床暖房はゴキブリを呼びよせるって、ホント?
自宅でできる対策法も紹介
床暖房にするとゴキブリが来るの?

いきなり結論を言ってしまうと、「床暖房がゴキブリを呼びよせる」という噂に根拠はありません。ただし、ゴキブリが高温多湿の環境を好むのは事実です。近年は暖房器具の発達により家の中にゴキブリが過ごしやすい環境が増えています。
ゴキブリが活発になりやすい温度は、18~25度前後といわれています。これは、人間が快適に感じる室温とほぼ同じです。
つまり暖房器具の種類にかかわらず、人間が快適な温度に部屋を暖める以上、冬場もゴキブリ対策は必須です。また室温に関係なく、家の中が不衛生な状態だと、ゴキブリは集まりやすくなります。
冬も行いたいゴキブリ対策
続いて、自宅でできるゴキブリ対策をご紹介します。
ゴキブリの侵入経路をふさぐ

ゴキブリは、屋外から家に侵入します。そこでまずは、ゴキブリの侵入経路をできる限りふさぎましょう。
ゴキブリのおもな侵入経路を、以下にまとめました。
- 玄関(ドアの隙間・郵便受けなど)
- 窓(サッシの隙間・網戸の破れ目など)
- 排水溝・排水口(浴室・洗面所・トイレ・キッチンなど)
- その他隙間(換気扇・通気口・エアコンのドレンホース・排水管を通すための穴など)
- 物にくっついてくる(ダンボール・植木鉢・プランターなど)
ゴキブリは、ドアや窓が閉まっていても、わずかな隙間から侵入します。そのため気になる隙間は、ホームセンターなどで買える隙間用テープやパテでふさぎましょう。
ただし、家中の隙間をすべてふさぐのは現実的ではない上、ドアなどの隙間をふさぎ過ぎると、空気の流れが悪くなるため注意が必要です。
また、換気扇や通気口にはフィルターを、エアコンのドレンホースには害虫侵入防止用のキャップなどを付けて対策すると効果的です。
ゴキブリの巣になりそうなものは撤去する
ゴキブリの巣になりそうなものは家の中に放置せず、できるだけ早く片付けましょう。ゴキブリの巣として好まれるのは、例えば以下のようなものです。
- 靴
- 植木鉢
- プランター
- ダンボール
長く放置すると、卵を産みつけられ、家の中でゴキブリが繁殖する可能性もあるため注意が必要です。
ゴキブリが隠れそうな場所は徹底して掃除を
ゴキブリは、人間の目に触れにくく、掃除をしにくい場所に隠れています。そのため、ゴキブリの出現を予防するには、手が届きにくい場所もしっかりと掃除をしましょう。
ゴキブリが隠れやすいのは、例えば以下のような場所です。
- シンク周り
- 家電(冷蔵庫・洗濯機・電子レンジ・テレビなど)の裏や下
- エアコンの内部
- 家具の裏
- 浴室・洗面所
特に、餌となる食べ物のカスや油汚れ、髪の毛、ホコリなどがあると、ゴキブリを呼びよせやすくなります。ゴキブリが好む場所は徹底的に掃除するのに加え、食べ残しや飲み残し、生ごみの管理にも気を配りましょう。
湿気がこもらないようにする、結露を放置しない

ゴキブリは乾燥に弱く、湿気の多いジメジメとした場所を好みます。そのため、冬場でもこまめに換気をしたり除湿機をつけたりして、家に湿気がこもらないよう注意しましょう。
また結露を放置すると、ゴキブリが好む湿気の多い環境が増えるだけでなく、餌となるカビが発生することもあります。カビは家の建材を劣化させたり、人体に悪影響を与えたりする可能性もあるため、結露を見かけたら早めに拭き取ることが大切です。
一年を通して家の中を清潔に保つことが大切
ゴキブリの出現を予防するなら、夏場だけでなく、一年を通して家の中を清潔に保つのがポイントです。近年は、暖房器具の発達により、冬でもゴキブリが住める環境が増えています。
また、家の中に不衛生な場所があると、季節を問わずゴキブリは集まってきてしまいます。家を清潔に保つことが、ゴキブリを遠ざける近道です。
※ここに掲載されている情報は2023年11月15日時点のものであり、ご覧いただいている日と情報が異なる場合があります。あらかじめご了承ください。
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