質から、紫外線による色褪せや劣化は、ほかの床材よりも顕著に表れる傾向があります。
こんなシーンにおすすめ
クッションフロアは、コストを抑えたい人やペットが住む家庭におすすめです。クッションフロアは、カッターやハサミなどでも作業できるため施工も簡単。ペットが居るおうちでは、滑りにくく掃除が楽なクッションフロアが重宝します。

フロアタイル

フロアタイル

フロアタイルは、内装用ならポリ塩化ビニル製が主流です。ポリ塩化ビニルタイプは扱いが簡単なことからDIYでも人気の床材で、木目調、大理石調など表面のテクスチャーやカラーバリエーションも豊富です。

メリット
フロアタイルは、施工の手軽さやローメンテナンス、低価格で手に入るのがメリットです。同原料の塩化ビニル製フロアクッションと比較して硬度があり、凹みが残らないのも特徴。耐水性にすぐれるため、キッチンや玄関などにもよく使用される床材です。
デメリット
フロアタイルは、クッション性を欠くため足触りの快適性や防音効果が劣ります。また塩化ビニルは熱に弱いので、床暖房への設置には不向きな床材です。
こんなシーンにおすすめ
フロアタイルは、低価格でお手入れが簡単な床材を探している際におすすめです。耐水性に優れ施工が簡単なので、空間のイメージチェンジに取り入れてみるのもよいでしょう。

タイル、石材

タイル、石材

タイルは、耐汚性や耐水性に優れたライフサイクルの長い床材です。衝撃や摩擦にも強い上、紫外線による劣化もないため、内外装問わずインテリアに取り入れることができます。

メリット
タイルのメリットは、耐久性がありメンテナンスに手間やコストがほとんどかかりません。
キッチンの油汚れなどもふき取りでき、傷や凹みによる劣化の心配が少ないのもメリットです。石材や陶器製のタイルは、風合いや形状に個性があり、インテリアに表情を加えるファクターとなる床材といえます。
デメリット
タイルは材料費や施工費がほかの床材より高くついてしまいます。メンテナンスの手間は比較的少ないですが、ワックスがけをする際などに一部費用がかかることも。流通量の多いフローリングなどと比較して、天然素材や石材などを加工するタイルは原材料が高価です。また衝撃を吸収できないので、硬いものや壊れ物を落とすと割れる可能性があります。
こんなシーンにおすすめ
タイルは、高級感やスタイリッシュな印象を求める人におすすめです。耐水性に優れているので、水回りやキッチン、玄関などはもちろん、テクスチャーの違うタイルでリビングをモダンに演出するのもおしゃれです。

畳

畳は、主に天然のイグサとワラで作られた耐久性、断熱性、保温性に優れた床材として昔から使用されてきました。最近では建材の技術革新により、再生資源を活用したエコ素材や発泡樹脂系の素材を合わせて軽量化を図ったハイブリッドタイプなど、畳は多様化しています。

メリット
畳は、肌触りがよく、断熱性、調湿効果、耐久性に優れた床材です。天然のイグサには、ホルムアルデヒドや二酸化炭素を浄化する作用があります。綿の3倍の吸湿力をもつイグサは、調湿効果で屋内を快適に保湿。アロマ効果は不眠解消やストレス軽減にも効果を発揮します。
デメリット
畳は、汚れや傷、水には弱い性質があります。食べ物や飲み物をこぼしたらすぐに処理をしないとシミの原因になってしまいます。日陰になりやすい北側の部屋や通気性の悪い場所は、湿気によるダニやカビの注意も必要です。
こんなシーンにおすすめ
畳は、特別な和空間や和モダンなど、おしゃれな空間を取り入れたい人や健康志向の人に向いている床材です。最近は洋風建築にもマッチするカラーバリエーションや軽い畳、掃除がしやすい撥水加工などもあるため、部屋に合わせてお気に入りをチョイスしてみましょう。
ワンラブフロアⅣ(特殊加工化粧シート床材:特殊オレフィンシート)

カーペット

カーペット

カーペットは、毛、ナイロン、ポリエステルなど、さまざまな素材から作られています。柔らかな肌触りで足への衝撃吸収効果もあり、住居の洋風化が加速した高度成長期に一般家庭に広く普及した床材です。

メリット
カーペットは、肌触りの良さと冬の保温性に優れた床材です。クッション性が高いため滑りにくく、足や腰への負担が軽減されるメリットもあります。カーペットを敷くことで防音効果が図れ、階下への騒音を軽減できるのも利点です。
デメリット
カーペットは、汚れの対処が困難という弱点があります。フローリング床のようにほこりが舞う心配がない分、湿気と絡みカーペットに堆積し、ダニを増殖させてしまいます。夏場はカーペットの毛足が不快感のもとになるのもデメリットの一つです。
こんなシーンにおすすめ
カーペットは、あかちゃんや高年齢の人にやさしい床材です。柔らかなカーペットに寝転んでリラックスしたり、マンションなどで騒音を軽減したりしたい人におすすめの床材です。

床材の広さの単位

床材は、上記の3つの単位を知っているとサイズを判断しやすくなります。単位ごとの面積や大きさについて詳しく解説します。

床材に限らず一般的な建築の広さを表すのが㎡(ヘーホーメートル・平米:へいべい)という単位です。縦1メートルと横1メートルを掛け算した正方形の面積ということを覚えておくと、カーペットやタイル材など床材のサイズを知る目安になります。
1坪とは、メートル法に変更されるまで使用されていた尺=約0.303mを基準にし、6尺×6尺の約3,306㎡のことをいいます。これは京都で使用される中京間の畳サイズの約2倍の大きさです。
畳(じょう)で床材を数えることもあります。畳は小さい方から江戸間(1,548㎡)、中京間(1,656㎡)、京間(1,824㎡)の順に若干規格が異なります。最近は1畳=1.65㎡とするところが通例ですので覚えておくと便利です。

DAIKENのおすすめ床材5選

DAIKENは、住まいやライフスタイルに合わせた素敵な床材を取り揃えています。ぜひ参考にしてほしいDAIKENおすすめ床材5選をご紹介します。

床材は素材の美しさを活かしたDAIKENのラインナップを

床材は掃除のしやすさ、傷への強さなど日々の使用満足度も大切です。DAIKENの床材は、高い機能性と意匠を併せ持つ美しさが魅力です。床のリフォームを検討中なら、一度DAIKENに相談してみてください。

ワンラブフロアⅣ(特殊加工化粧シート床材:特殊オレフィンシート)

※ここに掲載されている情報は2023年2月10日時点のものであり、最新の情報と異なる場合があります。あらかじめご了承ください。